シャドウ・オブ・モルドール

概要

カテゴリーゲーム
スペルMiddle-earth: Shadow of Mordor

解説

Warner Bros. Gamesより発売されている、映画『ホビット』と『ロード・オブ・ザ・リング』の間を繫ぐ(時系列的にその中間となる)ストーリーとして描かれているゲーム。設定の時系列も原作小説ではなく、映画を基準にしたオリジナル設定になっている。赤い血はほとんど出ないが、オークの首を切断したり破裂させたりするなど描写はかなりハードで、日本ではZ指定(18歳以上対象)。
プレイヤーはレンジャーのタリオンを操作し、モルドールで戦う。サウロンゴラム(ゴクリ)のデザインなどは映画『ホビット』『ロード・オブ・ザ・リング』に出てきたものを元にしているが、ケレブリンボール二つの木など、映画にも登場しない原作小説『ホビットの冒険』『指輪物語』にのみ言及されているキャラクターや設定も描かれているほか、原作小説に大きく矛盾しない範囲で、独自の設定も追加されている。

英語版はWin/PS3/PS4/Xbox 360/Xbox Oneで2014年9月30日に発売。またMac版、Linux版が2015年7月31日に発売。日本語版はPS4/Xbox Oneが12月25日、PS3版が2015年3月5日*1に発売。15th Game Developers Choice AwardsでGame of the Yearを受賞した*2

Steamにて販売されたWin版は、当初標準では日本語設定が用意されていなかったが、字幕を日本語化する方法がユーザーによってネット上で公開されている。だがゲームのデータファイルを直接いじる必要があり、当然メーカー非公認となっている。
現在Steamで販売されている、タイトル末尾に(JP)とあるものは、デフォルトで日本語化がされている。だが既に英語版を購入したユーザーが、こちらのバージョンに切り替える方法は確認されていない。

ダウンロードコンテンツの追加シナリオとして『狩りの王(Lord of the Hunt)』と『The Bright Lord』があるが、『The Bright Lord』は日本語版ではプレイ不可能。

続編として『シャドウ・オブ・ウォー』がある。

2020年12月31日をもって、『シャドウ・オブ・ウォー』との連携機能である“Nemesis Forge”などのネット機能が使用不能になることがアナウンスされたが、ゲームのプレイ自体はその後も可能*3

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トレーラー

ストーリー

中つ国第三紀30世紀中頃、サウロンモルドール帰還前、他のゴンドールのレンジャーと共に黒門で警備を行っていたタリオンは、家族や仲間と共に、歯の塔を仮の住まいにしていた。だが五軍の合戦白の会議によるドル・グルドゥア攻撃後のサウロンの軍の襲撃により、妻のヨーレス、息子のディアハイルと共に*4、“サウロンの黒の手”と呼ばれるサウロンの配下に殺されてしまう。
だがタリオンは再び目覚め、モルドールの地にいた。常に彼のそばに現れるエルフの亡霊によると、彼らは呪いによってアルダに捕らわれてしまったという。この呪いを解くには、“黒の手”を殺すしかない。タリオンはエルフの亡霊と共に、モルドールに残された遺物を発見したり、モルドール内をこそこそ動き回る生き物の後を追ったりしながら自分たちに起こったことを探る一方、手に入れた指輪の幽鬼の恐怖の力でモルドールのウルクを徐々に支配し、モルドールに内乱を誘発させつつ戦いながら、“黒の手”を探していく。

システム

三人称視点のアクションゲームで、多数の敵を相手にした通常の戦闘アクションだけではなく、敵に見つからないように行動しながら戦うステルス・アクションと、幽鬼(Wraith)の力を使って敵の心を覗いたり操ったりすることができるのが特徴。タリオンが幽鬼の力を使っているときは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』で一つの指輪を身につけた者と同じような感覚にとらわれる画面演出が行われ、半ば幽界に身を置いていることが示されている(原作で指輪を身につけたときの描写と同様に、視界が狭くなって聴覚が鋭くなる演出効果もある)。

