#author("2018-10-29T23:40:27+09:00","","")
#author("2018-11-05T11:24:54+09:00","","")
* オーク [#ufe6bdf9]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Orcs(('Orc'は[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の造語で、『ベーオウルフ』に登場する「怪物、魔物」を意味する[[古英語]]のorc-nass、orc=pyrsから取られた。トールキンは'Ork'とも表記している))|
|~スペル|Orc(単) / Orcs(複)(('Orc'は[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の造語で、『ベーオウルフ』に登場する「怪物、魔物」を意味する[[古英語]]のorc-nass、orc=pyrsから取られた。トールキンは'Ork'とも表記している))|
|~その他の呼び名|[[ゴブリン]]、イルフ(yrch)(([[シンダール語]]。単数形オルフ(orch)、集合名詞Orchoth(オルホス)))、グラムホス(Glamhoth)((シンダール語で「やかましい群れ(din-horde)」、「騒々しい奴ら(host of tumult)」の意味))、ゴルグン(gorgûn)|

** 解説 [#Explanation]

[[星々の時代]]に[[メルコール(モルゴス)>モルゴス]]が自らの奴隷とするために、捕らえた[[エルフ]]を堕落させて作った存在であるとも、エルフや[[人間]]を真似て作り上げた存在であるとも言われる種族((オークの由来については『[[シルマリルの物語]]』『[[The History of Middle-earth]]』などに、細部が異なるいくつかの説が紹介されている。))。
以来オークは[[イルーヴァタールの子ら]]の醜いまがい、[[冥王]]の主だった下僕として、[[自由の民]]のもっとも忌まわしい敵となった。

(『[[追補編]]』によると)オークという言葉は[[ローハン語]]に由来し、そのまま[[西方語]]の言葉として使われるようになった。[[シンダール語]]ではイルフ(単数形オルフ)、またはグラムホスと呼ばれ、[[野人>ドルーエダイン]]にはゴルグンと呼ばれた。[[暗黒語]]では[[ウルク]]と呼ばれるが、この語は主に[[第三紀]]に現れた大型の兵隊オークを指す。

