* &ruby(しょうさつ){庄察}; [#qc9b8a5b]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[役職・組織・団体]]|
|~スペル|Shirriff((英語のsheriffに由来する))|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[ホビット]]達の警察官のような役職。制服はなく、帽子に羽根を付けて目印としていた。[[ホビット庄]]内の勤務に就く者と、庄境の勤務に就く''張りこみ''(Bounder)の二種類がある。
前者の庄内勤務者は、各[[四が一の庄]]に三人、合計一二人しかおらず、実質は単なる家畜番だった。
後者の張りこみは、よそ者が[[ホビット庄]]にやってきて面倒を起こすのを防ぐ''しめはり''(beat the bounds)が仕事で、状況によって人数は調整されていた。[[指輪戦争]]が近づいていた[[第三紀]]末には、よそ者が来たという報告などが多く上がっていたため、張りこみの人数はかなり増強されていた。

第三紀3018年には、ホビット庄にやって来た[[サルマン]]配下のごろつきたちにより、庄察長(First Shirriff)である[[庄長]]の[[小足家のウィル]]が投獄された。すると翌3019年の新年早々に、ごろつきたちの力を背景に[[ロソ・サックビル=バギンズ]]が庄察頭(Chief Shirriff)または単に[[お頭]](Chief)を自称し、庄察を支配の道具として利用し始めた。庄察は数百人規模に拡大し、各地に庄察署(Shirriff-house)が建てられ、庄察隊が駐在するようになった((例えば[[小穴家のこまどり]]は[[蛙村]]の東四が一の庄第一中隊(First Eastfarthing Troop)に所属していた))。この庄察隊の任務は、お頭が決めた様々な規則の違反者を取り締まることだった。
庄察隊のホビットのほとんどは業務に消極的だったが、中には庄察の権力を笠に着たり、お頭やごろつきたちに取り入るために彼らの密偵となる者もいた。また[[旅人たち]]によって[[水の辺村]]の住民が蹶起すると、彼らを「護送」していた庄察隊の多くが叛乱に加わったが、一部は逃亡した。
第三紀3018年には、ホビット庄にやって来た[[サルマン]]配下のごろつき達により、庄察長(First Shirriff)である[[庄長]]の[[小足家のウィル]]が投獄された。すると翌3019年の新年早々に、ごろつき達の力を背景に[[ロソ・サックビル=バギンズ]]が庄察頭(Chief Shirriff)または単に[[お頭]](Chief)を自称し、庄察を支配の道具として利用し始めた。庄察は数百人規模に拡大し、各地に庄察署(Shirriff-house)が建てられ、庄察隊が駐在するようになった((例えば[[小穴家のこまどり]]は[[蛙村]]の東四が一の庄第一中隊(First Eastfarthing Troop)に所属していた))。この庄察隊の任務は、お頭が決めた様々な規則の違反者を取り締まることだった。
庄察隊のホビットのほとんどは業務に消極的だったが、中には庄察の権力を笠に着たり、お頭やごろつき達に取り入るために彼らの密偵となる者もいた。また[[旅人たち]]によって[[水の辺村]]の住民が蜂起すると、彼らを「護送」していた庄察隊の多くが叛乱に加わったが、一部は逃亡した。

サルマンとごろつきたちが倒された後、庄長ウィルの代行である助役となった[[フロド・バギンズ]]は、庄察を本来の規模と体制に戻した。これが助役としてフロドが行った唯一のことだった。各地の庄察署は解体され、庄察署を立てるのに使われていた煉瓦は、荒らされたホビット庄復興の建築資材に流用された。
サルマンとごろつき達が倒された後、庄長ウィルの代行である助役となった[[フロド・バギンズ]]は、庄察を本来の規模と体制に戻した(助役の権限を行使したのはこの時のみ)。各地の庄察署は解体され、庄察署を立てるのに使われていた煉瓦は、荒らされたホビット庄復興の建築資材に流用された。

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