[[フェアノール]]

-強固すぎる意志と傲慢不遜な態度ゆえ、非常に付き合いづらい人物である事は間違いない。シルマリルリオン中でも触れているように、フィンウェ一家の不和がその性格の遠因になっているのかもしれないけれど。 -- A3
-スーパーエネルギッシュなお人。死亡の際には、肉体が残らずに燃え尽きるほどとは・・・これほどまでの異才ぶりならば、性格あまりよろしくないのは仕方がないかな?(と、周りのヴァラ思っていたのに違いない) -- ボリーの用心棒
-指導者でなければ、まだ救いようがあったんですがね……。ノルドール没落の原因は半分が彼でしょうね(あと半分はメルコオル) -- 「ど」の字 &new{2007-10-19 (金) 18:56:46};
-シルマリルを作ろうと思い立ったきっかけが姪であるガラドリエルの髪の毛を見た時だそうですね。それで髪の毛をくれるよう三回もガラドリエルに頼んだのに三回とも断られたとか。ギムリが彼女の髪を貰ったことを知ったらどう思うんでしょう? --  &new{2008-10-30 (木) 12:57:17};
--激しく怒ったでしょうね。まあそんな狭量かつ独占欲の強い性格の者だからガラドリエルは髪の毛を与えなかったのでしょうが。個人的異能が無かったら、恐らく言葉を交わす友人の一人も居なかったでしょうね。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-15 (月) 19:10:57};
-どうも不当に低評価となっているような気がしなくもありません。確かに問題の多い性格の人ではありましたが、それは複雑な家庭環境やモルゴスの謀略が落とした陰の影響をもっとも強く受けてしまったから、という部分もあるわけです。彼が本当に単なる狭量で卑小な人物であったなら、いかにフィンウェの長子であったとはいえ、誰も彼の演説を聞いてアマンの地を捨てようなどとは思わなかったでしょう。イシルドゥアやボロミアがそうであるように、不完全ではあっても、間違いなく英雄と呼ぶに足る人物ではあると思われます。 --  &new{2009-06-16 (火) 03:56:05};
--……それはどうでしょうか。>>不当に低評価  自分はこの人物を俯瞰して、ついこの間死んだ韓国の元大統領を思い起こしてしまいましたよ。彼の存在は、不肖の息子を愛してくれた父親も、子供たちも、エルフ共同体も、何一つ幸福に出来ませんでした。彼には十分な理性があったのに、それを活かす事が出来ませんでした。失敗すると分かっていて、負けると分かっていて、それでも止められない愚劣な指導者でした。理と法より己の感情を優先する指導者失格の人格にしか見えないのですが。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-16 (火) 22:08:57};
---むしろ不完全なほうが印象が強いから英雄扱いされやすい。逆にトゥオルとかフィナルフィンとかアナリオンは地味。 --  &new{2009-06-16 (火) 22:09:40};
---付加します。ある時点で正道に立ち戻り、己の過ちを認め悔い改めたイシルドゥアやボロミアと比較して、このエルフはやはり人格的に「小さい」と思います。最期まで己の過ちを理と利では知りながら、感情では認めずエルフ共同体を破滅に突き進ませる死の間際の行いなど、万死に値します。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-16 (火) 22:13:45};
---先の見えた安定だけが人を幸せにするわけではありますまい。フェアノールが扇動せずとも、既に知性も理性も備わったフィンナルフィンの子供たちの間にすら、「自由」への憧憬は抑えがたく育っていたわけですから、ノルドールの離反は、決してモルゴスの謀略やフェアノールの人格のみに責任を帰するべきものではないのです。だからこそ、マンウェも最後はノルドールを引き止めなかったし、フェアノールが最後に放った「我らは敗北するとも、我らの功業は歌に歌われることになるだろう」という言葉に真実を見出して落涙するわけです。このフェアノールの言葉は後にトゥーリンによってナルゴスロンド陥落の前夜にも繰り返されるわけですが、教授は決してこれを単なる傲慢さの象徴として描いているわけではないと思いますよ。神の愛の下に暮らすことと、自由を追い求めることとの二律背反の悩みは、人類の永遠のテーマの一つなのですし。 --  &new{2009-06-17 (水) 02:13:10};