プレイヤーから逃れて生き延びた敵や、タリオンを殺した敵(この世界ではタリオンは死ねないので、敵もタリオンを殺したことを覚えている)が成長して再び現れたり、敵のウルク同士が権力闘争を起こして勢力図が変わったり、ウルクなどを洗脳して自分の配下にし軍団を編成することができるネメシスシステム(Nemesis System)を採用しており、洗脳(ブランド)によって敵の弱点や長所などの情報を探ったり、内乱を引き起こしたりさせることができる。敵の軍団長は護衛に守られていることが多いが、他の敵から弱点の情報を得たり寝返らせたりすることで、有利に戦うことができる。

登場人物

タリオン(Talion)
主人公。黒門のレンジャーの隊長。レンジャーだが彼自身は北国人の子孫で、ヌメノール人の血は引いていない。妻子と共にサウロンの黒の手に殺されるが、ケレブリンボールが憑依したことで蘇り、黒の手への復讐に燃える。何度死んでもその度に蘇ることから、サウロン軍からは墓を歩く者(Gravewalker)と呼ばれる。
ケレブリンボール(Celebrimbor)
もう一人の主人公。第二紀エレギオンの王で、力の指輪を鍛えた指輪の作り手(Ring-maker)であるエルフの細工師。死後に幽鬼と化して記憶の一部を失い、モルドールを彷徨っていたが、サウロンの黒の手に殺されたタリオンに憑依し、幽鬼の力をもって彼の復讐に手を貸す。
ダウンロードコンテンツThe Bright Lord*5では、一つの指輪を手にして明王(Bright Lord)となったケレブリンボールを直接操作するプレイとなる。
ヨーレス(Ioreth)
タリオンの妻。ミナス・ティリスで生まれ育ち、タリオンと結婚して黒門へ移住した。父ハルラス(Hallas)は元城塞の衛兵で、黒門のレンジャーの隊長でもあった。ただし二人の結婚や黒門への移住には多少事情があり、タリオンとハルラスの仲は険悪だった。
ディアハイル(Dirhael)
タリオンとヨーレスの息子。黒門で生まれ育ち、父や祖父のようなレンジャーに憧れていた。
ゴラム(Gollum)
本作では「泥棒」からいとしいしとを取り戻すためにモルドールを訪れていた所をタリオンと遭遇する。一つの指輪を嵌めたことがあるため、幽鬼であるケレブリンボールを見ることができ、彼のことを輝ける主(Bright Master)と呼ぶ。
  • 本作は第三紀2940~2942年が舞台だが、これはちょうど『ホビットの冒険』の時期(2941~2942年)と重なる。原作の『指輪物語』でゴラムが「泥棒」探しのために霧ふり山脈を去ったのは2944年、モルドールへ向かったのが2951年、シーロブに会ったのが2980年、モルドールに潜入して捕まったのが3009年ごろ、脱走した(実は釈放された)のが3017年。
タルノストのヒアゴン(Hirgon of Tarnost)
元黒門のレンジャーで、タリオンの元部下。エリンと出会ったことで隊から脱走し、はぐれ者たちに加わった。エリンの夫で、はぐれ者たちの指導者的存在。
エリン(Eryn)
はぐれ者の女性で、ヒルゴンの妻。ウルクに捕えられ、奴隷にされている。
ラットバッグ(Ratbag)
臆病者(the Coward)の名を持つウルク。典型的な小悪党。タリオンに取り入ることでウルク社会での出世を狙う。
トルビン(Torvin)
オロカルニ出身のドワーフの狩人。狩りの相棒だった兄ゴルビン(Gorvin)と闇の森ウンゴルハラドムーマキルを含む様々な獣を狩ったが、伝説の白い大グラウグに兄を殺された。それ以来ヌアンで狩りをしながら、兄の仇討ちを狙っている。
ダウンロードコンテンツ狩りの王(Lord of the Hunt)では、タリオンがトルビンと共に新たな狩りを始めるプレイとなる。
レディ・マルウェン(Lady Marwen)
ヌアンの部族民の女王である、岸の女王(Queen of the Shore)。
リサリエル(Lithariel)
マルウェンの養女で、部族民を率いて戦う女戦士。元々は部族民が襲った交易船の中から発見された赤ん坊で、マルウェンが娘として育てた。
サウロンの槌(The Hammer of Sauron)
黒の総大将の一人。サウロンの戦いの力を具現化した存在。元々は最後の同盟の戦いでのゴンドール軍の担架担ぎ。滅びの山の山腹で倒されたサウロンの槌を拾ったことで満たされぬ血の渇きに支配され、サウロンの僕と化した。
サウロンの塔(The Tower of Sauron)
黒の総大将の一人。サウロンの僕の黒きヌメノール人。サウロンの悪意を具現化した存在。悪に染まるほど身体が大きくなるので、鎧の中に身体を閉じ込めている。
サウロンの黒の手(The Black Hand of Sauron)
黒の総大将の頭目で最も恐れられている。サウロンの欺瞞を象徴する存在。二人のイスタリの首級を持参した東方の王だったとも、サウロンと共にヌメノールの没落から海を越えて戻って来た者とも、モルドールで美しい姿を取り戻した冥王その人とも、それらの噂全てが嘘であるともいわれるが正体は不明。確かなのは彼が謀略に長け、冥王に絶対的な忠誠を誓う僕であること。
サウロン(Sauron)
第二の冥王。本作では恵みの王(Lord of Gifts)の名でエレギオンのケレブリンボールに近づき、力の指輪を作らせた当時の美しい姿も登場する。死霊使い(Necromancer)の名でドル・グルドゥアに潜んでいたが、白の会議によって放逐され、モルドールへと帰還した。ケレブリンボールによると、サウロンはまだ実体を取り戻せるほど強くはなく、一つの指輪や指輪の作り手の力が無ければバラド=ドゥアに縛られた炎の目でしかないという。

