ハドル家

概要

カテゴリー種族人名
スペルHouse of Hador
異訳ハドル王家
その他の呼び名ハドルのやから(People of Hador)*1
マラハやから(People of Marach)
エダインの第三の家系、エダインの第三王家(Third House of the Edain)
麦藁頭(Strawheads)

解説

マラハ(Marach)を始祖とし、ハドルを創始者とするエダインの第三家系。
背が高く好戦的な族で、金髪と青い目が特徴であった。エダインの三つの氏族の中で最も遅くベレリアンドへ到来した、最も人数の多い氏族であり、ベレリアンドへ到来する以前から、ベオルの族とは親しい関係にあった。ハドルの族とベオルの族の言葉は似ており、ハドルの族の言葉は後にヌーメノールの共通語(アドゥーナイク)の基礎となった。

西への移動ではベオルの族よりも先行していたが、族長のマラハの下、大勢の民がまとまって行動していたので歩みは遅かった。マラハの族は整然たる隊伍を組んで青の山脈を越えてきたため、人間を快く思わないオッシリアンド緑のエルフたちも手出ししようとはしなかった。彼らは友好関係にあったベオルの族がエストラドに居を定めたことを知ると、自分たちもベオルの族の居住地の東南に住まった。

ノルドール上級王フィンゴルフィンが、エストラドに到来したエダインに対して歓迎の使者を送ったことで、熱意あるエダインの若者たちはノルドールの王侯貴族に仕えるようになり、またノルドールの三王家の王たちが自分たちの領土への移住を許可して後、北方のノルドール族の領土へと、沢山のエダインが移住した。
エストラドに残った者たちの中には、エルダールを恐れ、また彼らに仕えるのをよしとしなかった者も多かった。マラハの孫の一人アムラハはそうした者たちの統率者であったが、自分になりすました偽者がモルゴスへの恐れとエルダールへの反感を煽る噂を広めていたことを知ると悔い改め、エストラドから北に去ってマエズロスに仕えた。しかしモルゴスを恐れた者たちは新たな指導者を選ぶと再び青の山脈を越え、エリアドールへと戻っていった。

族長のマラハ自身は死ぬまでエストラドに留まったが、一族の大部分はその息子マラハ・アラダンに率いられて北方へと移った。一部の者はヒスルムへ行き、多くの者はマラハ・アラダンの息子マゴルに率いられてシリオン川を渡って下り、エレド・ウェスリン(影の山脈)の南側山腹の谷間に住んだ。
マゴルの息子ハソルの息子であるハドル・ローリンドルによって一族が集められ、ドル=ローミンへ定住して後は、彼らはハドルの族と呼ばれるようになり、エルダールの諸侯と並ぶ威勢を誇った。

だがニルナエス・アルノエディアドの敗北によって族長フーリンは捕虜となり、その弟フオルを含むハドルの族の戦士たちの大多数は討ち死にした。ドル=ローミンに残された、女子供が大半を占める生き残りは、モルゴスがこの地に送り込んだ東夷によって奴隷とされた。
フーリンの息子トゥーリンは、母モルウェンによってドリアスへと送られてシンゴル王の養子とされ、後にグラウルング殺しの勇者として後世に知られる英雄となったが、子供を残さないまま若くして非業の死を遂げた。フオルの息子トゥオルミスリム灰色エルフたちに育てられ、後にゴンドリンの王女イドリルと結ばれて、エアレンディルの父となった。エアレンディルの息子であるエルロスヌーメノールの王家の始祖である。

ハドルの族の有名人物

コメント

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  • ゲルマン人? -- 2020-04-14 (火) 16:32:10
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