ヒスライン

概要

カテゴリー物・品の名前
スペルhithlain

解説

シンダリンで「霧の糸(mist-thread)」の意味。ロスローリエン指輪の仲間ガラズリムからもらったロープの素材。ヒスラインで作られたロープは不思議な性質を持ち、時に使用者の意志のままに結び目がほどけることもあった。

その綱は見たところは華奢きゃしゃでしたが、非常に丈夫で、エルフのマントと同様、手触りは絹のようで、色は灰色でした。*1

ガラズリムから指輪の仲間に贈られた三艘のエルフの小船には、ヒスラインのロープが索具として三つずつ備えられており、ロープを荷物に入れ忘れたことを悔やんでいたサムワイズ・ギャムジーを喜ばせた。サムは小船を乗り捨てた後もこのロープを持ち歩き、旅を通じて大いに助けられた。

ヒスラインのロープはフロド・バギンズとサムワイズ・ギャムジーがエミュン・ムイルで断崖を下りるために使われた。この時(おそらくモルドールからきた)嵐に見舞われて一時的に視力を失ったフロドは、暗闇の中でこのロープがかすかな光芒を放っているのを目にして視力を取り戻した。また、崖を下りたところでサムがロープを引っ張ると、自然に結び目がほどけて回収することができた。
その後は捕まえたゴクリを拘束するために一旦使われたが、エルフの作ったこのロープが触れるとゴクリはひどく痛がり、冷たく喰いこむようだと悲鳴を上げた。そのためフロドとサムはゴクリをロープで繋ぐのを断念せざるを得なかった。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • サムはとってもロープの作り方を知りたがっていた。
    • もし、裂け谷にもロープの作り方が伝わっていれば、裂け谷で教わった(が原作では言及されていない)可能性もありうると思います。 -- カイト
    • 父方に「綱作りギャムジー」というご先祖も居るし、そういう志向はサムにも受け継がれているんんでしょうね。。 -- 2018-02-17 (土) 21:31:46
  • 手触りは絹のよう、らしいが実物の絹や絹織物って物語中で登場しましたっけ? 映画ホビット第二部の日本語吹き替え版、エスガロスでトーリンが「港は絹と宝石を満載した船団で埋まっていた」と言及しているのは確認したけど ・・・。アルダの絹の事情を知っている方は是非教えて欲しいです。 -- 2019-05-16 (木) 23:38:30
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