* サムワイズ・ギャムジー [#s8361073]
#contents
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Samwise Gamgee|
|~その他の呼び名|サム(Sam) &br; 剛毅の士サムワイズ(Samwise the Stouthearted)((映画『ロード・オブ・ザ・リング』においては、勇者サムワイズ(Samwise the Brave) )) &br; サムワイズ殿(Master Samwise) &br; 庭師サム(Sam Gardner)((正確には「[[庭師家]]のサム」の意味であろう。職業としての庭師はgard''e''ner))|
|~種族|[[ホビット]]|
|~性別|男|
|~生没年|[[ホビット庄暦]]1380([[第三紀]]2980)((『[[追補編]]』の家系図による。[[第三紀]]の年表では2983年生となっているが、英語版では2980年生に訂正された。[[第四紀]]の年表で、'''一四七六年、任期の終わるときは、九十六歳'''という記述も、彼の生年が[[庄暦>ホビット庄暦]]1380年([[第三紀]]2980年)であることを示している。))~不明(([[ホビット庄暦]]1482年([[第四紀]]61年)に[[中つ国]]を去る))。[[庄長]]職1427~1476(49年間)|
|~親|[[ハムファスト・ギャムジー]](父)、子善家のベル(母)|
|~兄弟|ハムソン・ギャムジー(兄)、ハルフレッド・ギャムジー(兄)、デイジー・ギャムジー(姉)、メイ・ギャムジー(姉)、[[マリゴールド・ギャムジー]](妹)|
|~配偶者|[[ローズ・コトン]]([[第三紀]]3020年5月1日)|
|~子|[[エラノール]]、フロド、ローズ、メリー、ピピン、[[金捲毛]]、ハムファスト、デイジー、プリムローズ、ビルボ、ルービィ、ロビン、トルマン(トム)|

** 解説 [#Explanation]

|>|>|~[[ホビット庄]]の[[庄長]]|h
|CENTER:[[小足家のウィル]]&br;?~1427&br;?~6|CENTER:''サムワイズ殿''(7期)&br;[[庄暦>ホビット庄暦]]1427~1476&br;[[第四紀]]6~55|CENTER:不明|

[[指輪の仲間]]の一人の[[ホビット]]。愛称''サム''。[[袋小路屋敷]]の庭師で、後の[[お山]]の[[庭師家]]の祖であり、[[ホビット庄]]の[[庄長]]。
[[ハムファスト・ギャムジー]]と[[子善家のベル]]の息子。兄と姉にハムソン・ギャムジー、ハルフレッド・ギャムジー、デイジー・ギャムジー、メイ・ギャムジーが、妹に[[マリゴールド・ギャムジー]]がいる。
[[フロド>フロド・バギンズ]]より12歳の年少。[[メリー>メリアドク・ブランディバック]]より2歳、[[ピピン>ペレグリン・トゥック]]より10歳の年長。長子[[エラノール]]は彼の41歳の、末子トルマンは62歳の時の子供で、[[西方>アマン]]に去ったときには102歳。

父の代から[[お山]]のバギンズ家に仕える庭師であり、主人にあたる[[フロド・バギンズ]]を「フロドの旦那」と呼んで深く敬愛している。また朴訥ながら鋭い感受性と理解力の持ち主でもある。
大旦那にあたる[[ビルボ・バギンズ]]からは読み書きを教わるとともに、[[エルフ]]や[[龍]]にまつわる伝承を聞いて育った。そのため特にエルフに対して大きな憧れを抱き、いつかエルフに出会ってその魔法を目にすることを望んでいた。
フロドの変化を察知した彼の親しい友人たちの一人でもあり、中でもサムはフロドの心情を誰よりも慮ってその旅に最後まで同行した従者となった。そこでわずかな間ながら彼も[[一つの指輪]]の重責を担い、[[指輪所持者]]となる。