---あと、もう一点彼が弁護されるべき点として、ヴァラールがエルダールの庇護を宣言していながら、モルゴスの悪行に対してこれを見過ごしたという決定的な落ち度があることを忘れてはいけないと思います。絶対的庇護者としてのヴァラールの威光は、この時点で既にフェアノールの中では崩壊しており、そんな彼の立場でヴァラールの言葉を「正道」であるとはどうしたって認め得ないのが普通だと思いますよ。これもまた、あくまでも「先輩」であり「庇護者」ではない、というマンウェの心と他のヴァラールのスタンス(および、それに同調するエルダールの崇拝)とが微妙に異なっていたがための悲劇なのでしょうが。 --  &new{2009-06-17 (水) 02:25:05};
--- マンウェに呼び出されている間の父の死は最悪のタイミングでしたね。モルゴスの狡知の成せる業と言うか...とはいえ、ヘルカラクセでの所業は正気の沙汰とは思えない。テレリとの交渉決裂、同族殺害、マンドスの宣告と、本人も気がつかないうちに徐々に精神的に追い詰められていたのかも知れません。 --  &new{2009-06-17 (水) 03:25:36};
---見過ごしたのではなく、ヴァラールが軍を調えるために時間が必要だったのでは? それもフェアノールの同族殺害で沙汰止みになったように見えますが。 自分は、この人物は項羽そっくりに見えます。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-17 (水) 13:09:24};
---メルコールの偽りの改悛を見抜けなかった、というのはやはりヴァラールの決定的な落ち度であるように思えますね。フェアノールがあそこまで過酷になったのは、確かに彼に本来そなわっていた性分もあるでしょうが、それを邪な方向へ捻じ曲げて増長させたメルコールの所業も無視できないように思えます。問題があったのは事実ですが、同時に偉大でもあったのは間違いないように思えます。要するに振り幅が極端に大きい人であったのだと。 -- よよ &new{2009-06-17 (水) 19:11:11};
---落ち度といっても、たしかシルマリルリオンにはヴァラールは善のみの存在であるため、邪なたくらみを見抜けなかったとあったように思います。要するにヴァラールであるがゆえに見抜けなかったと。それ以外の部分については概ね同意。 --  &new{2009-06-17 (水) 23:22:20};
---シルマリルの引渡しを求めたトゥルカスの言葉なんかも、破綻の引き金を引いてましたねぇ。マンウェ自身は決して「善導者」として何かを強制するようなことはないのですが、あまりに正論すぎたトゥルカスの言葉は、フェアノールの自由意志を奪い、盲目的に彼らの言葉に服従するしかない、という空気を作ってしまいましたから。アウレ達がその短慮をいさめたとはいえ、一連の会話を聞いていたエルダール達の間で、トゥルカスの言葉が間違っているなどと思う者はいなかったでしょう。 --  &new{2009-06-18 (木) 00:21:11};
---トゥルカスにはシルマリルを喪えば自分の心は壊れるだろうと訴えたのに、同じくらいテレリ族が大事にしていた船を略奪するという行為に対してどう思っていたんでしょうね。この想像力の欠如も、自分がこの人物の評価を著しく下げている理由です。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-18 (木) 00:31:05};
---船は借りるだけでもいい、という話だったんですがね。シルマリルと違ってそれによって永遠に失われるわけではないですし(再び中つ国から船を戻せる可能性がほぼ無いというのも事実ですが)。オルウェがフェアノールの申し出を拒んだのは、彼もまたヴァラールの言を絶対の正義と感じていたがためという部分が大きく、それ故に、彼自身の心が真にノルドールへの友情で満ちていたにも関わらず、彼の言はフェアノールにとって単なる妨害行為としてしか映らなかった、と。まぁ、既にこの辺りでフェアノールの心は狂気の世界に片足突っ込んでますからなぁ…… --  &new{2009-06-18 (木) 02:38:31};
