マイグリン

概要

カテゴリー人名
スペルMaeglin
異訳マエグリン
その他の呼び名ローミオン(Lómion)
種族エルフシンダールノルドールの混血)
性別
生没年第一紀(320)~†(510)(享年190)
エオル(父)、アレゼル(母)
兄弟なし
配偶者なし
なし

解説

名はシンダール語で「鋭く見通す目(Sharp Glance)」の意。エオルアレゼルの息子。マイグリンの名は12歳になったときに、父親のエオルによって与えられたもので、母親のアレゼルからは、エオルによって禁じられていたクウェンヤで「薄明の息子(Child of the Twilight)」*1の意であるローミオンの名を与えられた。

エオルはマイグリンに名を与えて後、熱心に自分の技術を教え、またドワーフたちの許に連れて行っては彼らの技術をも学ばせた。そのためマイグリンは、父親譲りの高い鍛冶の技術を持つようになった。だがマイグリンは母アレゼルの話を聞くうちにゴンドリンに憧れるようになり、アレゼルと共にエオルの目を逃れて、ゴンドリンに辿り着く。マイグリンは伯父のトゥアゴンに一目で気に入られ、マイグリンはトゥアゴンに臣従を誓った。だが彼らの後を追ってきたエオルは、息子を奪われるくらいならと隠し持っていた投げ槍でマイグリンを殺そうとした。アレゼルがマイグリンを庇って投げ槍を受けて死に、エオルはカラグドゥーアの断崖から突き落とされて処刑されたが、この時エオルはそれではお前は、お前の父と、父の一族を見捨てるのだな、不孝者めが!この地でお前は、お前の望みの全てを失うであろう。そしてお前も、いつかここでわたしと同じ死を死ぬがよいとマイグリンを呪って予言した。

マイグリンはその後もゴンドリンに残り、トゥアゴンに仕えて寵愛された。彼は鍛冶師として優れた仕事を行い、アングハバールの鉄でゴンドリンの武具を強化した。またニアナイス・アルノイディアドでは摂政として都に留まるのをよしとせずにトゥアゴンの傍らで戦い、名誉を勝ち得た。だが彼はゴンドリンに来た最初の日から、トゥアゴンの娘で、マイグリンにとっては従姉にあたるイドリルを密かに愛していた。これはエルダールにとっては近親相姦に相当するものであり、決して報われぬ運命にあった。この叶わぬ恋の代償として、マイグリンはさらに権勢と栄誉を求め、そのためならいかなる労苦も厭わなかった。しかしゴンドリンにトゥオルが来てイドリルと結ばれると、マイグリンはトゥオルの栄光と、彼が勝ち得た愛に嫉妬した。

トゥオルイドリルの間にエアレンディルが誕生してしばらく後、採鉱の仕事のためゴンドリンの外に出ていたマイグリンは、オークに捕らえられてアングバンドに連れて行かれた。モルゴスに脅迫されたマイグリンは、イドリルへの恋慕とトゥオルへの憎しみのため、それまで敵には位置が知られていなかったゴンドリンの秘密をモルゴスに話してしまい、マイグリンは裏切りの密約と引き換えに釈放されてゴンドリンに戻った。モルゴス軍がゴンドリンを襲撃した時、マイグリンはイドリルと彼女の息子のエアレンディルに手を掛けようとした。その時イドリルたちを助けに入ったトゥオルと取っ組み合いになり、マイグリンはゴンドリンの城壁から投げ落とされ、父エオルが予言した通りの死に様を遂げた。マイグリンの体はアモン・グワレスの岩壁に三度激突し、炎の海の中へと落下していったという。