オークに相当する英語は[[ゴブリン]]だが、その語は『[[ホビットの冒険]]』に多用されているのみで、『[[指輪物語]]』などではあまり使われていない。

** 特徴 [#ce212b85]

:外見|~醜く恐ろしい風貌をしている。肌の色は浅黒や黒または土気色。吊り目で、牙や鉤爪を持つ。体格は概して[[人間]]や[[エルフ]]に比べて劣っているが、人間やエルフと遜色のない大柄なオークもいる([[ウルク=ハイ]])。血は赤くなく黒い。(([[トールキン]]はオークの外見についてモンゴル系の人間を醜悪にしたようなものという記述を残している。『[[The Letters of J.R.R.Tolkien]]』Letter#210。'The Orcs are definitely stated to be corruptions of the 'human' form seen in Elves and Men. They are (or were) squat, broad, flat-nosed, sallow-skinned, with wide mouths and slant eyes: in fact degraded and repulsive versions of the (to Europeans) least lovely Mongol-types.' 「オークは間違いなく、エルフや人間に見られる「人」型を歪めたものといえる。彼らはずんぐりとして、体の幅が広く、平たい鼻に、土気色の肌で、幅の広い口と吊り目である(であった)。実に、(ヨーロッパ人にとっての)醜いモンゴル系の堕落した、おぞましい異形である。」(項目編集者訳)))
:能力|~暗闇を見通す目と、犬のように利く鼻を持つ。大股で独特の走り方をし、大柄な者でも狭い洞窟内部を屈んだ姿勢のまま素早く走れる。体格は他種族に劣るが、力の強さや足の速さは侮れない。
普通の生物と同じように繁殖して数を増やすことができる。寿命の有無は不明瞭だが、暴力的な生涯のために全うすることは滅多にない。
[[太陽]]の光を忌み嫌い、その下では疲弊する。
知識は高くなくても知能は決して低くなく、奸智が働き、悪意でもってはかりごとを行う。しかし意志の力は弱いため、不利な状況や相手の覇気に気圧されると恐慌状態に陥ることが多い。ただし執念深さも併せ持っており、敵に対しては執拗に追撃を行って復讐を遂げようとする。
:文明・文化|~好戦的で、しょっちゅう争いに身を置いている。農耕や狩猟より略奪を好み、捕らえた捕虜や奴隷に労働を行わせる。機械仕掛けの類を好み、戦争のための兵器や、労働を軽減する装置を編み出すことができる。基本的には独自の文化を持つというより、他種族の文化をオーク流に捻じ曲げて用いることが多い。
オーク特有の武器として弓なりに湾曲した三日月刀と黒い羽根の矢が挙げられる。オークの刃や矢には毒が塗られている場合が多い。強行軍に役立つ強壮酒や、傷の痛みをなくす医薬品など彼らなりに優れた技術も持つが、それらは不快であったり傷跡が残ったりと忌まわしいものである。
:文明・文化|~好戦的で、しょっちゅう争いに身を置いている。農耕や狩猟より略奪を好み、捕らえた捕虜や奴隷に労働を行わせる。機械仕掛けの類を好み、戦争のための兵器や、労働を軽減する装置を編み出すことができる。しかし基本的には独自の文化を持つというより、他種族の文化をオーク流に捻じ曲げて用いることが多い。
オーク特有の武器として弓なりに湾曲した三日月刀と黒い羽根の矢が挙げられる。オークの刃や矢には毒が塗られている場合が多い。強行軍に役立つ強壮酒や、効能の素早い傷薬など彼らなりに優れた技術も持つが、それらは不快であったり傷跡が残ったりと忌まわしいものである。
オークのみでは大きな国家というものは作らず、部族単位で力によって支配された集団を作るが、[[冥王]]の意志に隷属しているため、その下では統制された大集団を作る。ただしその中でも小規模な内紛は日常茶飯事のようである。
:住居|~洞窟を自分達で拡張した地下都市や、他種族から奪った砦などに住む。[[ドワーフ]]の住居を奪うこともある。掘削の技能は高く、洞窟に彼らなりの改良を施す。
:歴史|~[[星々の時代]]、目覚めた[[エルフ]]の存在を察知した[[メルコール(モルゴス)>モルゴス]]が、[[ウトゥムノ]]の地下牢深くで生み出した種族だと言われている。
オークの存在がエルフ達に初めて知られたのは星々の時代も末期になってからで、主人が帰還する気配に呼応するように[[中つ国]]の東方に出没して[[自由の民]]を恐れさせた。[[太陽]]の[[第一紀]]にモルゴスが[[中つ国]]に帰還してからは、[[アングバンド]]に君臨するモルゴスの主要な手勢として[[ベレリアンド]]のエルフの諸侯や[[人間(エダイン)>エダイン]]の諸族と戦った。[[怒りの戦い]]では、[[ヴァリノール]]の軍勢にほとんどが滅ぼされたが、少数が遁れて生き残った。
[[第二紀]]以降は、モルゴスの跡を継いだ[[サウロン]]に支配され、その下で再び数を増やしたが、サウロンが[[最後の同盟]]に敗北すると小さな集団ごとにばらばらになる。だが[[第三紀]]にサウロンが蘇ると、再び彼の意志の下で働くようになった。
[[モルドール]]より送り込まれたオーク達は、廃墟となっていた[[モリア]]を占拠し、また[[霧ふり山脈]]の山道沿いにいくつも拠点を設けて、[[ロヴァニオン]]と[[エリアドール]]の通行を妨げた。それらの拠点は2793年から97年にかけての[[ドワーフとの戦争>ドワーフとオークの戦争]]によってほとんどが滅ぼされた。さらに2941年の[[五軍の合戦]]によって、北方に残っていたオークの大部分も殲滅される。
しかし[[指輪戦争]]の頃には、モルドールに戻ったサウロンの支配の下で勢いを盛り返しつつあった。一部は[[サルマン]]に取り込まれ、[[アイゼンガルド]]の手勢としても働いた。
:氏族|~[[ウルク=ハイ]]は[[第三紀]]に[[モルドール]]や[[アイゼンガルド]]より現れた戦闘用のオークであり、通常のオークよりも大柄で、[[太陽]]の光に耐性があった。小型のオークは特にウルクより[[スナガ]](奴隷)と呼ばれた。
戦闘用の大柄な兵隊オークがいる一方で、小柄な種族には追跡に特化した嗅覚に優れた鼻を持つ者がいるなど、役割によっても外見や身体能力が異なるようである。
戦闘用の大柄な兵隊オークがいる一方で、小柄な種族には匂いの追跡に特化した鼻を持つ者がいるなど、役割によっても外見や身体能力が異なるようである。
:言語|~[[オーク語]]は他種族の言葉をオークが借用して捻じ曲げたものであり、部族ごとの方言が酷かった。そのため[[第三紀]]には、オークは部族間の意思疎通のために崩れた[[西方語]]を用いた。
[[暗黒語]]は[[サウロン]]がオークをはじめとした配下らの共通語となるように考案したものだが、結局は成功せず、語彙などがオーク語に取り込まれるに留まった。ただし[[暗黒の塔>バラド=ドゥーア]]のオークには崩れた暗黒語を話せる者もいた。
:偏見|~[[エルフ]]を憎み、極度に恐れる。他の種族の全て(あるいは自分の種族も)を憎み、蔑んでいる。主人である[[冥王]]も憎んでいるが、その力に抗うことができないため、恐れながら付き従う。[[アイゼンガルド]]のオークは[[サルマン]]に従属している。
[[ワーグ]]とは利害が一致した場合は協力して行動することがある。

