[[執政]]

-初読(中学生)の時、鎌倉幕府の執権に近い印象を持ったので、実権さえあれば別にそんなに「王」の名前にこだわらなくてもいいんじゃないか、とボロミアのことをちょっと馬鹿にしていた。
いま、英和辞典をひくと、stewardとは「執事」とのこと。また、「ステュワーデス」がその女性形であることを考えると、ボロミアの葛藤もより理解しやすく感じた。 -- カイト
--元の意味は「豚小屋の管理人」という意味らしい。とはいえ、当時は「豚」=「財産」であり、転じて「財産管理人」=「執事」となった。つまり主人は、信頼が置けかつ実力ある使用人でなければ、その仕事を任せられない。ゴンドールという莫大な財産を任せられたマルディルとその子孫は、エアルヌアの期待を裏切らず誠実に勤め上げたといえる。 -- A3
-英国のStuart家は、12世紀にスコットランドのStewardになったWalter Fitzalanの子孫。つまり、Stewardが変化して家の名前になったもの。14世紀にはスコットランドの王となり、現在の英国王家も、女系でこの王朝の血を引いている。デネソールの言う、「王権のもっと小さなよその国」とは、だから、英国のこと。 -- atsurao
-少年時のボロミアの質問は彼だけのものではなかったはず。にもかかわらず、「代々の執政はひとりとして古の玉座に座ることはなかった。彼らは王冠も戴かず、王錫も持たなかった(追補編・西方諸国年代記より)」ということは彼らの忠誠がなしえた奇跡ですね。 --  &new{2007-11-06 (火) 01:51:15};
-第一紀の英雄の名前と同名の人が多い。フーリン→トゥーリンとか、必ずしも良い名前とは言いがたいと思うが・・・断絶しそう。 --  &new{2008-08-22 (金) 02:46:08};
--当時は段々暗くなっていく時代だから、力ある英雄にあやかりたかったんでしょう。 -- 「ど」の字 &new{2008-12-01 (月) 21:52:26};
--正当な王権をもっているわけではないので、せめて名前だけは昔の英雄と同じにしたかったのでしょう。ベレンやディオルの子孫は続いているから、縁起悪いともいえない --  &new{2010-12-07 (火) 01:05:54};
-1000年近くも玉座をのっとることがなかったのはすごい。執政たちの英明さには感服としかいいようがない。 -- ロイカ &new{2008-12-16 (火) 18:57:12};
--権威と権力を分離した政体というのは、意外にタフだったりする。偶然の産物とは言え、途中からそれに気づいて、敢えて玉座を空にし続けたのかも。 --  &new{2008-12-25 (木) 12:05:55};
--普通は王位につく。実際の歴史なら執政家は馬鹿なだけ --  &new{2010-05-16 (日) 15:45:28};
--実際、王位につこうものなら必ず、反発するものが出てくる。 それがもとで内乱が起これば、サウロンの思う壺。 だから、実権のみ握っておこうと考えたのでは? 本心では王位に尽きたかったと思うが。 -- けつ &new{2010-05-17 (月) 22:34:50};
--下手に王位に就こうとしたらドル・アムロス大公やロスサールナッハ、ペラルギアの様な王家に忠誠心を持っている有力諸侯の叛乱をくらっただろうね。 --  &new{2010-11-06 (土) 20:10:53};
--「ゴンドールでは千年でも長いとはいえぬ」というところ、英語では「ten thousand」になっていたような気がするのですが・・・ --  &new{2010-12-07 (火) 01:02:21};
---確かに"In Gondor ten thousand years would not suffice."となってますね --  &new{2010-12-09 (木) 00:48:26};
--もちろん現実の歴史ではほとんどありえないが(あっても訳有り)、そういった記述によって、ゴンドール人の忠誠心、気高さや、伝統が大切にされている社会の特徴を示そうとしたのでしょう --  &new{2010-12-07 (火) 01:09:30};
--エアルヌアの失踪時、正当性を主張できるほどではなくとも、王家に連なる王族自体は相当な数がいた模様。それらよりも家格が低く、かつおそらくは力でも劣る執政家が実権を握るには「王の代理人として統治を代行する」という形が必要だったのでしょう。いわば有力者達の同意の下に統治者たることを認められていたわけで、現に指輪戦争の時代においても各領国に対して執政は「移動を命令」でなく「援軍を要請」という形でしか指揮権を発揮できておらず、執政の統治時代を通じて執政の権威はそれほど高くなかったのではないかと思われます。 --  &new{2014-10-01 (水) 20:51:27};
-フランク王国のカロリング家みたいな物か? --  &new{2010-11-06 (土) 15:35:11};
--カロリング家は結局、王位を簒奪しちゃったけどね。 -- カンナ &new{2010-12-09 (木) 09:14:13};
-FFとかで少しだけ出てくる「ボロミア・エドウェン」とはなんぞ?FFでないところでも出てきたから原作用語かと思ったら全然見当たらないし --  &new{2014-04-08 (火) 01:27:28};
-ファラミア二世の「二世」は何に由来しているんでしょうか。オンドヘア王の王子は血脈も立場も違うから「一世」にはならないのでは。実権を握る前のフーリン家当主にファラミア一世(上のエルフの名前はほかにあり)がいたのかな? --  &new{2014-04-14 (月) 13:17:20};
--調査の結果不適当と思われたので、修正しました(管理人) --  &new{2014-06-23 (月) 21:13:58};
-ファラミア以降の執政はあくまで「ゴンドールの執政」なんですね。イコール「再統一された王国の執政」になるのか、それともアルノールには別に執政を任命するのか --  &new{2015-02-01 (日) 21:17:22};
--エレスサール王が北方に巡幸に行っている間は南は任せた、くらいの役割じゃないですか? --  &new{2015-02-02 (月) 17:39:16};
-王はともかく、家臣格の執政が世襲制ってどうなんだろう…?幼い子供が執政職を継ぐこともありえただろうに… --  &new{2015-02-04 (水) 18:15:19};
--その場合は他の有力年長者が「執政の執政」として補佐をするんでしょう。世襲職になったということは、(王がそうであるように)実務者である以上に権威者であることの重要性が増大したことを意味しているように思います。執政が世襲になったのはペレンドゥア以後ですが、彼が執政を務めた末期王家は衰退が著しかったようですので、それを支える「権威」として執政家の比重が増大したのだと思われます。 --  &new{2015-02-04 (水) 19:26:30};