#author("2020-05-09T17:19:52+09:00","","")
* &ruby(ゆびわがく){指輪学}; [#h5e403df]
** 概要 [#pad4ae95]

|~カテゴリー|[[言葉・単語]]|
|~スペル|Ring-lore|

** 解説 [#hfbc01ca]

[[力の指輪]]の伝承についての学。[[白のサルマン>サルマン]]はその究明を専らとしていた。

>『[[九つ>九つの指輪]]も、[[七つ>七つの指輪]]も、[[三つ>三つの指輪]]も、それぞれにふさわしい宝石がはまっておった。しかし、[[一つの指輪]]は違う。それは丸くて飾りがない。まるで[[そのへんのつまらない指輪>力の弱い指輪]]と同じだ。しかし、その[[作り手>サウロン]]はその指輪に銘を入れた。練達の士であれば、おそらく今でもそれを目で見、読むことができるだろう。』((『[[指輪物語]] [[旅の仲間>指輪物語/旅の仲間]]』「エルロンドの会議」 かつて[[白の会議]]の席上で披瀝された[[サルマン]]の言葉。))

[[白の会議]]の席上で指輪のことが話題に上ると、サルマンはしばしばその指輪学の一端を披瀝した。しかしサルマンは指輪学を修めるにつれて[[一つの指輪]]を手に入れたいとの企みを抱くようになり、他の賢者達を敵視するようになったため、彼が明らかにする知識は限定的なものになっていった。
わけても他の賢者達の警戒を逸らす目的から、サルマンは「一つの指輪は[[アンドゥイン]]から[[大海]]に流れ下って失われた」との自説を繰り返し主張した。このため[[ガンダルフ]]は[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]が「魔法の指輪」を手に入れても、それが一つの指輪であると気づくのに遅れてしまった。

しかし、ガンダルフに一つの指輪の正体を見極める最後の一手を与えたのも、サルマンの言葉であった。上述の力の指輪の外見についての発言は、サルマンがまだあまり注意せず物を言っていた頃のものであり、そこには一つの指輪を実際に手にした者でなければ知りようのない情報が含まれていた。歴史の上では[[サウロン]]以外に指輪を手にしたことのある者は[[イシルドゥア]]しかいないため、サルマンはその情報を[[ゴンドール]]で得たに違いないとの確信を抱いたガンダルフは、同地でイシルドゥアが書き残した巻物を発見。そこから、一つの指輪には[[力の指輪の詩]]の一部が[[フェアノール文字]]で刻まれており、火中に投ずればそれが浮かび上がるという判別法が得られることとなった。

** コメント [#zd16ce1b]

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