#author("2019-01-27T20:16:46+09:00","","")
* 馬 [#vdb3e5bd]
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* &ruby(うま){馬}; [#vdb3e5bd]
** 概要 [#q05373a3]

|~カテゴリー|[[動物]]|
|~スペル|horse, steed|

** 解説 [#w3baea31]

[[アマン]]の馬では[[ヴァラール]]の[[オロメ]]の乗馬[[ナハール]]が知られる。またオロメが率いる狩人たちや軍勢も馬に乗る乗手であった。
[[中つ国]]には''[[メアラス]]''という馬の種族がいた。これは[[ヴァラ>ヴァラール]]の[[オロメ]]がつれてきた馬の子孫と言われている。
メアラスをはじめ、[[ロヒアリム]]は馬との関係が深く、馬と心を通わせる優れた騎手として知られていた。

[[中つ国]]の馬では[[メアラス]]という種族が特に知られており、これはオロメが[[アマン]]からもたらしたの馬の子孫と言われている。
[[エルフ]]は馬に話しかけることで馬の心を高度に御することができた。乗る時も馬具をつけず、裸馬にそのまま乗った。エルフの乗る馬は特に''エルフ馬''と呼ばれることがある。

中つ国では特に[[ロヒアリム]]は馬との文化が深く、乗馬の技術も高かった。それでも[[ペレンノール野の合戦]]ではロヒアリムの馬は、[[魔王]]と[[その獣>恐るべき獣]]を恐れたり、[[ムマキル]]を恐れたりしたため御しにくくなり、ロヒアリムの騎兵は苦戦を強いられた。
一方[[ゴンドール]]では少なくとも[[第三紀]]末のころは、危急の時以外は馬が使われる事はあまりなかったようで、騎兵を扱う事も比較的少なかったらしい。
[[アルノール]]の[[ドゥーネダイン]]([[野伏]])の馬は、主人に対する忠誠心や恐怖に対する耐性が高く、[[灰色の一行]]の乗馬は、ローハンの馬[[アロド]]には耐えがたかった[[死者の道]]の恐怖にも耐え、おとなしく死者の道の中へとついていっている。
[[ホビット]]や[[ドワーフ]]は''[[小馬]]''に乗った。だがホビットの中でも特に身長の高かった[[バンドブラス・トゥック]]は、普通の馬に乗る事もできたという。

[[東夷]]のうち[[馬車族]]は荷馬車に乗って旅をし、首領たちは戦車で戦ったとある。
一般に[[中つ国]]において軍馬と騎兵は貴重な存在であった。
[[第一紀]]には[[マイズロス]]が[[ヴァリノール]]から連れてきた馬を[[フィンゴルフィン]]に贈り、数の増えた馬により[[ヒスルム]]では騎馬隊が結成された。
[[第三紀]]の[[ゴンドール]]では馬は一般に伝令用で、大規模な騎馬隊は保有していなかった。大規模な軍馬と騎兵はもっぱら[[北国人]]や[[ローハン]]の特徴だった。
[[モルドール]]はローハンから馬を買い付けようとしたが断られ、[[オーク]]の略奪隊を送り込んで馬を奪うようになった。[[ナズグール]]は黒馬に乗ったが、これはモルドールで生まれ飼い慣らされた馬であり、ナズグールの恐怖にも耐えることができた。

[[エルフ]]が馬に乗るときは基本的に、馬具をつけない裸馬に乗ってそのまま御した((映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』および『[[ホビット>ホビット(映画)]]』では、飛蔭の差別化のためか撮影時の騎乗者の安全性確保のためか、飛蔭以外の馬は馬具をつけている。))。またメアラス族の馬は馬具をつける事を好まず、さらに馬具がなくても乗り手を落とさないように運んだため、[[エオル>エオル(レオドの息子)]]が[[フェラロフ]]に乗ったときや、[[ガンダルフ]]が[[飛蔭]]に乗ったときも、馬具を使わなかった。

