ドゥーネダインの星†
概要†
カテゴリー | 物・品の名前 |
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スペル | Star of the Dúnedain |
異訳 | ドゥネダインの星 |
解説†
第四紀15年(ホビット庄暦1436年)、エレッサール王が北方に行幸した際、ブランディワイン橋にて再会した庄長サムワイズ・ギャムジーに与えた品。
「ドゥーネダインの星」の正体†
上述の内容は『追補編』の年表に述べられているが、「ドゥーネダインの星」という言葉はその箇所にしか登場せず、何を指しているのかは不明瞭である。
かつてトールキン研究者の中には、これを「エレンディルの星」ことエレンディルミア(オルサンクでオリジナルが発見されたため不要になったレプリカの方)だと考える向きもあった。
だが『終わらざりし物語』「あやめ野の凶事」には、イシルドゥルが帯びていたオリジナルのエレンディルミアも、ヴァランディルのために作られたそのレプリカも、両方ともエレッサール王が帯びるようになったという記述がある。クリストファ・トールキンは註でその点を指摘し、さらにいくら王がサムワイズを気に入っていたとはいえ、ホビット庄の庄長に王家伝来の宝器であるエレンディルミアを贈るとは考えがたく、「ドゥーネダインの星」は別の、サムワイズにふさわしい品物であろうとしている。
現在、可能性として最も有力なのが、北方の野伏たちがマントに留めていた星の形をした銀のブローチである。
『指輪物語』本編では『王の帰還』で灰色の一行の野伏たちがこのブローチを身に着けていたと記述されており、『追補編』にはゴンドールの執政エクセリオン二世に仕えていた時のアラゴルンも同様の品を身に着けていたと記述されている。*1
少し離れたところに野伏たちが黙々として鞍の上に腰を下ろしていました。 … 徽章や紋章の類は何も身に帯びず、ただどのマントにも左肩に放射状の光を放つ星型をかたどった銀のブローチが留めてありました。
この大将のことをゴンドールでは人呼んでソロンギルすなわち星の鷲といった。なぜならかれは敏速で眼力が鋭く、マントに銀の星を一つつけていたからである。
コメント†
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