用語

黒門のレンジャー(Rangers of The Black Gate)
黒門の警備を担うゴンドールのレンジャー。悪疫東夷の侵入で数を減らしつつも第三紀を通して黒門を守ってきた。
ウドゥンのはぐれ者(Outcasts of Udûn)
ウドゥンに住む人間たち。かつて黒門で歯の塔の建設に使役させられ、そこから脱走したゴンドールの囚人たちの子孫。
ヌアンの部族民(Tribesmen of Nurn)
ヌアンに住む人間たち。ヌアンに住み着いた海賊の子孫で、農耕やヌアネンの海で漁を営む。
ミリアン(Mirian)
体力の最大値や武器のルーンスロットの追加など、属性(Attributes)の強化に必要なポイント。ミッションをクリアしたり、ルーンを分解して入手できる。
設定ではかつてのエレギオンの硬貨。同国のエルフの細工師がドワーフとの取引で手に入れたミスリルで造幣した。ドワーフへの敬意を込めて、片面にはドゥリンの扉が、もう片面には鍛冶場が描かれている。カザド=ドゥムの市場でも使用されたが、第二紀にサウロンがミリアンの破壊を行い、今では非常に貴重な遺物となっている。

サウロン軍

ウルク(Uruk)
サウロン軍を構成するオークの上位種。オークの指導者階級としてタンクの中で生み出される。通常のオークよりも大きく、力が強く、日光への耐性を持つ。剣や棍棒・メイス等で武装した最も一般的な戦士(Warrior)、弩で武装した射手(Archer)、投槍で武装した狩人(Hunter)、戟と盾で武装した防御者(Defender)、双斧で武装した狂戦士(Berserker)の五つの兵種に分けられる。
小隊長(Captain)
サウロン軍の部隊を率いるウルク。ウドゥンとヌアネンにそれぞれ最大20人存在する。ウルクの社会は下剋上が当然なため、小隊長の地位にあるウルクは過酷な権力抗争を勝ち抜いた猛者である。彼らは殺した敵から剥ぎ取った武器や鎧で武装しているので、手下のウルクと比べてユニークな外見を持つ。無名のウルクはタリオンを殺す等、何らかのきっかけで小隊長に出世すると、固有名と通称が与えられる。この二つは100種類以上あるものの中からランダムで組み合わされるため、同じ名前の別人が現れたり、新たにプレイする度に外見が異なっていたりする。
軍団長(Warchief)
小隊長たちの上に君臨するウルク。ウドゥンとヌアネンにそれぞれ最大5人存在する。ウルク社会の頂点であり、それだけ命を狙われる立場でもある。そのため普段は姿を見せず、戦うためには何らかの方法でおびき出す必要があり、現れる時も配下のウルクや、最大で5人の小隊長たちを護衛として付き従わせている。
黒の総大将(Black Captains)
ドル・グルドゥア白の会議に敗れたナズグルたちに代わってモルドールを支配する、槌・塔・黒の手の三人のこと。
  • 原作の『指輪物語』では、黒の総大将(Black Captain)とは指輪戦争での魔王を指す。サウロン死人占い師の名でドル・グルドゥアにいた間、ミナス・モルグルを根城とするナズグルたちを通してモルドールを支配していた。2941年のドル・グルドゥアへの白の会議の攻撃はサウロンに事前に予知されており、彼の逃走は見せかけに過ぎず、ナズグルたちも主人より一足先に去っていた。モルドールへ帰還したサウロンは、2951年に三人のナズグルを送り込んでドル・グルドゥアを占領させた。