コメント

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  • ゴンドリンの栄光に憧れながら、禁じられているにも関わらず時折ゴンドリンの外壁の外に出てきて休んでいたあたりに、彼の屈折した心が見えるような気がする。結果フーリンの呼び寄せてしまったモルゴスの手先に捕われることになる。 -- 2010-01-18 (月) 20:50:19
    • シルマリルの物語では偶然、捕まったとなっているけど初めからモルゴスにゴンドリンを売りつける目的でわざと捕らわれたんじゃないの? マイグリンの卑劣で歪みきった性格からしてありえなくもない。 -- 2010-06-01 (火) 03:46:51
      • たしかにゴンドリンが攻め込まれた際のこいつは、あまりに非道なことをやらかしている。 エアレンディルを殺そうとしたこと、イドリルの髪を掴んで引きずり回したこと、虚言でもってゴンドリンの民の最後の脱出の機会を封じたことなど最初からモルゴスに買収されていたとしか考えられないことをやらかしている。 詳細を知りたければウェブでゴンドリンの陥落と打って見てください。 マイグリンに対する同情心は一発で吹き飛びます。 -- ピーチ番頭 2010-06-13 (日) 01:53:04
      • いくらなんでもそれは下種の勘繰りではないかと… -- 2010-06-13 (日) 13:56:36
      • HoMe版では、性格は傲慢、酷薄。 容姿は人好きするほど美しくない。 オークの血でも引いてんじゃないのと噂されてたほど。 言い換えれば、こいつには仲間内での評判は良くないのは確か。 エルフよりオークとつるんでたほうが良かったんじゃないの? -- 2010-07-08 (木) 14:47:52
      • モルゴスと戦う誇り高きエルダールのそれも王族のひとりが己が欲望のために敵に寝返るのはあってはならない恥ずべきもの。 それゆえ、後にマイグリンは偶然、捕まったことにしたのかも。 -- 2011-04-06 (水) 01:10:56
      • こいつの裏切り行為は、父親から逃げ出した時と処刑される時にもシカトを決め込んでいたときにもあって、最初じゃない。 売りつけたと考えたほうが妥当だと思う。 流石にシルマリルの物語では、黒歴史になっているが。  -- ねずみ 2011-11-23 (水) 19:53:09
      • 人間と違って、寿命の無いエルフだから、いくら待ったって、チャンスが訪れないから、それなら自ら、チャンスを作り出そうと考えるはず。 考えたくは無いのですが・・・・。 -- 2011-12-05 (月) 00:36:50
    • 手に入れたいと思っていた想い人を外部からやってきた人間如きに奪われた挙句、子供までもうけてしまったのだから面白くなかったかもね。  -- 2012-01-16 (月) 16:03:28
      • 最後の望みとしてモルゴスの誘いに乗ったかもね。 しかし、ゴンドリン陥落の描写を見ていると老若男女問わずの無差別虐殺、激しい略奪行為、龍による徹底した破壊焼却などの旧日本軍がシナでやったとされる三光作戦を彷彿させるものがある。 たとえ、約束が守られたとしても彼に与えられるのは何もかも失ったゴンドリンだった廃墟だろう。 ゴンドリンと運命を共にした最期だったが彼にとっては幸せだったかもね。 -- 2012-01-16 (月) 17:10:23
      • 長いことお預け喰らっていたモノをヨソ者にトンビに油揚げをさらわれるが如く奪われ、ふて腐れて彷徨っているところを拉致られて、脅されたり、エサをぶらさげて懐柔されれば、普通だったらオチるわな -- 2012-01-22 (日) 21:45:28
  • 一言でいえばグリーマのエルフ版ですね。 グリーマ同様、どうしても欲しいモノ(人)を手に入れたくて悪と手を結ぶも手に入れられず悲惨な最期をとげる典型的な小悪党。 卑劣な行いをすれば必ず自分に返ってくる典型ですね。 ただこいつのもたらした被害は、未遂に終わったグリーマの時と違い、一つの国が滅びています。 罪の深さは遥かに重いです。  -- 斎藤チロン  2010-05-09 (日) 23:48:44
    • 違いといえばグリマは、単なる小悪党だもんね。 -- 2011-02-17 (木) 17:23:01
      • マイグリンも小悪党ではあるんだけど、器の大きさが地位に見合ってなかったんでしょうね…ノルドの王族じゃなくて人間の平民だったら、ここまで騒ぎが大きくなったりしなかったろうに。 -- 2011-07-11 (月) 00:37:36
