#author("2016-07-07T17:03:17+09:00","","")
#author("2017-04-07T14:24:36+09:00","","")
* 最後の同盟 [#c78750fa]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[歴史・事件]]|
|~スペル|Last Alliance|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[第二紀]]末期の3430年、[[エレンディル]]と[[ギル=ガラド]]との間に結ばれた、[[サウロン]]を敵とする[[人間]]と[[エルフ]]の同盟。
「最後の」と呼ばれたのは、その後[[中つ国]]の[[エルフ]]が次第に[[西方>アマン]]に去って数が少なくなっていき、このような大規模な同盟関係を結ぶことができなくなったからである。
「最後の」と呼ばれたのは、その後[[中つ国]]の[[エルフ]]が次第に[[アマン]]に去って数が少なくなっていき、このような大規模な同盟関係を結ぶことができなくなったからである。
最後の同盟の戦いでは、エルフだけを除きあらゆる種族のものが、鳥や獣に至るまでエレンディルおよびギル=ガラドと、サウロン双方の陣営にいくらかずつ見られたという。エルフだけは皆ギル=ガラドに従った。[[ドワーフ]]はほとんどどちらの側にもつかなかったが、[[モリア]]の一族はサウロンを敵として戦った。

>そこで[[エルロンド]]はしばらく黙りこんで、嘆息しました。「かれらの旗の目もあやな荘厳は今でもありありとわたしの脳裡にある。」と、かれはいいました。「それはわたしに[[上古]]の栄光と[[ベレリアンド]]の軍勢を想い起こさせた。それほど多くの偉大な王侯、名将たちが集まっていた。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]] 下』「二 エルロンドの会議」))

*** 参戦国、勢力(判明しているもののみ) [#re643fb7]

|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
|>|>|~同盟軍|h
|~種族|~勢力|~指導者及び参戦者|
|[[エルフ]]([[ノルドール]]、[[シンダール]]、[[シルヴァン・エルフ]])|[[リンドン]]、[[裂け谷]]|†[[ギル=ガラド]]、[[エルロンド]]|
|~|[[灰色港]]|[[キーアダン]]|
|~|[[ローリエン>ロスローリエン]]|†[[アムディーア(マルガラド)>アムディーア]]|
|~|[[緑森大森林>闇の森#Realm]]|†[[オロフェア]]、[[スランドゥイル]]|
|[[人間]]([[ドゥーネダイン]])|[[アルノール]]|†[[エレンディル]]|
|~|[[ゴンドール]]|[[イシルドゥア]]、†[[アナーリオン]]、[[エレンドゥア>エレンドゥア(イシルドゥアの息子)]]、[[アラタン]]、[[キアヨン]]|
|[[ドワーフ]]([[長鬚族]]他)|[[カザド=ドゥーム]]||

:サウロン軍|[[サウロン]]、[[オーク]]、[[人間]]([[黒きヌーメノール人]]、[[東夷]]、[[ハラドリム]])、[[ドワーフ]](少数)

:サウロン軍|[[サウロン]]、[[オーク]]、[[人間]]([[黒きヌーメノール人]]、[[東夷]]、[[ハラドリム]])
:中立|[[白の山脈]]の[[山の民>死者の軍勢]]([[ゴンドール]]側だったが参戦せず)

*** 年表 [#q8b7fffe]

:3429年|[[サウロン]]軍が[[ゴンドール]]を攻撃。[[ミナス・イシル>ミナス・モルグル]]が陥落し、[[白の木]]が焼かれる。遁れた[[イシルドゥア]]は船で[[アルノール]]の[[エレンディル]]の許へ向かう。&br;[[アナーリオン]]が[[オスギリアス]]を防衛し、一時はサウロンを[[エフェル・ドゥーアス]]まで押し戻すも、ゴンドールは劣勢。
:3430年|[[エレンディル]]と[[ギル=ガラド]]が同盟を締結。
:3431年|東へ向けて進軍する[[人間]]と[[エルフ]]の同盟軍が[[裂け谷]]に一時駐屯。その軍勢はかつて[[怒りの戦い]]で[[ヴァラール]]の軍勢が[[サンゴロドリム]]に出撃して以来の、美しく立派な大軍であったという。
:3434年|同盟軍が複数の峠道を通って[[霧ふり山脈]]を越える。&br;[[ダゴルラド]]の戦い。同盟軍が[[サウロン]]軍を撃破。[[オロフェア]]、[[アムディーア]]戦死。&br;七年間に渡る[[バラド=ドゥーア]]の包囲戦始まる。
:3440年|バラド=ドゥーアからの投石により、[[アナーリオン]]戦死。
:3441年(第二紀最後の年)|包囲に堪り兼ねた[[サウロン]]がバラド=ドゥーアから姿を現し、[[オロドルイン>滅びの山]]の山腹で[[エレンディル]]、[[ギル=ガラド]]と戦う。エレンディルとギル=ガラドは斃れるも、サウロンも敗れる。[[イシルドゥア]]は折れた[[ナルシル]]の刃でサウロンの指を切り取り、[[一つの指輪]]を手にする。居合わせた[[エルロンド]]と[[キーアダン]]がオロドルインの火に投ずるよう忠告するも、イシルドゥアは聞き入れず。

戦後間もない第三紀2年([[第二紀]]に換算すると3443年)に、[[アルノール]]へ向かっていた[[イシルドゥア]]の一行は[[あやめ野]]でサウロン軍の残党の[[オーク]]に攻撃される。これにより[[エレンドゥア>エレンドゥア(イシルドゥアの息子)]]、[[アラタン]]、[[キアヨン]]が戦死し、[[イシルドゥア]]も[[一つの指輪]]を使って脱出したところを指輪に裏切られてオークに射殺された。

** コメント [#Comment]

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