---でも焼いちゃいましたよね、テレリ族の船。しかもかなりの数の同族(ノルドール)置き去りにして。だいたいテレリ族をシルマリル奪還の旅に誘ったのは、「アマンの地に残る同胞に少しでも優れた物を残していかないようにするため」ですからね。情状酌量の余地無し。彼は最低の男です。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-18 (木) 22:02:05};
---情状酌量の余地のない最低な男とまで言いますか。まぁ、実際、彼の行動にはそう断罪されて然るべき点が多々あることは誰も否定しようのない事実ですが。ただ、そもそも、アマンに残ることは「正しいこと」だったのか、という部分から客観的に考えていかないと、フェアノールという男の真価は測れないのではないでしょうか。彼の存在は、ヴァラですらも、イルーヴァタールの作り出した世界の多様な一面に過ぎない、という物語のテーマの一つを生み出すに至るものでした。アマンの幸福を否定し、あまつさえ間接的な敵対行動(テレリ族の引き抜き)にまで至る彼の行為は、一面において、モルゴスへ自らの手で一矢報いたいという彼の自由意志を否定し、それに同調する彼の親族達を引きとめようとしたヴァラールの行動の裏返しと解釈することもできるのではないでしょうか。その両者の対立が生んだ同族殺しの悲劇は、フェアノール個人の狂気のみに(もちろん、それが主たる要因であるとはいえ)帰してよいものかどうか、と考えますが。 --  &new{2009-06-19 (金) 06:56:41};
---非常に感情的な書込みで、読んでいて気持ち悪い。物語中の人物についてムキになりすぎ。まだコメント欄を汚すつもりですか? --  &new{2009-06-20 (土) 23:19:53};
---フェアノールという登場人物を見る上で、ある程度は建設的な議論が行われているように思えますが。多少直情的なきらいはなきにしもあらずと言えど、汚すとまで断罪するのはいかがなものでしょう。議論は歓迎されるべきものであって、忌避されるべきものではないように思えますが。 -- よよ &new{2009-06-20 (土) 23:58:59};
--- 汚すとは、聞き捨てなりませんね。自分は当人の言行を鑑みての発言をしているのですが。自分が見るに、彼は(聖書における楽園からの人類追放のように)理想郷を追放されるに値する大罪を犯す役割を振られたという幸薄い人物ではあると思います。『隻手』ベレンとは別の意味で、よくもこんな人物を創作したものです。モデルが居たら怖すぎる……。 -- 「ど」の字 &new{2009-06-21 (日) 21:41:29};
---下手な現実との比較よりも、よっぽど面白いですよ --  &new{2009-06-22 (月) 02:39:24};
---ゴクリも、サルマンも、ボロミアも、フロドであっても、かれらに感情移入することを拒否すれば容易に「情状酌量の余地はない」と切り捨てることができます。自分に関わりのないことと断罪するのは実際極めて簡単なことです。少なくとも、フェアノールが狂気に駆り立てられるだけの仕打ちを受けたことは確かな事実であり、同時にそれに匹敵する業を残したからこそ、ノルドールの没落は「哀歌」とされているのです。彼が行った理不尽と、彼自身が受けた理不尽に対して共に涙するからです。 --  &new{2010-01-31 (日) 21:51:14};
---感情的な書き込みと思えたら、「きっとテレリ族の人だ」と思ってあげましょう。 --  &new{2012-01-08 (日) 06:50:03};
---↑テレリ族が可哀想でしょ?焚き付けた内の一人ガラドリエル様らしいので、とりあえずびっくり! --  &new{2012-01-10 (火) 15:38:36};