武器

アーファエル(Urfael)
タリオンが用いる剣。
アズカル(Azkâr)
幽鬼のケレブリンボールが用いる弓。彼が生前に使用していた弓で、製作者はナルヴィ。エルフショット(Elf-shot)と呼ばれる矢を放つ。
アチャーン(Acharn)
タリオンが用いる短剣。元は亡き息子ディアハイルが使っていた剣で、刃が折れたものをそのまま短剣として使用している。ステルス・キル(背後や頭上などからの奇襲攻撃)や、敵への追い討ちに用いる。名前はシンダリンで復讐の意味。
ルーン(Runes)
タリオンとケレブリンボールが用いる武器にイシルディンで刻むことができる文字。サウロン軍の小隊長及び軍団長のウルクを倒すことで入手できる。各武器に最大五つまで装備することでき、様々な効果が得られる。名称こそ「ルーン」だが、弓にはアンゲルサス・モリアのルーン文字でアズカル(A-Z-K-Ā-R)の名が刻まれるのに対し、剣のアーファエルと短剣のアチャーンにはフェアノール文字でそれぞれの名(U-R-F-AE-LA-Ch-A-R-N)が刻まれる。
剣の伝説・弓の伝説・短剣の伝説(Sword Legends, Bow Legends, Dagger Legends)
本作のサイドミッションの一つ。ミッションをこなすことで、武器の外見が初期の物から二段階で変化し、銘が刻まれる(弓のアズカルは変化せず銘のみ)。銘に使われる文字はルーンと同じく、弓のアズカルがアンゲルサス・モリアのルーン文字、剣のアーファエルと短剣のアチャーンはフェアノール文字。

動物

モルドールに生息する動物。

カラゴル(Caragor)
モルドール原産の動物。獰猛な肉食動物で、捕食者としてはワーグよりも上位に立っており、制作者は「ワーグがならカラゴルはライオンでカラガスが虎」だとコメントしている。オーク達はカラゴルを捕え、騎乗用の動物として調教しようとしているが、多くが失敗している。ストーリーを進めると幽鬼の力で支配し、騎乗することが可能。亜種としてサウロンのモルドール帰還後に出現するようになった、白いダイアカラゴル(Dire Caragor)、より隠密性に優れたカラガス(Caragath)がいる。ダイア種は競争関係にあったワーグとライオンを絶滅させ、モルドールにおける陸上捕食者の覇権を得た。
  • カラゴルとカラガスは、『指輪物語ロールプレイング』にて同名の種族がそれぞれ登場しており、記載されている描写もシャドウ・オブ・モルドールのそれらと似ている部分がある。カラゴルは「カランゴール」(Carangor)とも表記される。
グラウグ(Graug)
モルドールに生息する*6巨大な人型の肉食動物。トロルのようにも見えるが、日の光を浴びても石化しない(ただし倒すと石化した後に砕け散る)。ストーリーを進めると幽鬼の力で支配し、騎乗することが可能。亜種として体に角が生えた角グラウグ(Horned Graug)、ボスキャラの伝説のグラウグ(Legendary Graug)がいる。
グール(Ghûl)
モルドールに生息する人型の肉食動物。夜行性で昼間は洞窟などの暗い場所に潜み、夜になると外に出てくる。各個体は弱いが集団で獲物に襲いかかる。腐敗した死体でも構わずに食べ、時には共食いさえするという。亜種として酸性の毒液を吐き掛けるスピッター・グール(Spitter Ghûl)、大型のグール・メイトロン(Ghûl Matron)がいる。
モルグルバエ(Morgai Flies)
正確にはモルガイバエ。モルドールに生息する凶暴な蝿。赤い目の印を帯びている。
蜂の巣のような形をした巣が各所にあり、弓で撃ち落としたり短剣で切り落としたりすると、中のモルグルバエが暴れ回る。タリオンには特に影響はないが、襲って刺してくる蝿を嫌ってウルクたちは混乱する。
ウンゴル(Ungol)
モルドールに生息する蜘蛛シェロブの子供たちで、ナン・ウンゴル(Nan Ungol:シンダリンで蜘蛛の谷の意)を主要な巣とする。モルドール内では女王グモであるシェロブを中心に、サウロンに与せず独自の勢力を築いている。
  • 本作に登場する蜘蛛は原作小説や映画作品に登場するような巨大なものではなく、簡単に倒せる。
モルドールねずみ(Mordor Rats)
モルドールに生息する鼠。最近は数が増え、死体を食べるだけでなく、生きている者(人間・オーク・グール問わず)の弱者や病人を襲うようになっている。
大いなる獣(Great Beasts)
設定のみ登場。リスラド平原に生息する巨大な獣。ムーマキルの遠戚で、体高は35フィートに達する。モルドール軍ではウルクのビーストマスターによって調教され、荷役用の動物として運用される。
監視者(Watcher)
設定のみ登場。ヌアネン海に生息しているといわれる。

