エント女†
概要†
解説†
文字通りエントの女性のこと。だが男のエントと生きる道が離れ離れになってしまい、お互い見失ってしまった。エントは長年エント女を捜しているが、その行方はまったく判らない。そのため新たなエント(エントっ子)は生まれず、エントの数は次第に減ることになった。
「エント女たちはその労働のため腰は曲がり、色は褐色に焼けてしもうていたからでな。かの女たちの髪は日にさらされて、実った穀物の色となり、ほっぺたは赤いりんごのようじゃった。しかしその目は相変わらずわしら種族の目をしておった。」*3
エントが原生の自然を愛するのに対し、エント女は耕作された人工的な畑や庭を愛する傾向にあった。北方にモルゴスが君臨して以後、彼女たちはアンドゥインを渡って後に茶色の国と呼ばれる場所に庭園を築き、エントと別れて暮らすようになって、多くの人間がエント女の技術を学んだ。エントはたびたびエント女の庭園へと行ったが定住することはなかった。そして第二紀から第三紀にかけて茶色の国一帯が、最後の同盟の戦いなどの戦場となったために庭園は破壊され、エント女は行方不明になってしまった。
第三紀末になってもその姿は見られず、痕跡も知られていない。
木の鬚はわしらは信じておる。わしらはいつかふたたび相会うことがあろうと。そして多分わしらがともに暮らせる、そしてともに満足し得る土地をどこかに見いだせるじゃろうとな。だが、それはわしらが双方とも今もっているものをすっかり失った時にのみそうなるのではないかという予感がするのよ。*4と嘆息している。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
茶色の国に、エント女の庭園跡が発見できるが、エント女の痕跡はない。
コメント†
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