*** 登場するオークの名([[ウルク]]も含む) [#z93f6e18]

-[[アゾグ]]
-[[ウグルク]]
-[[ウフサク]]
-[[グリシュナッハ]]
-[[ゴルバグ]]
-[[ゴルフィンブール]]
-[[シャグラト]]
-[[大ゴブリン]]
-[[ボルグ]]
-[[マウフル]]
-[[ムズガッシュ]]
-[[ラグドゥフ]]
-[[ラドブグ]]
-[[ルグドゥシュ]]
-[[兵隊>兵隊(オーク)]]
-[[嗅ぎ手]]

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

[[モリア]]のオーク、[[アイゼンガルド]]のオーク、[[モルドール]]のオークはそれぞれ異なるコンセプトの元に、姿が異なるようデザインされている。
モリアでの[[マザルブルの間]]のように、知能が低い[[トロル]]をオークが利用しているようすも描かれている。

*** 登場するオーク(ウルクも含む) [#se83e2fe]

映画オリジナルのオークは''太字''で示す。

-[[ウグルク]]
-[[グリシュナッハ]]
-''[[グリズ]]''
-''[[ゴスモグ>ゴスモグ(モルグル)]]''
-[[ゴルバグ]]
-''[[シャーク]]''
-[[シャグラト]]
-''[[スナガ]]''
-[[マウフル]]
-''[[ラーツ]]''

*** グッズ [#n29bceea]

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** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

原作では[[ゴブリン]]の呼称が使われていたが、映画では[[グンダバド]]出身のオークとして[[アゾグ]]とその配下などがオークの名で登場。[[ゴブリン町]]のゴブリンとは、デザインなどでも差別化が図られている。
[[五軍の合戦]]では投石機を運ばせたり、[[スタンピー]]などのように直接操って暴れさせたりするなど、オークがトロルを使役している様子が『ロード・オブ・ザ・リング』よりもさらに描かれている。

一部のシーンを除き、会話には一貫して[[オーク語]]を使っている。

*** 登場するオーク(ゴブリンも含む) [#y525c4b7]

映画オリジナルのオークは''太字''で示す。

-[[アゾグ]]
-''[[グリンナー]]''
-[[大ゴブリン]]
-''[[ナルザグ]]''
-''[[フィンブル]]''
-[[ボルグ]]
-''[[ヤズネグ]]''

** コメント [#Comment]

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