--ギリシャ、ゲルマン、中国、ついでに日本などの英雄の性格を見ると、怒りを抑制できないとか、復讐のため自分や一族までも破滅させる、自分の欲望を制御できないという性格破綻者的な人たちが多いです。こういった人たちを現代の日本人の基準で見れば、愚かであり狭量であり最低であると評価することになるでしょうが、少なくとも彼らの時代では、そういった性格をもった者だけが過酷な環境で行き抜き勢力を広げることができたのだと思います。フェアノールもこれらの英雄の伝統をうけついでいるのでしょう。しかし彼の場合、周囲はほぼ平和であり人々も穏やかな性格であった中で、彼一人が古代英雄のような性格を持たされ、さらに父親を殺されるという苦難によりその性向が爆発し、異常に「目立つ」こととなってしまったのです。たとえばフィナルフィンなどと比べて、彼を異常だとか人格が劣っていると非難するのも、あるいは妥当かもしれませんが、むしろ「ヴァリノールの平和」に適合できなかった、性格が根本から「違う」人物であったと考えてみたいと思います。 --  &new{2012-01-08 (日) 06:43:42};
---まあそんな「違う」人を現代社会では「異常者」というのですがね。 「精神病質者というのは常に存在する。ただ平和の時には、われわれ精神科医は彼らを鑑定し、疾風怒濤の時代には、彼らがわれわれを支配する。」クレッチマー --  &new{2012-01-08 (日) 06:46:15};
-しかしまあ、モルゴスとウンゴリアンとによって二本の木が枯らされ、フェアノールがシルマリルの提供を拒んだことによって太陽と月ができて人間が生まれるというのが、なんとも言いようの無い巡り会わせで...すべてはイルーヴァタールの思し召しのままに。 --  &new{2009-06-21 (日) 04:38:51};
-ノルドにとって父名と母名はどっちも本名じゃね?本来の名はクルフィンウェってなんか違う気がするが --  &new{2009-08-07 (金) 00:22:42};
--フェアノールというのは呼び名でしょうから...「クルフィンウェというのが彼の名であったが、母親はかれをフェアノール、火の精とよんだ」 というシルマリルの記述からは、本来の名前はクルフィンウェというのは間違いではないと思います。 --  &new{2009-08-15 (土) 23:32:27};
---クルフィンウェは父名、フェアノールは母名で、誕生時に命名される父名を「本来の名」というのは、時系列的には間違っていないのでしょうが、個人の名前としての重みは母名にこそより多くをおいた、とも読める内容になっていますので、その点においては「本来」という語句の使用にはためらいを覚えるところです。 --  &new{2009-08-19 (水) 10:00:40};
---そもそも父名、母名なんてあったんでしたっけ?「クルフィンウェ」と「フェアノール」の関係は「本名がフィンロドで呼び名がフェラグンド」というのと同じかと思っているんですが...たまたまそう呼び始めたのが母親なだけで。 --  &new{2009-08-19 (水) 21:02:34};
---UTによれば、「父名」は誕生時に父の名と意味や語形を似せてつける名(全く同じ名にして成人後接頭辞をつけることもある)、「母名」は母親が子供の本質や将来を予言に似た力で見抜いてつける名、とあります。「クルフィンウェ」「フェアノール」というのはまさにこの二つに相当すると考えてよいでしょう。「ガラドリエル」「フェラグンド」「ギル=ガラド」などというのはエペッセと呼ばれる、後になって周囲の人から呼ばれるようになった第三の名、いわゆるあだ名で、「フェアノール」がこれに相当する可能性も無いではないですが、「母から呼ばれた」とわざわざ書いてありますしね。 --  &new{2009-08-20 (木) 05:52:44};
---ノルドールは皆父から与えられる名と母から与えられる名を持っていてフェアノールの場合は父からはクルフィンウェ、母からはフェアナーロの名を与えられたんでしょ。ガラドリエルならガラドリエルはケレボルンから呼ばれた愛称で、父から与えられた名はアルタニス、母から与えられた名はネアウェン。フィンロドなら父名はアラタフィンデ(シンダリン読みするとフィンロド)、母名はインゴルド。フェアノールの子供達なんかはクルフィン以外は皆母名の方で知られている。 --  &new{2009-08-29 (土) 00:51:17};
-DQNという言葉をトールキン作品の登場人物にあてはめたくはないですが、断トツでその称号にふさわしい経歴の持ち主。 --   &new{2010-01-31 (日) 20:43:00};
--ノルドール王家とは言え近くにヴァラールはいるし自分たちより神に愛されているヴァンヤアル族もいるし母は死に父は再婚するし・・・で、屈折する原因が多すぎることも考慮にいれてあげたいです。原作者の彼に対する記述は、その息子たち(中三人)に対するものよりやや同情的な気がします。テレリ族襲撃までですが --  &new{2010-12-04 (土) 16:25:01};
