* &ruby(ビヨルン){熊人};族 [#xc17cb77]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Beorning|
|~異訳|ビヨルン一党|
|~その他の呼び名|皮をとりかえる人、皮を変える者(skin-changer)|

** 解説 [#Explanation]

[[ビヨルン]]とその子孫の一族。彼らは熊に変身する能力と怪力を受け継ぎ、[[指輪戦争]]の頃には[[ビヨルン]]の子[[グリムビヨルン]]が、[[霧ふり山脈]]と[[闇の森]]の間の土地に住まう[[森人]]ら[[北方の自由な人間たち>北方の自由の民]]を統率していた。
彼らは[[本道]]と[[カーロック]]の間の渡しなど、[[ロヴァニオン]]北西部の交通の安全を確保し、通行料を徴収していたらしい。[[指輪戦争]]の後は[[緑葉の森]]と改名された闇の森の中部も彼らの土地になった。

*** 正体について [#p4f9a2aa]

[[第三紀]]の[[中つ国]]でも有数の強大な存在であることが伺えるが、その正確な正体については不明瞭な点が多い。
『[[ホビットの冒険]]』の[[ガンダルフ]]の推測に「[[巨人]]が来る以前に山にいた大昔の大グマの末裔と、[[龍]]と[[ゴブリン]]が来る以前に北方で栄えていたはじめての人間((原文では'''before the goblins came into the hills out of the North.'''))の末裔という説があるが、おそらく後者」(要約)というものがあり、またガンダルフは'''奴らが滅びる日は近づいた。その時わしはもどっていくぞ'''と、[[霧ふり山脈]]に向かって[[ビヨルン]]が熊の姿で吠えるのを見たことがあると言っている。

前者はおそらく[[モルゴス]]配下の[[巨狼]]などの動物変身系の[[悪霊>マイアール]]を指していると思われるが、それらではないということになる。後者は明らかに[[エダイン]]と共通の祖先から分かれた[[北方の自由の民]]を指しているが、そうであるとすれば[[ロヒアリム]]の「馬」、[[谷間の国]]の[[バルド]]の一党の「[[ツグミ]]」と同種で、かつそれ以上に深い「熊」とのつながりを持つ、[[北方の自由の民]]の一派であると推測できる。
なおビヨルン(Beorn)の名の語源であるBjørn、Björnには[[古ノルド語>Wikipedia:古ノルド語]]などでは''熊''の意味がある。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#Lotro]

2014年11月5日のUpdate15より、Beorning(&ruby(ビヨルン){熊人};族)が種族およびクラスとして追加。種族にBeorningを選ぶとクラスもBeorningしか選べない。性別の選択は可能だが、出身地はVale of Anduin([[アンドゥイン]]の谷)しか選択できない。
[[グリムビヨルン]]の屋敷前からゲームが開始する。人間と熊の姿を分けて使う、特殊なクラス。

** [[Iron Crown Enterprises]]による設定 [#ICE]

ビヨルンの種族は[[西方語]]の他に、アトリドゥク語(Atliduk)、ワイルデュス語(Waildyth)という独自の2種類の言語を使うことができる。
アトリドゥク語は標準的な言語である一方、ワイルデュス語は互いのが見えないほど相手が遠方にいる時に使うもので、獣の声や風の音などを変形させたような声で話す。

** コメント [#Comment]

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