アドゥナフェル†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Adûnaphel |
異訳 | アデュナフェル、アドゥーナフェル |
その他の呼び名 | 静錬のアドゥナフェル(Adûnaphel the Quiet) |
種族 | ナズグール |
性別 | 女 |
生没年 | 第二紀1823年~第三紀3019年 |
親 | アドゥナヒル(Adûnahil)(父)、アルカリエル(Alcatiel)(母) |
兄弟 | |
配偶者 | |
子 |
解説†
指輪の幽鬼の一人。ICE設定にのみ登場する、第七位のナズグール。ナズグールの中で唯一の女性。
第二紀1823年、叔父アドゥナジル(Adunazil)の館で生まれた。一族はフォロスタールとオルロスタールに大規模な土地を持つ貴族の家系だった。稀に見る美貌の持ち主として知られていたが、幼少の頃既に高齢だった父アドゥナヒル(Adûnahil)が死去し、これが彼女の心に死への恐れと深い傷を残した。母アルカリエル(Alcatiel)はエルダールとの繋がりがあり、エルフへの反感を抱き始めていた父方の親族と深く対立。アドゥナフェル自身も父の死の原因が、母親との不仲にあると考え反感を抱いた。
成長したアドゥナフェルは叔父やその盟友であるティンドムル(Tindomul,後の魔王)のように、ヌーメノールによる全ての人間の支配を望むと同時に、自らの国を持つことも望んでいた。ヌーメノールではそれが果たされないと考えたアドゥナフェルは第二紀1914年、中つ国に渡りウンバールに上陸、北西の半島に要塞を築いて居城とした。そこを拠点に近ハラドの広大な土地を支配下に置き、現地の民からも王とみなされた。1987年、タル=キルヤタンはアドゥナフェルに自らを王と認め税を納めること、ウンバールから兵を退かせヌーメノールの直轄領とすることを要求したが、アドゥナフェルはこれを拒否、以後十数年に渡って泥沼化した交渉の水面下で陰謀を巡らせる状況が続いた。
サウロンは両者の争いの隙を突いて、ウンバールを占領しようとアドゥナフェルの領地へ侵攻したが、やがて戦略を転換。アドゥナフェルが心に抱いた強い虚栄心やエルフへの憎しみ、不老不死への憧れを知り味方に引き込もうと計画する。2001年、九つの指輪のうちのひとつを贈られたアドゥナフェルは、永遠の命に魅せられてこれを受け取り、冥王の配下のナズグールとなった。その後300年間に渡って近ハラドを統治し、「静錬のアドゥナフェル(Adûnaphel the Quiet)」の名で呼ばれたが、自らは黒い鎧を纏って素顔を隠し、日中人前に姿を現すこともなくなった。タル=キルヤタンの時代に、ヌーメノール軍に敗れ、ウンバールを放棄することを余儀なくされたが、その後もアドゥナフェルはヌーメノールが滅亡し、サウロンが最後の同盟に敗れて一時姿を消すまで1000年近くの間、時折名を変えて、別人として近ハラドを支配し続けた。
サウロンの帰還後はウンバールとその周辺地域を含む近ハラドを再征服した他、ドル・グルドゥルやアングマールの建設、ミナス・イシルの攻略などに参加し、本格的な勢力再建に向けて準備を進めた。指輪戦争に至るまでの数十年間はハムールと共にドル・グルドゥルに駐屯して軍を指揮し、開戦後は配下のオークを使ってロスローリエンや闇の森を攻撃したがいずれも撃退され、黒門の戦いの前にモルドールへと呼び戻された。
画像†
外部リンク†
コメント†
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