>しかしサムの中で望みが消えた、あるいは消えたかに思われたちょうどその時、それは新たな力に転じました。サムの飾りけのないホビットの顔は、その心に決意が固まるにつれてきびしくなり、ほとんど怖いほど決然とした顔になりました。そしてかれは四肢に震えが走るのをおぼえ、まるで自分が絶望にも疲労にもはたまた終わることない不毛の旅路にも克服されない、石か鋼の生きものに変わっていくかのように感じました。((『[[指輪物語]] [[王の帰還]] 下』「三 滅びの山」))

*** [[指輪戦争]]における役割 [#v45f3f1d]

[[一つの指輪]]を相続した[[フロド>フロド・バギンズ]]が密かに[[ホビット庄]]を旅立とうとしていることを知ると、[[メリアドク・ブランディバック]]、[[ペレグリン・トゥック]]、[[フレデガー・ボルジャー]]らとともに陰謀団を結成。サムは身近でフロドの動静を見張る役目を引き受け、[[大いなる年]]の4月に指輪にまつわる話を盗み聞いた。その場で[[ガンダルフ]]に見咎められたものの、サムが心底からフロドを心配していることを察したガンダルフはその旅に同行するよう命じ、サムは嬉々としてこの言いつけに従った。
[[裂け谷]]では[[エルロンドの会議]]を無断で立ち聞きし、[[エルロンド]]によって[[指輪の仲間]]に任命される。[[パルス・ガレン]]では仲間の誰もがフロドの心中を推察できなかった中、ただ一人その真意を見抜き、彼が単身[[モルドール]]へ向かおうとしていることに気づいて追いすがった。そのため指輪の仲間の離散後も、サムは従者として[[滅びの山]]までフロドに同行して彼を支えた。

サムは、フロドを守ることを第一に考えるあまり警戒心が強く、[[馳夫]]([[アラゴルン二世]])や[[ファラミア]]と初対面の時は、なかなか彼らを信用しようとしなかった。
特に[[エミン・ムイル]]から道案内のため連れて行かれることになった[[ゴクリ]]に対しては始終懐疑的できびしく接し、ゴクリの中にある二つの人格を「こそつき」「くさいの」と内心呼んで決して警戒を怠らなかった。[[トレヒ・ウンゴル]]ではたしてゴクリは裏切ったが、それにはサムの警戒心も少なからず影響していた。

トレヒ・ウンゴルにてサムは、フロドを襲った[[シェロブ]]を、フロドが落とした[[つらぬき丸]]と[[ガラドリエルの玻璃瓶>玻璃瓶]]を駆使して撃退するという、かつての[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]に匹敵するような勲を挙げた。
その直後、シェロブの毒にやられてフロドは死んだとサムは思い込み、[[滅びの山]]へと向かう任務を続けるために[[一つの指輪]]をフロドの身体から引き取る。そのためごく短時間だが彼も[[指輪所持者]]となった。
しかし実際にはフロドは仮死状態に陥っていたに過ぎないことを[[オーク]]の会話から聞き知ると、フロドが連れ去られた[[キリス・ウンゴルの塔]]に潜入して彼を救出。一つの指輪もフロドの手に戻った。
その後もサムは、次第に力を増す一つの指輪によって消耗していくフロドを支え、[[滅びの罅裂]]に到達する。そして一つの指輪が破壊された後、フロドとサムは共に[[グワイヒア]]たちによって救出された。

負傷や疲労は[[アラゴルン二世]]によって癒やされ、[[コルマルレン]]にて栄誉礼を受ける。仲間たちと共に[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]での[[エレスサール王>エレスサール]]の戴冠式と結婚式にも参列。その後[[旅人たち]]と言われることになる他のホビットと共に、[[エドラス]]、[[裂け谷]]、[[ブリー村]]を経由して[[ホビット庄]]へと帰郷して[[水の辺村の合戦]]をむかえた。

