ヘンネス・アンヌーン†
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Henneth Annûn |
その他の呼び名 | 夕陽の窓(Window of the Sunset) |
解説†
シンダリンで「落日の窓」*1の意。イシリエンにあるゴンドールの秘密拠点で、イシリエンの野伏の隠れ処。
ドゥーネダインの技術により、元は水路であった洞穴を塞いで岩屋にしたものであり、水は上流で流れを変えられて洞穴の真上の岩棚から流れ落ちるようにされた。岩屋の出入口は西側に一つしかなく、そのすぐ外を滝がまるで水のカーテンのようにかかっている。ファラミルによると数多くの泉を持つ国、イシリエンのありとあらゆる滝の中でも最も美しいものだという。
水の幕は西に面していました。その背後にある夕陽の水平な光の箭が水に当たると、赤い光が砕け、無数の明滅する光の条となって、絶えず色が移り変わっていくのでした。それはちょうど金、銀、ルビーにサファイア、それに紫水晶といった宝石が互いにつなぎ合わされたカーテンが焼き尽くすことのない火に隈なく赤々と照り映えている、どこかのエルフの塔の窓辺にでも立っているような感じでした。
… 中にはいった途端、かれらはそこが岩屋であることを知りました。荒削りの広い部屋で天井はカーブしてでこぼこしていました。無数の炬火が燃え、ぴかぴか光る壁に淡い光を投げかけていました。 … 薄暗がりに目が慣れるにつれ、ホビットたちはこの洞穴が思っていたより広く、武器や食糧が部屋一杯に貯えられているのを見ました。*2
第三紀2901年、イシリエンがモルドールのウルクに襲撃されて多くの住人が逃げ去った際、当時の執政トゥーリン二世がその地に駐留するゴンドール兵士の隠れ処として建造したものの一つ。指輪戦争時にはその中で唯一残存するものとなり、イシリエンの野伏の最重要拠点となっていた。
おそらくそのために、ゴンドールの掟では招かれずしてこの場所を見た者は死罰を受けることになっており、連行されて来た場合であっても位置がわからぬよう目隠しがされた。
指輪戦争の時、ファラミルに捕らえられたフロド・バギンズとサムワイズ・ギャムジーはここに連行された。またゴクリはここの池で魚を捕らえていたとき、ファラミルの部下のアンボルンに発見され、捕らえられた。
フロドから指輪所持者としての任務を聞かされたファラミルは、自らの一存で彼らを釈放し、フロド達は食糧などの援助を受けてここからキリス・ウンゴルへ向けて旅立った。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
ファラミル達がフロドをヘンネス・アンヌーンへ連行する光景と、その内部での出来事が描かれている。
ファラミルは、フロドたちを一つの指輪と共にミナス・ティリスへ連行することを考え、ヘンネス・アンヌーンからオスギリアスへとフロドたちを連行している。
撮影と編集のミスにより、ファラミルが一つの指輪のことに気が付くとき、フロドとサムがいる場所の背後の樽が、カットによってあったりなかったりしている。
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ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
ペレンノール野の合戦前に放棄されたが、合戦後黒門に向かう部隊により奪回されたヘンネス・アンヌーンを訪れることが可能。ここではマブルング、アンボルンが語る回想という形で、フロド、サム、ゴクリにイシリエンで何が起こったかを知ることができる。
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コメント†
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