[[ホビット]]や[[ドワーフ]]は普通の馬よりも小さい[[小馬]]に乗る事が多かった。だがホビットの中でも特に身長の高かった[[バンドブラス・トゥック]]は、普通の馬に乗る事もできたという。

[[オーク]]は馬の代わりに[[ワーグ]]等の[[狼]]に乗る事があった([[狼乗り>狼#wolfrider]])。ただしオークが狼を使役していたのではなく、利害の一致、協調関係の上で狼に乗っていた。

[[指輪戦争]]の数年前、[[サウロン]]は[[ローハン]]から馬を買い付けようとしたが、これを断られると、オークの略奪隊をローハンに送り込んで馬を奪うようになった。それも黒い馬ばかりが狙われたという((これが元で[[ローハン]]は[[サウロン]]に馬を貢納しているという噂が立った。))。
[[ナズグール]]が乗ったのも黒馬だった。通常の馬はナズグールがもたらす恐怖に耐えられず動揺を来したが、ナズグールの黒馬は[[モルドール]]で生まれ、事前に飼い慣らされていたという。

*** 作中に登場する馬とその主 [#de9c2db0]

-[[ナハール]]([[オロメ]])
-[[ロハルロール]]([[フィンゴルフィン]])
-[[アルロホ]]([[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]])
-[[フェラロフ]]([[エオル>エオル(レオドの息子)]])
-[[アスファロス]]([[グロールフィンデル]])
-[[ハスフェル]]([[ガルルフ>ガルルフ(ローハン)]]→[[アラゴルン二世]])
-[[アロド]](ロヒアリムの乗手(名前不明)→[[レゴラス]]、[[ギムリ]])
-[[飛蔭]]([[セオデン]]→[[ガンダルフ]])
-[[飛蔭]]([[ガンダルフ]])
-[[雪の鬣]]([[セオデン]])
-[[火の足]]([[エオメル]])
-[[ロヘリン]]([[アラゴルン二世]])
-[[風の道]]([[デルンヘルム(エオウィン)>エオウィン]]、[[メリアドク・ブランディバック]])

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

[[グロールフィンデル]]が登場しないため、[[アスファロス]]は[[アルウェン]]の乗馬として登場する。

-[[アスファロス]]([[アルウェン]])
-[[ハスフェル]]([[アラゴルン二世]])
-[[アロド]]([[レゴラス]]、[[ギムリ]])
-[[飛蔭]]([[ガンダルフ]])

以下は名前が作中では登場しない馬。

-[[雪の鬣]]([[セオデン]])
-[[火の足]]([[エオメル]])
-[[風の道]]([[エオウィン]]、[[メリアドク・ブランディバック]])

以下は映画オリジナルの馬のキャラクター。

-[[ブレゴ>ブレゴ(馬)]]([[セオドレド]]→[[アラゴルン二世]])
-[[ガルルフ>ガルルフ(馬)]]([[エオサイン>エオサイン(モルウェンの息子)]]、[[フレダ]])

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]
[[エルフ]]が馬具をつけずに馬に乗るという設定は省略されている。

[[ダイン二世]]がイノシシに乗っている。また[[エクステンデッド・エディション]]では[[五軍の合戦]]で、山羊を使ったドワーフの騎兵や戦車が登場する。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#LotRO]

プレイヤーが移動に使う馬、小馬(steed, pony)のほかに、[[モリア]]内でも乗る事ができる山羊(goat)、[[ローハン]]以降の一部地域で騎乗戦闘が可能な軍馬(War steed)と分かれている。

軍馬はLight、Medium、Heavyの三種があり、速度や耐久力が異なる。また騎乗戦闘専用のスキルがあり、クラスによって異なる。またRed Dawn(赤い夜明け)、Rohirrim([[ロヒアリム]])、Riddermark([[騎士国>ローハン]])の3種の特性があってスキルも異なり、状況に応じて使い分ける事ができる。
軍馬には伝説的武具(Legendary Item)として馬勒(Bridle)をつけることができ、馬勒の特性によって軍馬の能力や騎乗戦闘スキルが強化される。

** コメント [#c00002ef]

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