--ゲルマン神話的には正しい主人公なのですがね --  &new{2010-12-04 (土) 16:33:14};
--物作りの才能がなければ、やさぐれた偏屈者だな。 人格、人望は、弟のフィンゴルフィンより、はるかに下。 -- ねずみ &new{2011-11-23 (水) 20:11:13};
--最もすぐれた血筋と才能を持った者が、むしろそれゆえに堕落し災厄を引き起こしてしまう、という運命を象徴しているように思われる。高慢は罪のひとつとか --  &new{2012-01-06 (金) 02:45:00};
-おそらく、アマンにおいて初めて両親を失った人物。そしておそらく初めて親を他者によって殺害された人物でもある。フィンウェはモルゴスによって頭をうち砕かれていたそうなので、愛する父の遺骸を見た彼の悲憤はいかばかりだろうか。そのために同族のテレリ達まで殺害し同じような境遇の遺族を増やしてしまったのは同情の余地はないが。最後の戦いにおいてフェアノールはシルマリルの光を解放する役割を務めることをほのめかされている。 --  &new{2010-02-01 (月) 00:36:45};
-エルフであると人間であるとを問わず、かれ以上に父親を大切に思った者はいないらしい。でもフィンウェは彼にとって父というより母だったのでは・・・と思えてならない。 --  &new{2010-03-29 (月) 05:52:20};
-辿っていくとこいつの最大の罪はシルマリルを作ったことだと思う。結果論ではあるけど、ただ綺麗なだけで何の役にもたたないもののために、どれほどの争いが起こったのかと --  &new{2010-11-17 (水) 21:39:43};
--たとえシルマリルが作られていなくともメルコールは二本の木を破壊したでしょうから、そうなれば二本の木の光は永久に失われ、はるかに悲惨な結末になっていたのではないでしょうか。むしろ「芸術」という役には立たなくとも最も純粋な欲求が、(悲劇も生みこそすれ)最終的に世界を救う希望になるというトールキンの価値観の現れであると感じます。 --   &new{2010-11-17 (水) 23:07:35};
-北欧神話のオーディンを彷彿とさせる。真理の探究の為ならば驚くほど貪欲だ。フェアノールとモルゴスは自由意志についてのトールキンの対になった回答なのだと考えている。 -- じゃがいも &new{2011-04-05 (火) 14:26:54};
-メルコールが独自の歌を歌いこんだ結果の一部だと思っていました。 --  &new{2011-11-30 (水) 02:38:49};
-モルゴスと並ぶ大罪者ですよね。同族殺しに一族の大半を呪いにかけ、全ての元凶である自身はさっさと死んで、呪いから解放されちゃうんですから、どうしようもない奴です。シルマリルを造ったことを差し引いてもモルゴスと同じく虚無に放り込まれて、永遠にモルゴスと罵り合わせるくらいが丁度いいと思います。マンドスもよくこやつの魂を受け入れたものですね。 --  &new{2012-06-09 (土) 21:09:54};
--フェアノールの一生は業に満ちたものですが、それは必ずしも悪とは違います。そこを履き違えてはだめでしょう。彼についてはマンウェの評がほぼ言い尽くしていると思います。エルの子らの内で第一の者だったからこそ、その功・業もまた第一だったという事でしょう。スケールの大小があるだけで、フェアノールの姿というのは突き詰めれば自由の民そのものではないでしょうかね。 --  &new{2012-06-11 (月) 01:42:49};
--とりあえず叩き易い登場人物をコメントで一々叩くのはやめては?トールキンの世界観なんて所詮そんなもんか、と白ける気も起きますよ。 --  &new{2012-06-11 (月) 19:50:28};
--シルマリルとかどう読むとフェアノール=極悪になるのかわかりませんが。フェアノールはアウレやドワーフ、ノルドール、モルゴス、サウロン、サルマン、サックビル、粉屋らの「人工」の体現者の一人として描かれていて、どちらかというと善い「人工」の体現者です。シルマリル自体がなんであるか考えればわかります。良かれ悪しかれ「人工」は妖精物語では至宝である「自然」との対立軸になります。よってトラブルメーカーなだけで。本人の良し悪しと出来事の間には必ずしも関係がないというのも繰り返し描かれているテーマだと思うんですが。 --  &new{2012-06-11 (月) 12:01:15};
