* &ruby(しろ){白};の&ruby(とう){塔}; [#rc909cca]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|White Tower|
|~その他の呼び名|エクセリオンの塔(Tower of Ectherion)|

** 解説 [#Explanation]

[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]第七層(最上層)の城塞に聳える高さ50尋(300フィート、約91m)の塔。この塔の前にある[[噴水の庭]]には、[[白の木]]が植えられている。
[[第三紀]]1900年に、当時のゴンドールの王[[カリメフタール>カリメフタール(ナルマキル二世の息子)]]によって築かれた。その後2698年に当時の[[執政]][[エクセリオン一世]]によって再建されたため「エクセリオンの塔」とも呼ばれる。

塔の下にある館にはゴンドール王の玉座と執政の椅子が置かれた、玉座の間たる大広間がある。この広間は''塔の広間''(the Tower Hall)、''白の塔の広間''(the Hall of the White Tower)、''王たちの広間''(the Hall of the Kings)などと呼ばれる。

>中は天井を支える高い柱の列が立ち並び、広い側廊がその両側にあり、そこの分厚い窓からはいる光で明るくなっていました。黒大理石の石柱は高く聳え立ち、頂は異形の獣や葉群をかたどった大きな柱頭になっていました。そしてそのずっと上の暗がりには、広い丸天井が鈍い金色に光り、連続する多彩な&ruby(トレーサリ){飾り格子};がはめこまれていました。この長い荘厳な大広間には伝説を描いた壁かけ一枚なく……その代わり柱と柱の間には、冷たい石に彫った丈高い彫像の物言わぬ群れが立っていました。
 遠い昔に世を去った王たちの居並ぶ通路を眺めながら、[[ピピン>ペレグリン・トゥック]]はふと[[アルゴナス]]の岩刻の像を思い出し、畏怖の念に襲われました。幾段もの階段のついた壇の奥には山高の兜の形をした大理石の天蓋の下に高い玉座が設けられていました。玉座の背後の壁面には花開く一本の木のかたちが刻まれ、宝石がはめこまれていました。しかし玉座に座る人はいませんでした。壇の下の広くて奥行きのある一段低い踏段に、黒くて飾りのない石の椅子が一脚あって、そこに[[一人の老人>デネソール二世]]が自分の膝を見つめながら坐っていました。((『[[指輪物語]] [[王の帰還]] 上』 「一 ミナス・ティリス」))

また塔の頂の下にある最上階の部屋にはミナス・ティリスの[[パランティーア]]が置かれ、執政[[デネソール二世]]がこれを使用していた。パランティーアの存在は秘密であったが、夜中に部屋の狭い窓から漏れ出る謎の光を多くの者が目撃し、執政は思念で敵と戦っている等と噂になっていた。

*** 画像 [#hd4d0835]

&ref(白の木/AlanLee-47-SeedlingOfGalathilion.jpg,,25%,アラン・リー作画による白の木と白の塔); &ref(デネソール二世/Denethor.jpg,,25%,アラン・リー作画による白の塔内のデネソール、ガンダルフ、ピピン); &ref(ScreenShot00686.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における白の塔); &ref(ScreenShot00689.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における白の塔の大広間);  &ref(ScreenShot00690.jpg,,10%,『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における白の塔の玉座と執政の椅子);

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#m766f4a1]

[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の[[パランティーア]]は登場しない。広間で[[デネソール二世]]と[[ファラミア]]のやり取りや、戦略会議が行われる。
『[[エクステンデッド・エディション]]』では広間でアラゴルンが[[オルサンク]]のパランティーアを使用し、[[サウロン]]と対決するシーンが追加されている。

** コメント [#Comment]

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