-『The History of Middle-Earth』の第8巻については[[The War of the Ring]]を参照してください。
-ボードゲームについては[[War of the Ring]]を参照してください。
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* 指輪戦争 [#sfc43e61]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|歴史・事件|
|~スペル|War of the Ring|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

『[[指輪物語]]』劇中で語られる、[[第三紀]]末の[[大いなる年]](3018~3019年)、『[[一つの指輪]]』を巡って繰り広げられた一連の戦争を指す。
[[サウロン]]による[[オスギリアス]]攻撃及び[[スランドゥイル]]の王国([[闇の森]])襲撃に始まり、[[ホビット庄]]の[[水の辺村の合戦]]に終わると考えられている。

*** 参戦国、勢力 [#kd1e4b4b]

:[[自由の民]]|[[ゴンドール]]、[[北方の野伏>野伏]]、[[ローハン]]、[[谷間の国]]、[[はなれ山]]、[[闇の森]]の[[エルフ]]、[[ロスローリエン]]、[[ファンゴルン]]、[[ホビット庄]]
:[[サウロン]]とその属国、同盟国|[[モルドール]]、[[ドル・グルドゥア]]、[[東夷]]、[[ハラド]]、[[ハンド]]、[[ウンバール]]
:[[サルマン]]とその同盟者|[[アイゼンガルド]]、[[褐色人]]

*** 主な戦いの一覧 [#k2fc3248]

-[[オスギリアス]]の攻防戦
3018年6月20日。[[モルドール]]軍が、[[ゴンドール]]が守備していたオスギリアスに攻撃を仕掛けた。[[ナズグール]]に指揮されたモルドール軍が兵力の上でも圧倒的優勢であり、[[ボロミア]]および[[ファラミア]]に指揮されたゴンドールの駐屯部隊は全滅した。辛うじてゴンドール方は唯一残っていた橋を落とし、[[大河]]の西岸までが敵の手に落ちるのは防いだ。だが[[サウロン]]の目的はナズグールの秘密裏の渡河、およびゴンドールの守備力を試すことであり、いずれの目的も達成された。[[白の会議]]を攪乱するため、下記のスランドゥイルの王国と同時に行われた。なお、オスギリアスは後にファラミアによって奪還された。

-[[スランドゥイル]]の王国への攻撃
3018年6月20日。[[闇の森]]北部において夜中、[[オーク]]の部隊がスランドゥイルの王国を襲撃した。オークは多勢であったが[[霧ふり山脈]]から遠征してきた者達で森林戦に慣れておらず、闇の森の[[エルフ]]らに撃退された。だがオークの襲撃は、囚われていた[[ゴクリ]]の救出を目的としたもので、ゴクリは戦闘の混乱にまぎれて脱走に成功した。[[白の会議]]を攪乱するため、上記のオスギリアスと同時に行われた。

-[[アイゼンの浅瀬の合戦]] (Battles of the Fords of Isen)
第一の合戦は3019年2月25日。第二の合戦は同年3月2日。[[アイゼンガルド]]対[[ローハン]]の戦い。
--第一の合戦
[[サルマン]]はローハンを侵略するため[[半オーク]]および[[褐色人]]の軍勢を送り出し、それを食い止めようとする[[セオドレド]]らの指揮するローハンの騎馬軍団との間で行われた。この戦いでセオドレドは討死した。
--第二の合戦
アイゼンガルドの大軍勢が、浅瀬で持ちこたえていた[[エルフヘルム]]らを攻撃し、敗走させた。

-[[角笛城の合戦]] (Battle of the Hornburg)
3019年3月3日。[[ヘルム峡谷]]におけるアイゼンガルド対ローハンの戦い。アイゼンの浅瀬を越えて進軍してきたサルマンの[[半オーク]]および[[褐色人]]の軍勢に対し、[[セオデン]]指揮下のローハン軍が角笛城に拠って抵抗した。アイゼンガルド方は一時は火によって堤防を吹き飛ばして攻め入るなど善戦したが、夜明けとともに[[ガンダルフ]]に連れられた[[エルケンブランド]]らの援軍が到達し、一転してローハン方の勝利に終わった。褐色人は降伏し、逃走した半オークは[[フオルン]]の森によって殲滅された。