---極悪ではなくとも全ての災いの元凶であることは確かですな。あの一族は美しきろくでもないものばかり作るからタチ悪い・・・ --  &new{2013-06-04 (火) 21:54:58};
---全ての災いの元凶ではないでしょう。むしろ、フェアノールのシルマリルは至上の「贖い」のシンボルそのものです。
フェアノールがその御業によって、二本の木の「穢れなき光」を「不滅の器」に保存したからこそ、「光」はモルゴスの破壊を免れて後の世に存続していくことができたわけです。だからこそ、ダゴール・ダゴラスにおいて「世界の再生」を起こすことも可能になったわけで。従ってフェアノールのシルマリル制作は、後に彼がどれほど悪業(あくごう)に満ちた行為や結果を招こうとも、決して汚されることのない至高の功績と捉えるべきかと。
悲しみは悲しみによって、悪は悪によってこそ「贖われ」、それによってこそ唯一神のグランドプランは実現される、という教授の思想が非常にダイレクトに出ている部分かと思います。(だからこそ、賛否が出てくる部分でもあるのでしょうが) --  &new{2013-06-04 (火) 23:30:58};
---ゴクリの人生を評してガンダルフが言った「むしろ哀れに思える」が、フェアノールにも当てはまるように思います。 --  &new{2013-06-05 (水) 12:08:43};
---フェアノールの人生が哀れだろうか?彼はシルマリルへの執着に囚われていたにせよ、誇り高く死んだ。指輪に囚われ、誇りなどなかったゴクリと同じとは思えない。 --  &new{2014-02-11 (火) 11:56:05};
---私としてはあの死に方は羨ましいけど、その人の身になれば幸薄い人生なんじゃないかと思う。マンドスからその後の展開を見られるなら、むしろこちらが哀れまれることはあったかもね。 --  &new{2014-02-11 (火) 17:06:25};
-シルマリル物語に「身心のあらゆる面において、即ち、その豪胆さ、耐久力、美しさ、知力、技の巧み、強健さ、俊敏さのいずれにおいても、等しくイルーヴァタールの子らのすべてを凌駕し、最もすぐれた者として生まれていた」みたいな事が書いてあるね。美しさも一番とは・・・超絶イケメンだったのか? --  &new{2012-08-21 (火) 07:33:22};
--まあそういうことでしょう。風。 --  &new{2012-08-23 (木) 15:00:29};
--しかし寛容 --  &new{2012-12-11 (火) 22:23:52};
-メルコール相手にタイマンで勝てるのではないかと思わせる数少ない1人。 --  &new{2012-12-10 (月) 17:05:13};
--ノルドールの中で剛勇第一のフィンゴルフィンでも勝てないんだし、無理じゃないですかね --  &new{2012-12-10 (月) 19:20:59};
---私もそう思いかけましたが、フィンゴルフィンはあくまで「ノルドール」の中でですが、フェアノールは「イルーヴァタールの子ら」の中で最も、ですから、フェアノールの方が優れていたのだと思います。あの時点のモルゴスが相手なら、単身戦闘でフィンゴルフィン以上に善戦した可能性はありますね。 --  &new{2012-12-10 (月) 22:32:32};
---でも、汝が3倍大きくてもメルコールには勝てんよ、とマンウェに言われているから無理なんじゃない --  &new{2012-12-10 (月) 23:34:25};
---「勝てる」のではなく「勝てるのではないかと思わせる」印象という点では同意せざるを得ない --  &new{2014-03-25 (火) 12:00:24};
---そうかなあ?すぐに頭に血が上る描写といい、全くそんな印象は受けないが。フィンゴルフィンの方が余程そういう印象を抱かせると思うけど。 --  &new{2014-03-25 (火) 13:01:34};