植物

モルドールに自生している薬草・キノコ。取得することでタリオンの体力が全回復する。

パイプ草(Pipeweed)
中つ国に広く自生する香草。乾燥させた葉を刻んでパイプに詰めて吸う行為が人間ホビットドワーフの間で広く普及しており(ディアハイルが隠れて吸っていたとタリオンが語る)、農家により栽培もされている。花は葉ほど需要はないが、正しく用いれば痛みを和らげ、感覚を鋭くする効果がある。
  • 原作小説の『指輪物語』によると、パイプ草は本来アンドゥイン下流の温暖な気候で育ち、北方の寒冷な地域では自生しない。第三紀末の時点でパイプを吸う習慣はエリアドール北方の人間やホビット、青の山脈エレボールを行き来するドワーフたちに浸透しているが、ローハンゴンドールにはまだ伝わっていない。ただしパイプ草が多く自生するゴンドールでは「かぐわし草」として花の香りが楽しまれていた。
レメンソンド(Remmenthond)
絡み合った根を持つ赤色の植物。なかなか抜けない根を持つ雑草として評判が悪いが、その根の汁液は傷口を塞ぎ、火傷を癒す効能がある。
名前はシンダリンで「絡まった根」の意。「網状の・織り込まれた・絡まった」のレンメン(remmen)と、「根」のソンド(thond)。
アルフィリン(Alfirin)
釣鐘形をした美しい黄色い花を咲かせる一年草。生命力が強く、花は枯れるまで一切衰えない。良質な花蜜を生み、蜜から作ったシロップは美味でかつ健康に良いとエルフやホビットに好まれている。またこのシロップは傷薬としても用いられる。
ナウグリバス(Naugrimbas)
キノコが好物のホビットですら食べないほど不味い、白色のキノコ。ドワーフが長距離行軍時の軍用食として用いるため「ドワーフのパン」(Dwarves' bread)とも呼ばれるが、実際には余程の窮状でもない限り、彼らも食さない。傘の部分には火傷に効能があり、食べると一時的にスタミナが高まる。
名前はシンダリンでドワーフを指すナウグリム(Naugrim)と、パン(bread)の意味のンバス(mbass)。
ヒスラス(Hithlas)
タリオンがウルクたちの酒、グロックに毒を盛る際に使用する毒草。中つ国南部に自生する、花をつける茂みで、一見無害だが全草に毒を持ち、摂取したり不用意に触っただけで死に至る。その危険さからウルクたちは「サウロンからの贈り物」(Sauron's Gift)と呼び、近づかないようにしている。特殊な手袋を使って採取したヒスラスの実を挽いて乾燥させると、無色無臭の毒を生成でき、モルドールの暗殺者はこれを飲み物に混ぜて使用する。
名前はシンダリンで「霧の葉」。「霧」のヒス(hith)と「葉」のラス(lass)。

