#author("2019-12-22T15:15:41+09:00","","")
* &ruby(さんちょう){山頂};の&ruby(たたか){闘};い [#icdf641f]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[歴史・事件]]|
|~スペル|Battle of the Peak|

** 解説 [#Explanation]

[[第三紀]]3019年([[大いなる年>大いなる年#year3019]])の1月23日から25日にかけて、[[ケレブディル]]の山頂で行われた[[ガンダルフ]]と[[バルログ]](ドゥリンの禍)との闘い。この闘いでガンダルフはドゥリンの禍を滅ぼしたが、ガンダルフもまた傷を負って斃れた。

>「下界の霧という霧を見下ろす、目も眩む高所じゃった。そこには太陽が容赦なく照りつけたが、下界はすっかり雲に閉ざされておった。そしてわしがそれに続く間にも新たな&ruby(ほのお){焰};を吐き出した。だれ一人見る者はいなかった。でなければ、後世末長く『山頂の闘い』は数々の歌に歌われるところじゃろうがの。」ガンダルフは不意にカラカラと笑いました。「よしたとえ見た者があっても、何と歌に歌うじゃろうか? かなたから見上げた者は山頂を嵐が吹きすさんでいると思った。かれらは雷鳴を聞いた。稲妻がはるかケレブディルの頂を襲ったと思うと跳ね返って、いくつもの火焰の舌となってくだけたと見た。これだけいえば十分ではないかな? わしらの周りにはもうもうたる煙霧が立ちこめた。水蒸気であり、湯気であった。氷の粒が雨と降った。わしは敵を投げ落とした。敵は高みから落ち、転落しながら山腹にぶつかり、ために山腹のその場所はこぼたれた。」((『[[二つの塔>指輪物語/二つの塔]]』「白の乗手」))

本項目ではそれに至るまでの両者の戦闘についても述べる。

** ガンダルフとバルログとの闘い [#pdc9dbbb]

*** モリアでの攻防 [#yd2397a8]

1月15日、[[モリア]]を通過しようとした[[指輪の仲間]]は、そこに巣食っていた[[オーク]]に察知されて襲撃される。
[[ガンダルフ]]は追跡を阻むため、[[マザルブルの間]]の扉を呪文で閉ざそうとしたが、そこで深層から現れた[[バルログ]]と初めて対峙した。扉を開けようとするバルログと、それを開けまいとするガンダルフの魔力が拮抗したため、負荷に耐え切れなくなった扉は木っ端微塵となり、その余波でマザルブルの間も崩落してしまった。

しかしバルログは埋もれてはおらず、[[ドゥリンの橋]]で再びガンダルフの前に現われる。一進一退の攻防の末、ガンダルフは橋を落としてバルログを落下させるが、バルログは鞭を振るってガンダルフの膝を絡めとり、両者は道連れになって奈落に落ちた。

*** 地の底での死闘 [#ia01b5a2]

落下しながらも両者は戦い続け、ついに奈落の底にある深い水に達した。地の底で[[バルログ]]の火は消えたが、代わりに軟体質に変化。「いやはての石の土台」の上で両者は死闘を続けたが、とうとう[[バルログ]]は逃走に転じ、地上への道を探す[[ガンダルフ]]がそれを追跡した。

両者は[[名前も持たぬ者たち]]の穿ったトンネルから、モリアの最下層に戻り、そこから[[無限階段]]を上って[[ドゥリンの塔]]の窓から[[ケレブディル]]の山頂に飛び出した。

*** 山頂の闘い [#rbc2a114]

1月23日、白昼の[[ケレブディル]]の山頂において[[ガンダルフ]]と[[バルログ]]の最後の闘いが行われ、この闘いの激しさのために[[ドゥリンの塔]]は毀たれた。
バルログは再び火焔を吐き出して反撃に転じたが、長い戦いの末、25日にガンダルフはバルログを山腹に投げ落として勝利する。しかしガンダルフ自身も負った傷のために山頂に斃れた。

この後、ガンダルフは再び送り返されて蘇生。[[ガラドリエル]]に遣わされた[[グワイヒア]]によって山頂から救出されて[[ロスローリエン]]に運ばれた。そこで治療を受けたガンダルフは白衣に装われ、『白のガンダルフ』として復活した。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

原作では雲海の上の白昼の晴天下での決戦だが、映画では暗雲と雨天の中となっている。[[ガンダルフ]]は稲妻を[[グラムドリング]]にまとわせて[[バルログ]]にとどめを刺し、山腹に落下させた。

*** 画像 [#ad21d243]

&ref(ドゥリンの塔/Durins Tower.jpg,,25%,『ロード・オブ・ザ・リング』におけるドゥリンの塔での山頂の闘い);

** コメント [#Comment]

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