---↑↑↑↑HoMeに含まれる草稿の中にはフィンウェの息子たちの説明で、3人の中で知識と手の業に最も秀でているのがフェアノール、武勇に最も秀でているのがフィンゴルフィン、智慧に最も秀でているのがフィナルフィンといった記述もありますから、フェアノールが武勇もNo.1とは言い切れない気もしますね。 --  &new{2014-03-25 (火) 13:54:18};
---いや別に誰もフェアノールしか勝てそうにないと言ってるわけではないので…… --  &new{2014-03-25 (火) 14:49:02};
---好戦的だけど戦闘向きの性格ではない気がするなー。でも口喧嘩と徒競走では勝てるのではないかと思わせる。 --  &new{2014-03-25 (火) 15:13:23};
--単身アングバンドに突っ込んだ挙句、ゴスモグに殺されているんで無理でしょ。フィンゴルフィンみたいにモルゴス以外のアングバンド勢を怯ませるほどのエルダールの光りも発揮できなかったみたいですし。 --  &new{2014-01-06 (月) 00:01:58};
---怯んだというよりは、モルゴスを名指しで挑戦したもんだから、ボスの手前動くに動けないって感じでしたが…。 --  &new{2014-01-06 (月) 00:40:17};
---↑↑フィンゴルフィンの時はバルログが不在でしたが、フェアノールの時はモルゴスと共に待機しており、それが彼の滅びのもとになっていますからね。同列にはできないでしょう。 --  &new{2014-01-06 (月) 01:42:10};
--追いかけっこで追う方の役をやっていたらいつのまにか追われていたので腹を立てて破壊した。勝ちパターンだとこんな感じを想像してしまう。 --  &new{2014-03-25 (火) 22:52:20};
-武力で強ければいいってわけでないし、シルマリルのような簡単に作り出せないだれもが欲しいとおもうほどのものを作れる技芸に優れているという意味でも、フェアノ-ルは価値ある人物だと思う --  &new{2013-06-02 (日) 20:38:08};
--ですよね。凄まじいバイタリティとパワーの持ち主。マンドスの呪いに対し「それ故、予は言う、前進せんと。そして次の如き運命を余は付け加える。われらの功績は、アルダの最後の日まで歌に歌われるであろうと」…こんな台詞を吐ける人、他には誰もいないですよ。偉大な精神にふさわしい偉大な心意気かと。 --  &new{2013-06-03 (月) 14:20:09};
---よく言えば気高く誇り高い、悪く言えば自尊心満々・・・そして彼と彼の一族の功績と共に悪行と悪名も後生に長く語り継がれたわけで。 --  &new{2013-06-03 (月) 21:01:53};
---ある意味フェアノールの予言もその通りになったわけだ --  &new{2013-06-03 (月) 23:21:44};
---初戦で死んでしまったのが、なんだかなあという感じ --  &new{2013-06-05 (水) 23:56:20};
--まあ、誰よりも才能のある者に傲慢になるなという方が難かしいかもしれない。そういう意味では、モルゴスとフェアノールは似ているかもしれない。 --  &new{2013-06-25 (火) 22:45:57};
-森の奥方のように円熟してゆく様子がたいへん想像しにくいエルフだが、長生きしたらどんな感じになっていたのだろう。 --  &new{2013-11-23 (土) 00:50:57};
--そもそもフェアノールの火と燃える魂は、長生きを許さない気がします。たとえモルゴスとの確執やシルマリルの悲劇がなかったとしても、いづれ自らをも滅ぼしかねない何かを作り出したように思いますね。答えになってませんが... --  &new{2013-11-24 (日) 09:34:21};
--それなりに健康なら至って元気にワープ航法とか開発し続けるタイプだと今まで思い込んでいました……。 --  &new{2013-11-28 (木) 00:34:22};
---ワープ航法わろたw --  &new{2013-11-28 (木) 10:49:03};
--ヴァルダの蒼穹、それはノルドールエルフに残された最期のフロンティア。歪曲させられた時空からアザトースなどが仲間になりたそうな目でモルゴスを見ている。(滅ぼしかねない何か) --  &new{2013-12-02 (月) 20:55:46};