地理

ウドゥン(Udûn)
黒門(The Black Gate)
ウドゥン丘陵 (Udûn Foothills)
ウドゥンの塚山 (Barrows of Udûn)
黒き道 (The Black Road)
南の黒き道 (Southern Black Road)
捕虜収容所 (Internment Camp)
ウルクズ・ホロウ (Uruk's Hollow)
ウルクの試練の間 (Uruk Proving Grounds)
南ウドゥン峠 (Southern Udûn Pass)
ウドゥンの渡り (Udûn Crossing)
ドゥルサング砦 (Durthang Keep)
ドゥルサング西 (Durthang West)
ドゥルサング周辺部 (Durthang Outskirts)
ドゥルサングの荒地 (Durthang Wastes)
東の駐屯地(East Garrison)
西の駐屯地(West Garrison)
ヌアネン(Núrnen)
死刑執行人の監視所 (Executioner's Watch)
希望の口 (Maw of Hope)
トルの渡り (Tol Crossing)
ヌアネン漁場 (Núrnen Fishery)
ヌアネン半島 (Núrnen Peninsula)
ヌアン岬 (Cape of Nurn)
監視者の崖 (Wacher's Landing)
キャブ・グワナス崖 (Cab-Gwanath Bluff)
ケロン・ポロス (Celon Poros)
ティリス・メサス (Tirith Mesas)
エシア・ポロス (Ethir Poros)
モーン砦 (Fort Morn)
ファーン周辺部 (Fern Outskirts)
サング・タラス (Thang Talath)
ハラド盆地 (Harad Basin)

キャスト

役名声優
タリオンTroy Baker
ケレブリンボールAlastair Duncan
ヨーレスLaura Bailey
ディアハイルJack Quaid
ゴラムLiam O'Brien
ヒアゴンTravis Willingham
エリンEmily O'Brien
ラットバッグRhil LaMarr
トルビンAdam Croasdell
マルウェンClaudia Black
リサリエルAbigail Marlow
サウロンの槌John DiMaggio
サウロンの塔JB Blanc
サウロンの黒の手Nolan North
サウロンSteve Blum
ガラドリエルJennifer Hale
サルマンRoger L. Jackson

外部リンク

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 結局 黒の手って何者やったんやろ 何故 戦装束サウロンの姿をとった? -- 2019-03-08 (金) 20:07:54
    • いわゆるサウロンの遠隔ドローンみたいな存在だからかと ケルブリンボール召喚の儀式に我が元へ戻れ(Come back....me ELF Lord)とか言ってるし まさに手なんだろう 結構デザイン良いからボスとして戦わせて欲しかった 殆ど失敗して自滅とか タリオンにとって本当に仇なのにコレはちょっとね MGSVのスカルフェイスみたいだ -- 2019-10-08 (火) 15:37:33
    • 作中でサルマンがマルウェン女王を遠隔操作していたのが答えを示してると思う。より格上のサウロンにも同じ事ができたとしておかしくない。 -- 2022-10-17 (月) 15:11:32
  • ウルク=ハイの描き方だけはこっちの方が好きだったなったぁ 次回作では青赤に分けちゃうからコレじゃないって感じに 後 ウルク盾兵の矛とかも短くなって弱体化してる 前作ではカラゴルに正面から対応できる数少ない雑魚敵だったのに -- 2019-09-16 (月) 06:59:28
  • 今更だけど、トールキン版ニンジャスレイヤーみたい -- 2019-09-24 (火) 09:06:17
  • 日本では結局DLC出なかったのかなコレ -- 2019-11-25 (月) 15:27:54
    • DLCの方が第二紀の全盛期サウロンと戦えて面白そうなのにな シャドウオブウォーでも戦えるけどコレより弱体化してるだろアレ -- 2020-03-17 (火) 10:05:52
  • モンゴルと戦って島を守るあのゲームってこのシリーズにめっちゃ似てるよね。アサシンの信条を貫くやつもそうだけど参考にしたのかな? -- 2021-08-21 (土) 18:22:12
    • モンゴルがモルゴスに見えて一瞬???となった。 -- 2022-10-17 (月) 19:06:09
  • 憑依説前提で、黒の手自身は主人が自分と同化してる事は知っていたのか否か。 -- 2023-08-30 (水) 14:37:58
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