裂 け谷 †
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Rivendell |
異訳 | リヴェンデル、リーヴェンデル |
その他の呼び名 | イムラドリス(Imladris) |
解説†
シンダリンでは「裂け目ある深き谷間(deep valley of the cleft)」の意のイムラドリスと呼ばれる。
霧ふり山脈の西の麓近く、ブルイネン川が流れる天然の要害。東街道の東端であり、谷を東に抜ければ本道の峠道につながる。
ここはエルフの拠点であり、エルロンドの住まう「最後の憩」館があった。
とうとうある晩、一行は高原の荒れ地を越えて、旅人たちにはいつもそう思われることながら、突然裂け谷の深い谷間の縁に出ました。はるか下にはエルロンドの館の灯が輝いていました。そして一行は谷間を下り、橋を渡って、館の入口にやって釆ました。*1
「ここには何もかも少しずつあります。わかってくださるだか。ホビット庄もあるし、黄金の森もあるし、ゴンドールもあるし、王宮もあるし、旅籠屋もあるし、牧草地もあるし、山もあるし、みんなまじってますだ。 … 」
「そう、何もかも少しずつあるね、サム。無いのは海だけだ。」と、フロドは答えました。そして今度は独り言のように繰り返しました。「無いのは海だけだ。」*2
歴史†
元来裂け谷の拠点は、力の指輪を巡るサウロンとエルフの最初の戦いによってエレギオンが荒廃したとき、ノルドール残党の隠れ家にして避難所として、第二紀1697年にエルロンドによって築かれたものである。
最後の同盟の戦いでは、エレンディル率いるアルノールの軍勢と、ギル=ガラド率いるエリアドールの軍勢は、一度ここに集結してからモルドールへと進軍した。その時イシルドゥルは、妻および末子ヴァランディルを裂け谷に置いていった。
第三紀に入っても裂け谷は、エリアドールにおけるエルフの拠点として存続し続け、アングマールと戦う北方王国のドゥーネダインに力を貸した。
北方王国の滅亡後、野伏の族長たるイシルドゥルの世継ぎ(アラゴルン二世を含む)は、裂け谷で養育されるようになった。また裂け谷には、北方王国の宝器であるバラヒルの指輪、アンヌーミナスの王笏、折れたナルシル、エレンディルミアが預けられていた。
(『ホビットの冒険』での)ビルボ・バギンズら及び(『指輪物語』での)フロド・バギンズらは旅の途中で裂け谷に立ち寄り、この地で休息を取った。ビルボは袋小路屋敷をフロドに譲ってホビット庄を去ると、エルロンドの客人として裂け谷で生活するようになる。
第四紀に入り、エルロンドが中つ国を去った後も、エルラダン、エルロヒルと幾らかの上のエルフはこの地に残った。エルロンドと共にガラドリエルが中つ国を去ってから数年後には、ケレボルンもロスローリエンから裂け谷へと移り、彼らと共に住まうようになった。
西方語表記†
西境の赤表紙本の原文である西方語ではカルニングル(Karningul)であり、「裂け谷(Rivendell)」とはそれをトールキンが英語に「翻訳」したもの。
画像†
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
『旅の仲間 エクステンデッド・エディション』には、裂け谷にあるギルラエンの墓を訪れるアラゴルン二世と、その姿を見るエルロンドのシーンがある。ギルラエンの墓が裂け谷にあるのは、映画独自の設定。
画像†
グッズ†
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原作『ホビットの冒険』通り、ソーリンの一行が訪れる場面が描かれている。原作にはない、ドル・グルドゥルの死人占い師などについて検討する白の会議の場面もある。
エクステンデッド・エディションでは、特にビルボが裂け谷を気に入って散策するシーンが追加されており、ビルボが(『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』で描かれる)老後を過ごす場所として裂け谷を選ぶことを示唆するようになっている。
ビルボが、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場していたナルシルの破片や、サウロンとイシルドゥルの戦いの壁画を観察する場面もある。
グッズ†
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コメント†
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