      • 闇の森で父親と共にドワーフと親交を深めていけば、彼の歴史と評価は、全く違ったものになっていたかもね。 -- 2011-07-28 (木) 10:07:34
      • そうそう。 グリマは口先だけのヘタレたペテン師に過ぎないけど、奴は、武勇、知略に優れ、それなりの手柄を立てている。 おまけにHoMu版では、甘言でもって王をたぶらかしたりも。 グリマの強化版と言える奴である。 -- 2012-06-23 (土) 01:40:29
  • 肉体無いから関係無いだろうが、こいつがマンドスの館でどの面下げて上級王家貴族に混じってるのか見てみたい。 -- 2012-12-04 (火) 04:04:48
  • 初期稿のゴンドリンの陥落では容姿も醜い悪党だったのが、教授の中で設定を煮詰めるうちに(ゴンドリンの陥落は何度も書き直されている)次第に母に似た美しい容姿と父から譲り受けた匠の手を持つ、ノルドールの貴族に交じって遜色のない貴公子へと変化していったようである。そしてただの子悪党から、絶望に囚われモルゴスの悪意にからめ捕られて堕ちたエルフへと設定変化していった。 -- 2013-01-18 (金) 01:33:27
  • マイグリンって200年ちょっとしか生きてないんだな。すごく若死にだと思う。 -- 2013-09-23 (月) 22:16:02
    • そうなんだよ、そして計算するとマイグリンが両親の死を見たのは、まだ12~13歳頃でエルフが大人になるまで50年はかかる事を考えたら、本当に幼い子どもなんだ。いくらエオルが許しがたいからといって、エオルの処刑を幼いマイグリンに見せたトゥアゴンは分別に欠けていたと言わざるを得ない。トゥアゴンは妹に似た顔をした甥がアレゼルの子供であると同時にエオルの子供でもあるという意識が無かったのだろうか? -- 2013-09-24 (火) 01:59:09
      • 「死ななきゃここは出られないヨ(要約)」発言に(トゥアゴン怖い…)と思い。槍投げ場面では(エオルヤバイww)と思い。処刑に至るスピーディな展開に(そりゃ辛うじて守ってくれそうなのはイドリルくらいに見えるだろうな)と納得した。不憫だ。 -- 2013-09-24 (火) 22:46:38
  • エオルの予言があるから敢えて叶いそうにない、というか叶ったらむしろ困る望みだけ抱くように心がけていたという真相だったりしたら切ない。 -- 2013-12-08 (日) 19:59:08
  • 思うにトゥオルへの敵意も元を正せば「ゴンドリンからは出さない、でなければ死ね」というゴンドリンの掟に反発して(それが直接の原因ではないが)死んだ父エオルを見ていたマイグリンにとって、ゴンドリンで暮らしながら望み通り外へと帰って行ったフオル(とフーリン)への不快もあったんじゃないでしょうかね。 -- 2013-12-20 (金) 21:29:28
    • 確かに!だからフーリンとフオルがゴンドリンから出る際の会話に出てくるんですね。 -- 2013-12-20 (金) 22:12:25
    • マイグリンはゴンドリンが出られない場所だと知っていたのかな?彼の両親やゴンドリンに来た経緯を見ていると、彼にも自由にどっか行きたい願望はあったんじゃないかと思う。ストレス溜めてたんだろうな… -- 2014-03-24 (月) 22:34:56
      • ゴンドリンから飛び出さずにおれなかったアレゼルと、囲まれたドリアスが息苦しくて外で暮らしていたエオルとの息子ですもんね……どう考えても束縛に堪えられるタイプではない。上の方が仰ってるように、時折ゴンドリンから逃げ出して一息つきながらも、結局その内側に戻らないではいられない心性と境遇が彼の屈折の全てな気がします。 -- 2014-03-25 (火) 01:19:12
  • ある日ーパパとー同じくー 投げ落とされたさ~。壁に三回ぶつかりー そして 火の海に消えた~。マイグリ~ン♪ -- 2013-12-21 (土) 12:23:15
  • 彼がイドリルに恋し、歪んだのも、結局はノルドールの非道(同族殺害など)のもたらした呪いだったのだろう -- 2015-05-04 (月) 07:39:13
  • 死に方エグっ…岩壁に三度激突しグチャグチャになって焼かれるって…エルフの死に様とは思えんな… -- 2017-08-20 (日) 00:22:59
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*1 「薄暮の息子」の訳もあり

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Last-modified: 2017-08-20 (日) 00:23:00 (458d)