* 太陽 [#n6279766]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[天文]]|
|~スペル|Sun|
|~その他の呼び名|アノール(Anor)、アナール(Anar)、ヴァーサ(Vása)|

** 解説 [#Explanation]

[[クウェンヤ]]では[[ヴァンヤール]]がつけた「金色の火」(the Fire-golden)の意であるアナール、[[ノルドール]]がつけた「火の核」(the Heart of Fire)の意であるヴァーサ((ヴァーサの名は「目覚めさせ、燃え尽きさせる火の核」(the Heart of Fire, that awakens and consumes)の意味とされた。[[人間]]の目覚めと、[[エルフ]]の衰退を象徴する印だったからである))と呼ばれ、アナールの[[シンダール語]]形であるアノールの名でよく知られる。太陽を運ぶ[[マイエ>マイア]]の名は[[アリエン]]である。

[[二つの木]]が[[モルゴス]]と[[ウンゴリアント]]に害された後、二つの木のうちの[[ラウレリン]]の最後の金の果実を[[ヤヴァンナ]]が摘み取り、[[マンウェ]]が清め、[[アウレ]]とその一族が作った入れ物に収め、太陽が作られた。このことは[[ナルシリオン]]という歌に歌われている。二つの木のうち、月のもとになったテルペリオンよりもラウレリンの方が若かったのと同様、[[月]]より太陽のほうが若いとされ、月より後に空に昇った。
初め太陽は[[ヴァルダ(エルベレス)>エルベレス]]によって、先に昇った月と同じく[[イルメン]]の低い領域を東西に往復するよう定められた。月が七度天空を横切って東にいる時、最初の太陽が月と同じく、西の[[ヴァリノール]]から昇った。だが月を運ぶ[[ティリオン>ティリオン(マイア)]]は進路や速度が定まらず、太陽を運ぶ[[アリエン]]に引き寄せられる傾向があったため、ヴァルダは両者の運行を変更し、太陽と月は入れ替わる形で東から昇って西に沈み、西から東への移動は大地の下を通るようにした。
ティリオンの月はその後も運行が定まらない傾向が続いたため、太陽と月の出現以降、[[アルダ]]では太陽の運行に基づいて日が定められ、太陽年による暦(太陽暦)が用いられるようになった。

太陽が最初に昇った時、[[ヒルドーリエン]]で[[人間]]が目覚めたため、人間は''太陽の子''とも呼ばれる。[[エダイン]]が西を目指したのも、一つにはそれが最初に太陽の昇った方角だったことに因る。

太陽は[[モルゴス]]と彼の奴隷たちが最も恐れ忌み嫌う光であり([[オーク]]や[[トロル]]が好例)、モルゴスも[[サウロン]]も陽光を遮る為に黒煙や黒雲を用いた。だが同時に月と太陽の光は[[ウンゴリアント]]の毒によって損なわれた後の二本の木から生じた不完全な光でもあり、それに照らされる[[中つ国]]にあってはいかなるものも生者必滅のならいを免れえず、速やかに過ぎ去る時の中にあって、[[上古]]より続く多くのものは衰え失われていくことになった。
太陽は[[モルゴス]]と彼の奴隷たちが最も恐れ忌み嫌う光であり([[オーク]]や[[トロル]]が好例)、モルゴスも[[サウロン]]も陽光を遮る為に雲や煙を用いた。だが同時に月と太陽の光は[[ウンゴリアント]]の毒によって損なわれた[[二本の木]]から生じた不完全な光でもあり、それに照らされる[[中つ国]]にあってはいかなるものも生者必滅のならいを免れえず、速やかに過ぎ去る時の中にあって、[[上古]]より続く多くのものは衰え失われていくことになった。

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