インドゥア†
概要†
解説†
指輪の幽鬼の一人。ICE設定にのみ登場する、第四位のナズグール。本来の名はジィ・インドゥア(Ji Indur)。ムーマクの主とも。
第二紀1955年、中つ国最南端にあるキラン人の通商国家コロナンデ(koronande)の首都コルラン(Korlan)の名家に生まれた。インドゥアがコロナンデ評議会の史上最年少議員に選出された頃、共和国の西側にある地方タントゥーラク(Tantûrak)を植民地化していたヌーメノール人が、コロナンデと外国との交易ルート上にあるウーサカン湾(Ûsakan bay)に進出し、武力で掌握しようとしていた。さらに、湾岸に貿易の中継地となる港が築かれたことで、内陸にあるコルランは商業上の利権を大幅に失うことになった。
特権が侵害されるのを恐れたインドゥアは、大商人や戦士階級の支持を集め、徐々に権力を拡大。1977年には、議会の承認を得て王に選出された。コロナンデはインドゥアと彼に選ばれた少数の議員が統治する寡頭制に移行したが、反発する勢力は根強く、その後20年以上に渡って各地で反乱や暴動が頻発した。2000年、タントゥーラクとの緊張状態は頂点に達し、開戦寸前の状態となった。インドゥアはこれを機に全キラン人をまとめ上げようとするが、民衆は共和制を唱える政敵ロラン・クリエン(Loran Klien)を支持し、暴動の内にインドゥアを廃位した。
インドゥアが亡命した東の隣国ムーマカン(mumakan)は既にサウロンの影響下に入っており、サウロンはインドゥアに新たな王座を与え、自らの配下として南方世界の支配を進めさせようとした。2001年、インドゥアは九つの指輪のひとつを受け取りナズグールとなった。ムーマカンの王となったインドゥアは、自らをジ・アマアヴ二世(Ji Amaav II)と名乗った。ムーマカンの民は、建国の祖である神王アマアヴ(Ji Amaav the God lord)がいつの日か蘇り、戻って来るという伝説を信じており、特に大きな抵抗もなくインドゥアの支配を受け入れた。聖地アマルー(Amaru)を都にし、ムーマカン全土を統一したインドゥアの治世は1300年近く続き、その間に周辺諸国のガーン(Gan)やドゥーシェラ(Dûshera)を併合し、南海に浮かぶ多くの島々をも征服した。しかし、西方への拡大は土着のエルフやヌーメノール人、そしてキラン人の抵抗に阻まれて失敗した。
そこで第二紀3000年、タントゥーラクと和議を結び、彼らがヌーメノール本国から独立するのに手を貸した。反乱鎮圧のために送られてきたアル=ズィムラソーンの艦隊は撃退され、ドゥーネダインの勢力を分裂させるのに成功した。また、その数か月後にはタントゥーラクとコロナンデの和平条約が破棄され、コロナンデの防衛が弱体化。インドゥアの帝国はキラン人の共和国を包囲し、徐々に追い詰めていった。
しかし、ヌーメノール最後の王アル=ファラゾーンは大軍をもって中つ国を侵略、3262年にタントゥーラクを制圧した後、ムーマカンを攻撃。インドゥアの帝国は崩壊に追い込まれ、インドゥア自身は東方へと逃亡した後、モルドールへ行き、最後の同盟との戦いで冥王の副官として戦った。
画像†
他作品との関係†
ICE設定と映画『ロード・オブ・ザ・リング』の間には世界観の繋がりは無い。しかし、映画の世界観を踏襲したゲーム『The Battle for Middle-Earth』のMOD『Battles of the Third Age』では映画『ホビット』に登場したナズグールの一人をインドゥアとして扱っている。
外部リンク†
コメント†
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