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黒門くろもん

概要

カテゴリー地名
スペルBlack Gate
その他の呼び名モランノン(Morannon)、モルドールの門(Gates of Mordor)

解説

シンダリンモランノンの訳。モルドールの北の入り口であるキリス・ゴルゴル(幽霊峠)を防衛する門で、両側を歯の塔ナルホストカルホスト)によって守られている。北にはモランノンの荒廃地が広がり、門の手前には燃えかすの山がある。

幽霊峠の開口部には断崖から断崖に冥王によって石の塁壁が築かれました。その塁壁にはただ一つ鉄の門があるだけで、狭間胸壁には歩哨たちが絶えず往き来していました。丘の下はどちらの側も岩をえぐってたくさんの洞穴や小穴が掘られていました。ここにはオークの大軍がひそんでいて、合図があればいつでも黒蟻が戦いに出るように出撃することができました。サウロンに呼び出された者か、あるいはモランノンすなわちこの黒門を開く秘密の合言葉を知る者でない限り、何人もモルドールの歯の間を、噛まれずに通り抜けることはできませんでした。*1

この地は最後の同盟の戦いにおけるサウロンの敗北後、悪しきものの帰還を防ぐためゴンドールによって警備されていたが、ゴンドールの国力の衰微によって警備が等閑に付された結果、第三紀1980年頃にナズグールに奪われる。そして帰還したサウロンにより、モルドールを防衛するための砦とされた。

指輪戦争では、当初フロド・バギンズサムワイズ・ギャムジーがここをどうにか通り抜けてモルドールに入ろうと考えていた。だが実際にその警備の厳重さを目の当たりにしたことや、ゴクリの説得によって、キリス・ウンゴルのほうに迂回することにする。
その後、ガンダルフアラゴルンらによって率いられた西軍がこの地に進軍し、指輪所持者からサウロンの目をそらすために陽動攻撃を仕掛けた(黒門の戦い)。

一つの指輪が破壊されると、サウロンの力の消滅によって黒門は崩れ落ちた。

画像

アラン・リー作画による黒門 寺島龍一作画による黒門

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

吹き替えでは「くろもん」「黒門くろもん」、字幕では「黒い門」「黒門」と、訳にばらつきがある。

『ロード・オブ・ザ・リング』における黒門 『ロード・オブ・ザ・リング』における、一つの指輪が破壊されて崩壊する黒門

ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における黒門 『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における黒門

