#author("2017-07-18T01:24:53+09:00","","")
* &ruby(し){死};すべき&ruby(さだめ){運命}; [#qa848867]
** 概要 [#u0b8f83f]

|~カテゴリー|[[言葉・単語]]|
|~スペル|Mortality|
|~異訳||
|~その他の呼び名|人間の天寵(Gift of Men)、人間の宿命(Doom of Men)|

** 解説 [#w29bbe1d]

[[イルーヴァタール]]が[[人間]]に与えた''贈り物''(gift)。人間の魂は[[アルダ]]に永住することはなく、寿命がくれば''死''によってそこを去っていく運命にある。

>それ故、イルーヴァタールの思し召しにより、人間の心は彼岸を求め、この世では決して安息を見出すことはないのである。しかし人間には、この世の諸力と回り合わせの中にありながらも、人間以外のすべての存在にとって宿命も同然である[[アイヌアの音楽>アイヌリンダレ]]を超えて、自分たちの生を形成してゆくという長所が与えられている。 … &br; 人間の子らが、生きてこの世に住まうのはほんの短い間で、この世に縛られることなく、すぐに、いずこともエルフたちの与り知らぬところに出で立ってゆくのは、自由というこの贈り物と分かちがたい一つのものである。((『[[シルマリルの物語]]』「[[クウェンタ・シルマリルリオン]]第一章 世の始まりのこと」))

[[ヴァラール]]といえどもこの贈り物を人間から取り上げることはできない。
だが[[冥王]][[モルゴス]]はこの贈り物を汚し、死を自らの支配する暗闇と混同させることによって、ほとんどの人間が恐怖する対象に変えてしまった。

[[人間]]の魂がどこに去っていくのかは[[イルーヴァタール]]の定めるところであり、[[アルダ]]では[[マンウェ]]のほかは[[マンドス]]がそれを知るのみであるという。[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]の例によれば、人間の魂もアルダを去る前に[[マンドスの館]]に集められるが、そこから[[外なる海]]を越えて世界の圏外に旅立つようである。

[[人間]]の中では[[ベレン>ベレン(バラヒアの息子)]]だけが死んだ後も一度[[中つ国]]に戻ってきた。[[エルフ]]の中では[[ルーシエン]]だけがベレンと運命を共にすることを選び、「本当に死んだ」。[[半エルフ]]には、人間の死すべき運命とエルフの不死の運命、どちらかを選ぶ機会が与えられていた。

** コメント [#cfe2fd4e]

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