-[[アイゼンガルド]]の陥落
3019年3月2日および3日。[[木の鬚]]を筆頭とした[[エント]]および[[フオルン]]の大群が、角笛城攻撃に軍勢を送り出して空になっていたアイゼンガルドを攻撃し、これを破壊した。アイゼンガルドはエントの引き入れた水によって水没したが、サルマンのこもる[[オルサンク]]の塔だけはエントでも破壊することができなかった。

-大河の攻防
3019年3月10日から13日にかけて。再びモルドールより大軍が送り出され、ゴンドールが再駐屯していたオスギリアス東岸、および[[カイア・アンドロス]]を奪い大河の通行権を奪取した。[[イシリアン]]および東岸で抵抗を続けていたファラミアとその部隊は撤退を余儀なくされた。その後大河の通行権を取り戻すべく、[[デネソール]]の命により再度ファラミアが派遣されたが再び敗れ、退却時にファラミアは瀕死の重傷を負った。

-[[ペレンノール野の合戦]] (Battle of the Pelennor)
3019年3月13日から15日にかけて。大河の通行権を得たモルドール軍およびその同盟軍が[[ペレンノール]]へ侵入し、[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]を包囲攻撃した。15日未明に[[魔王]]によって城門が破られるなどゴンドール方が劣勢だったが、同日夜明けにローハンの援軍が到達して[[魔王]]は斃され、さらに[[アラゴルン二世]]に率いられた南部諸侯軍および北方野伏の援軍も到達し、モルドール軍は打ち破られた。この戦いで自由の民側は[[セオデン]]、[[デネソール]]をはじめ多くの者が命を落とした。

-[[ロスロリアン]]の攻防
3019年3月11日および15日および22日の三度、ロリアンは[[ドル・グルドゥア]]より攻撃を受けたが、いずれもロリアンを落とすには至らなかった。

-[[闇の森]]樹下の合戦 (Battle under the trees in Mirkwood)
3019年3月15日。スランドゥイルの王国がドル・グルドゥアより攻撃を受けるが、撃退した。

-[[谷間の国]]の合戦 (Battle of Dale)
3019年3月17日から27日にかけて。長い間谷間の国の東部を脅かしていた、モルドールの同盟軍の[[東夷]]が[[カルネン]]を渡河し、攻撃してくる。谷間の国の[[ブランド王>ブランド]]は[[エレボール]]のドワーフの王[[ダイン二世]]に救援を求め、同盟を結んで抵抗した。この戦いでエレボールの麓が戦場となり、ブランド王およびダイン二世が討死してエレボールの麓は席巻される。だが谷間の国の[[人間]]と、エレボールの[[ドワーフ]]の生き残りは、エレボール内に籠城して抵抗した。その後、南方でのサウロン敗北の知らせが届くと東夷は動揺し、エレボール内の軍勢は打って出て、敵を駆逐した。

-[[黒門]]での戦い
3019年3月24日から25日。アラゴルンら率いる西軍とサウロンの支配するモルドール軍の最後の戦い。西軍はミナス・ティリスより出陣して北上し、途中[[ミナス・モルグル]]を破壊して黒門へ到達した。そこで両軍は使者を立てて交渉したものの決裂。西軍は[[燃えかすの山]]に陣取り、圧倒的多数のモルドール軍と戦った。戦いの最中[[指輪所持者]]の任務が達成され、サウロンは滅び、モルドール軍は総崩れとなって西軍の勝利に終わった。

-ドル・グルドゥアの破壊
3019年3月27日から28日。サウロンの敗北により、谷間の国とエレボール、およびスランドゥイルの王国と[[ロリアン]]は敵を駆逐した。ロリアンの軍勢は[[ケレボルン]]指揮の下に進軍し、[[ガラドリエル]]によってドル・グルドゥアの要塞は破壊された。

-[[水の辺村の合戦]] (Battle of Bywater)
3019年11月2日から3日。指輪戦争の中で、[[ホビット庄]]で行われた唯一の戦い。ホビット庄に浸透していたシャーキーこと[[サルマン]]が送り込んだ[[人間]]達は駆逐される。フロドを殺そうとしたサルマンも、フロドに赦されて追放されるだけに終わろうとしていた。だがサルマンは、彼に付き従っていた[[蛇の舌グリマ>グリマ]]に殺され、その直後逃げだそうとしたグリマも、ホビットによって殺される。この戦いをもって指輪戦争は終結した。

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