ナン=タスレン†
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Nan-tathren |
その他の呼び名 | 柳の国(Land of Willows)、タサリナン(Tasarinan)、ナン=タサリオン(Nan-tasarion) |
解説†
シンダリンで「柳の谷(Willow-vale)」の意味だが、『シルマリルの物語』『終わらざりし物語』では柳の国と訳される。『指輪物語』中の木の鬚の歌では、クウェンヤでタサリナンあるいはナン=タサリオンと呼ばれる。
ベレリアンドの南西部、ナログ川がシリオン川に合流する地。シリオンの河口の北に位置する。名の通り柳の木が生え、様々な花で溢れる草原があった。だが住み着く者はほとんどいなかった。
ここでナログはシリオンと合流し、流れはゆるやかになり、生い茂る草地の間を広々と静かに流れていきます。きらめく川の岸辺には花菖蒲が花咲く森のように茂り、草地は一面花で覆われ、あるいは宝石、あるいは鈴、あるいは赤や金にゆらめく炎、あるいは緑の天空にちりばめられた色とりどりの星々のようです。しかし中でも一番見事なのはナン=タスレンの柳です。風にそよいで薄緑や銀色に揺れ、無数の葉がさやぐさまは不思議な音楽のようです。*1
ニルナエス・アルノエディアドの合戦以降はオークや狼がこの地まで侵入してくるようになった。
ヴォロンウェはゴンドリンからバラールのキールダンのもとへと遣わされる旅の途中でこの地の美しさに魅せられ、しばらくの間留まった。ゴンドリンの陥落から逃れたトゥオル率いるゴンドリンドリムの残党も、この地まで落ち延びてしばし休息を取ってから南にあるシリオンの河口の港へ向かった。
コメント†
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