*** 指輪戦争後 [#o2520262]

[[フロド>フロド・バギンズ]]ら、他の[[旅人たち]]と共に[[ホビット庄]]に帰郷したとき、サムは、[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]の[[誕生祝いの木>誕生祝いの原]]が切り倒されるなど、[[シャーキー>サルマン]]の手先のごろつき達によって、ホビット庄の豊かな自然が破壊されたことに特に心を痛めたが、自分が[[ロスローリエン]]にて[[ガラドリエル]]より受け取っていた、[[マルローン]]の実生とガラドリエルの庭の土を使い、ホビット庄の自然を蘇らせる。また翌年([[第三紀]]3020年)には[[ローズ・コトン]]と結婚し、フロドと共に[[袋小路屋敷]]で生活するようになった。その次の年(3021年)、最初の子である[[エラノール]]が生まれる。その年の9月、[[灰色港]]から[[西方>アマン]]へと船出するフロドたち指輪所持者一行を、サムはピピンやメリーと共に見送った。

フロドから袋小路屋敷や[[西境の赤表紙本]]を始めとした財産を受け継いだサムは、[[お山]]の[[庭師家]]の起こりとなり、エラノールの他にフロド、ローズ、メリー、ピピン、[[金捲毛]]、ハムファスト、デイジー、プリムローズ、ビルボ、ルービィ、ロビン、トルマンの父親となった。またホビット庄の[[庄長]]も七度勤めた。[[第四紀]]15年に、北方に行幸された[[エレスサール王>アラゴルン二世]]と再会されたときには、王より[[ドゥーネダインの星]]を与えられている。
第四紀61年の夏至にローズ夫人が他界すると、その年の9月22日に[[灰色港]]へ向けて旅立ち、フロドから受け継いだ[[西境の赤表紙本]]を長女のエラノールに与え、彼女に見送られて、最後の指輪所持者として[[西方>アマン]]に去ったという。

*** 略歴 [#tc87b799]

- 2980年 生誕
- 3001年 21歳。[[ビルボの別れの宴]]
- [[3018年 大いなる年>大いなる年#year3018]]、[[指輪戦争]] 38歳。9月23日、[[フロド>フロド・バギンズ]]と共に[[ホビット村]]を旅立つ。12月25日、[[指輪の仲間]]の一員として[[裂け谷]]を発つ
- [[3019年 大いなる年>大いなる年#year3019]] 39歳。2月26日、[[パルス・ガレン]]で一行の離散、フロドと共に[[モルドール]]へ。3月13日から14日にかけて、負傷したフロドに代わり一時[[指輪所持者]]となる。25日、任務達成。10月30日、[[ホビット庄]]へ帰還。11月3日、[[水の辺村の合戦]]。[[指輪戦争]]終結
- 3020年 大いなる豊穣の年 40歳。4月6日、[[ガラドリエル]]から贈られた[[マルローン]]樹が開花。5月1日、[[ローズ>ローズ・コトン]]と結婚、[[袋小路屋敷]]へ
- 3021年 41歳。3月25日、第一子[[エラノール]]生まれる。9月29日、[[灰色港]]にてフロドら指輪所持者達を見送る。10月6日、袋小路に帰る
- 2年 43歳。第二子フロド生まれる。
- 4年 45歳。第三子ローズ生まれる
- 6年 47歳。初の[[庄長]]選出。第四子メリー生まれる
- 8年 49歳。第五子ピピン生まれる
- 10年 51歳。第六子[[金捲毛]]生まれる
- 11年 52歳。第七子ハムファスト生まれる
- 12年 53歳。第八子デイジー生まれる
- 13年 54歳。二度目の庄長選出
- 14年 55歳。第九子プリムローズ生まれる
- 15年 56歳。[[エレスサール王>アラゴルン二世]]の[[ブランディワイン橋]]行幸、「[[ドゥーネダインの星]]」を与えられる。第十子ビルボ生まれる
- 17年 58歳。第十一子ルービィ生まれる
- 19年 60歳。第十二子ロビン生まれる
- 20年 61歳。三度目の庄長選出
- 21年 62歳。妻[[ローズ>ローズ・コトン]]、娘[[エラノール]]と共に[[ゴンドール]]に一年滞在。末子トルマン生まれる
- 27年 68歳。四度目の庄長選出
- 34年 75歳。五度目の庄長選出。サムワイズの願いにより、[[緑樫のファストレド]]が[[西境]]区長に
- 41年 82歳。六度目の庄長選出
- 48年 89歳。最後の庄長選出
- 55年 96歳。庄長を辞任
- 61年 102歳。夏至、妻[[ローズ>ローズ・コトン]]死去。9月22日、[[袋小路屋敷]]を発つ。その後[[エラノール]]に見送られて[[塔山丘陵]]から[[灰色港]]へ向けて去り、最後の[[指輪所持者]]として海を渡ったと伝えられる