ゲーム『シャドウ・オブ・モルドール』における設定

原作では、黒門がサウロンの軍勢に奪われたのは第三紀1980年頃だが、ゲームでは五軍の合戦(第三紀2941年)以降に変更されている。
ゲームは映画世界観を元にしており、映画では黒門が陥落した時期についての言及はない。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • モランノン楽団 -- 2015-12-16 (水) 03:48:23
    • 火山の国のモルドール、楽団演奏する幹部養成高等教育機関愛校歌のシメは、♪「・・巍巍たり黒門 我が黒門高く開かん!」♪ ・・え? ひょっとすると? -- 2017-06-30 (金) 23:03:14
  • 映画の2つの塔で大軍が黒門を通過したシーンがあったのですが、その大軍はどこの国又は民族何ですか? -- 2018-12-25 (火) 22:49:49
    • 東夷です -- 2018-12-25 (火) 23:19:47
      • 東夷なのは設定上も原作でも間違いないんだがさ、なんで彼らは映画だと西側から黒門に入ったんだろ。ダゴルラドを北から回り込んで来たのかな? -- 2018-12-26 (水) 00:09:11
      • 来た方角は東でも、通って来た道が東から一直線に延びてるとは限らない。地形の都合で西に回らざるを得ないのかもしれない -- 2018-12-26 (水) 17:56:33
    • モルドールの国境は東だけが唯一山脈に遮られてないというのが興味深い。 -- 2019-01-12 (土) 21:36:34
  • ミナス・イシルといい黒門といい、力でモルドールを封じようとする戦略の象徴だった城砦が第3紀末期にはモルドールを難攻不落の領域に変えてしまったのは、皮肉というべきか、根本的な過ちの帰結というべきか。 -- 2020-07-26 (日) 12:17:46
    • 防壁は軍事力の補助にしかないからね、万里の長城が良い例かと。結局ものをいうのは投入可能な人的資源の有無よ。 -- 2020-07-27 (月) 01:11:09
    • 万里の長城は遊牧民の入植を阻むという点では非常に大きな働きをしてる -- 2020-07-27 (月) 04:02:13
    • 黒門って確かサウロンの建設した城塞…まあ塔立てたのはゴンドールだから象徴だったのは違いないか -- 2020-07-28 (火) 22:41:09
  • 実際、山脈が侵略者への防壁として成り立ちにくいのは人類の歴史が証明してますからね。 -- 2020-07-26 (日) 19:40:36
    • そうですね。ハンニバルのじゅうもとい象部隊とか。 -- 2020-07-27 (月) 00:07:35
    • モルドールの場合そうでもない。ボロミアがサウロンは山脈の嵐をも操れるって言ってるし。 -- 2020-07-27 (月) 00:13:53
      • ただそれなら実際は大河を防壁にした方が更に有効なんですよね。史実でも防衛線として有望なのは断然河ですからねー。 -- 2020-07-27 (月) 21:59:17
      • サウロンの超常能力があるんだから山脈だろうが大河だろうが変わらないよって言ってるんですよ。人間同士なら大河のほうが有効なのは同意しますが。 -- 2020-07-27 (月) 23:31:45
      • アングマールの魔王ですら湖凍結させたりできますしね -- 2020-07-28 (火) 16:50:48
    • 超常の力の実在する世界を、現実世界のセオリーで論じる事の危うさを再確認できました。 -- 2020-07-28 (火) 00:47:02
    • 大河の場合だとモルドール内が丸見えとなってしまい不都合に見える。山脈といってもオークやトロルのトーチカと坑道が張り巡らされているため実質要塞と同じ。このあたりの都合があるのではないか。 -- 2020-07-28 (火) 07:42:18
  • 上の方も書いている通り、モルドールの山脈がサウロンの王国に果たしてる役割は防壁より攻撃の隠れ蓑としての効果が大きいだろうね。もちろんずる賢いサウロンだから抜かりなく防壁としての機能は最大限に発揮できるようにしてるけど。山脈の最大の弱点かつ利点は、山脈の向こうで何をしているかお互いにわからないこと。その監視が可能なパランティアやミナス=イシルまで奪われたゴンドールには、山脈の向こうで動くモルドール軍の動きを事前に察知することは不可能。一方でサウロンにとっては、衰えたゴンドールには山脈のあちこちから一斉に奇襲をかける国力がないのはわかりきってるので、攻撃も直前までバレずに堂々と軍を動かせる。 -- 2020-07-28 (火) 12:56:31
    • 時々疑問に思うのだがモルグル道以外に軍隊が進軍可能な山道って影の山脈と灰の山脈のどこかほかの場所にあったんだろうか。キリス・ウンゴル通る小道みたいなのは他にもあったかもしれないけど軍隊規模で通れるかというとちょっと違う気もする -- 2020-07-28 (火) 22:48:27
      • サウロン軍の順調なトロル動員を鑑みると、モルドール側からゴンドール領域の麓までトンネルを掘った進撃路も試みられつつあった可能性はあると考えます。 -- 2020-07-28 (火) 23:35:04
  • そういえばミナス·ティリスの門をドワーフが建て直すうんぬん、って言ってたときガンダルフか誰かがいかに難攻不落でも守る人がいなければ落ちると言っていた。
    確か王の帰還の何処か。 -- 2021-05-04 (火) 16:09:06
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