トゥルカス†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Tulkas |
その他の呼び名 | アスタルド(Astaldo) 強き力のトゥルカス(Tulkas the Strong) ヴァラールの随一の戦士(Champion of the Valar) |
種族 | アイヌル(ヴァラール) |
性別 | 男 |
生没年 | |
配偶者 | ネッサ |
解説†
ヴァラールの中で最も力と武勇に優れるヴァラ。クウェンヤで「剛勇なる者(the Valiant)」の意のアスタルドの異名を持つ。妃はネッサ。
外見は金色の髪と鬚に、血色の良い肌。両の手のみを武器とし、地上を走るもの全てを追い越す疲れ知らずの俊足を持ち、角力や力比べを好む。
大胆な性格で、スポーツであれ戦いであれ、いつも笑っている。一方、物事には無頓着で、かれは過去にも未来にもほとんど頓着することなく、助言者としては全く役に立たないが、辛苦に耐える友であるとある*1。だが容易に怒らぬ代わりに、容易に忘れることもなかったともあり*2、仇敵メルコールには深い憎しみを持ち続けた。
しかし、この戦いのさなかに、大いなる力と大胆さを併せ持った精霊が、遥かな天上で、この小王国に戦いがあることを聞き、ヴァラールを助けに来た。そしてアルダは、かれの哄笑に満たされた。こうして強き力のトゥルカスは来たのである。*3
ヴァラールの闘士†
トゥルカスが来たのはアルダの黎明期、ヴァラールとメルコールとの間ではじめて戦いが行われていた時であり、ヴァラールとしては最後にアルダへやってきた。トゥルカスの参戦でメルコールは退散し、ヴァラールはアルダの建造を成し遂げることができた。
アルダの春を祝う宴がアルマレンで開かれると、トゥルカスはその席上でネッサを娶った。メルコールは仇敵を恨み恐れていたため、トゥルカスが眠り込んだ隙を突いて二つの灯火を破壊した。トゥルカスはメルコールを追跡したが、アルダの混乱のため追い詰めることはできず、ヴァラールはアマンに撤退することを余儀なくされた。
その後行われた力の戦いでは、ウトゥムノの深奥に追い詰められたメルコールと組み打ち、遂に彼を打ち負かす。
メルコールが一度マンウェに許されてからは自制心をもってマンウェの判断に従っていたが、彼の反逆が明らかになると、捕らえるために審判の輪の会議から真っ先に退席している。しかし行方をくらましたメルコールを捕らえることはできなかった。
後にメルコールが二つの木を損ない、シルマリルを奪ってヴァリノールから逃亡した時も、トゥルカスはオロメと共に彼を追跡したが、メルコールはウンゴリアントの助力を得ていたためやはり捕らえることができなかった。
このようにアルダでも最大の武勇の持ち主であるが、その性情が闊達である余り助言者としては役に立たない。ヴァラールが、シルマリルを受け渡すようフェアノールに求めた一幕にもそれがあらわれている。
やがて、トゥルカスが叫んだ。「おい、ノルド! 応か否か、口を
利 け! だが、誰にヤヴァンナの願いが拒めよう。そもそもシルマリルの光は、ヤヴァンナの作品から出たものではなかったのか」
しかし、作り手アウレが言った。「短気を起こされるな! われらがかれに求めているものは、あなたにはお分かりにならぬほど大きな犠牲なのですぞ。今しばらく、沈黙の時をかれにかし給え」*4
Include/アイヌル†
コメント†
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