* &ruby(みどりのいし){緑の石};
** 概要

|~カテゴリー|物・品の名前|
|~スペル|'''(未入力です。協力をお願いします)'''|

** 解説

*** ゴンドリンの緑の宝石

元々は、[[ゴンドリン]]の[[エネアジル]]が作った、[[太陽]]の光を封じ込めた緑の宝石で、癒しの力があるといわれる。この宝石は[[エネアジル]]から[[イドリル]]に与えられて[[ゴンドリン]]の破滅を逃れた。[[イドリル]]は、[[トゥオル]]と共に西方に航海する時にこの医師を息子の[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]に残し、その[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が西方へ航海する時には、この石を身に付けて船出した。
[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]による[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]の歌に'''「胸に一個のエメラルドをつけた。」'''とあり、また[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]の台詞には'''「ただ[[アラゴルン]]がどうしても緑の石を入れろといってきかないんでね。かれはそのことを重大に考えてるらしいのだ。わけは知らないが。」'''とある(([[指輪物語]]:[[旅の仲間]]))。

*** アラゴルンがガラドリエルから受け取った石

[[アラゴルン]]が[[ロスローリエン]]で[[ガラドリエル]]から与えられた緑の石の事も指される。

>「しかしこれがそなたの気持ちを軽くするかもしれませぬ。」と、[[ガラドリエル]]がいいました。「というのは、これは万一そなたがこの地を通るようなことがあれば、そなたに渡すようにとわらわが預かったものだからです。」そして奥方が膝から持ち上げたのは澄んだ緑色の大きな宝石で、翼を広げた鷲の形に細工された銀のブローチに嵌められていました。奥方が持ち上げると、宝石は、春の若葉ごしに照る[[太陽]]のようにきらめきました。「この石はわが娘[[ケレブリアン]]にわらわが与えたもの。さらに[[ケレブリアン]]はこれをその娘に与えた。そして今これは望みの印としてそなたの手にはいった。この時にあたり、そなたはそなたのために予言された名、すなわち[[エレンディル]]王家の[[エルフ]]の石、[[エレスサール]]を名乗られるがよい!」([[指輪物語]]:[[旅の仲間]])

この石を身に付けて[[アラゴルン]]は[[ゴンドール]]に入ったため、[[ゴンドール]]の民から「[[エルフ]]の石の殿」即ち[[エレスサール]]と呼ばれるようになった。

*** 緑の石の由来

以上の石が同一のものか否かについて、2つの説がある。

一つは、[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が持って西方に去った緑の石は[[ヤヴァンナ]]の手に渡り、[[オローリン]]は[[ヤヴァンナ]]からこの石を渡されて、[[中つ国]]に来る時に携えていた。この石は、[[中つ国]]が[[ヴァラール]]に見捨てられたと嘆く[[ガラドリエル]]に、[[ヴァラール]]の心を示すものとして与えられた。
>「これをお心のままに使いなさるがよい。さすれば束の間とはいえ、あなたのお住まいを[[中つ国]]の中でも並ぶもののないほど美しい場所とすることができましょう。しかし、あなたはこの石を持ちつづける定めではない。時がくれば他の者に渡すこととなりましょう。なぜなら、あなたが倦み疲れて[[中つ国]]を旅立つ前に、これを受けとる定めの者が現れ、彼の人はこの石にちなんだ名で呼ばれるでしょうから。[[エレスサール]]と彼は呼ばれるでしょう」(([[終わらざりし物語]] エレッサール))

もう一つの説は、[[エレギオン]]でにて[[エネアジル]]の友人だった[[ケレブリンボール]]が、[[エネアジル]]の緑の石を模して、[[ガラドリエル]]のために新しい緑の石を作ったというもの。&br;[[ガラドリエル]]はこの石を使って[[ロスローリエン]]を育んだが、彼女の元に[[ネンヤ]]が渡ると緑の石は必要なくなったので自分の娘の[[ケレブリアン]]に渡し、さらに[[ケレブリアン]]から[[アルウェン]]へと渡された。

** コメント

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