*** 画像 [#yd95565a]

&ref(frodoandsambyterashima.jpg,,30%,寺島龍一作画による香草入り兎シチューを作るサムと眠るフロド); &ref(ScreenShot00652.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における裂け谷でのサムワイズ・ギャムジー); 

*** 姓名について [#o0c59214]
サムワイズ・ギャムジー(Samwise Gamgee)という名は、[[西方語]]のBanazîr Galpsiの英訳である。Banazîrは「うすのろ」(halfwise)、「お人よし」(simple)の意味で、本来は綽名だったものが、日常では使用されなくなり、名前として残ったものである。対応する意味の古い英語samwísを現代化したものがSamwiseであり、Banazîrの短縮形BanにはSamの語があてられている。
姓のGalpsiはGalbasiを短くしたもので、このGalbasiはもともと一族の住んでいた村の名Galabasが由来である。そこでGalabasには対応する意味の訳語Gamwich(発音はGammidge)があてられ、Gammidgeを崩したGammidgyがGalbasiに、Gammidgyを更に縮めたGamgeeがGalpsiにあてられている。

-サムワイズ・ギャムジーの父方の系統
--ギャムイッチ村のハムファスト / Hamfast of Gamwich
--ワイズマン・ギャムイッチ / Wiseman Gamwich
--縄作りホブ・ギャミッジ(ギャミジィじいさん) / Hob Gammidge the Roper (Old Gammidgy)
--ホブソン(縄作りギャムジー) / Hobson (Roper Gamgee)
--[[ハムファスト(ハム・ギャムジー)とっつぁん>ハムファスト・ギャムジー]] / Hamfast (Ham Gamgee) the Gaffer
--サムワイズ・ギャムジー(サム) / Samwise Gamgee (Sam)

サムワイズの父[[ハムファスト>ハムファスト・ギャムジー]]は、[[袋小路屋敷]]の庭師だった[[緑手家のホルマン]](ハムファストの父の母方の従弟)の見習いとなり、その縁から[[ホビット村]]に移住してきたと思われる。

*** 備考 [#v9fe8924]

『[[J.R.R.トールキン 或る伝記]]』によるとサムのモデルは、第一次世界大戦で通信将校として従軍した[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]に付いていた、従卒の兵士達ということである。

>「わが『サム・ギャムジー』は、実はイギリス兵の、一九一四年の戦争で知った兵たちや従卒たちの、おもかげを伝えたものである。彼らは私よりずっと立派だと、今でも私は思っている」

またトールキンは、本名が「サム・ギャムジー」の人物から手紙を貰ったため、命名の由来について書いた手紙と『指輪物語』のサイン本を贈ったというエピソードも『或る伝記』に書かれている。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

|~俳優|[[ショーン・アスティン]]|
|~日本語吹き替え|[[谷田真吾]]|

ホビット庄の掃蕩のエピソードがカットされているため、[[マルローン]]のエピソードは登場せず、ロスローリエンにてガラドリエルから受け取ったのは[[ヒスライン]]のロープと[[エルフのマント]]のみになっている。
フロドから[[袋小路屋敷]]を受け継いだエピソードも表面上は描かれておらず、エンディングで帰宅してエラノールやローズに出迎えられるのは、[[袋枝路]]の家となっている。

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