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* 堅鬚族 [#vfe69276]
** 概要 [#ce1d1132]

|~カテゴリー|[[種族]]|
|~スペル|Stiffbeards|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#ccf65360]

『[[The Peoples of Middle-earth]]』に記載されている[[ドワーフ]]七氏族の一つ。その父祖は同じドワーフの氏族である[[鉄拳族]]の父祖とともに、東方の地で目覚めたという。

[[第三紀]]2790年に[[ドゥリン一族]]の王[[スロール]]が殺され、その死体が辱められた時、全ドワーフがその仕打ちに怒り、[[スライン二世]]の下に軍勢が集結したとあり、堅鬚族もスライン二世の要請に応じて[[ドワーフとオークの戦争>ナンドゥヒリオンの合戦]]に加勢したようである。

** 派生作品における設定 [#e4a56433]

***[[Iron Crown Enterprises]]』の設定 [#df97db46]

堅鬚族に該当する氏族として、始祖の名をとってバヴォールの一族(Bávor's tribe)と呼ばれる氏族が登場する。

***『[[The Lord of the Rings RolePlaying Game]]』の設定 [#of4feba7]

堅鬚族という名称が直接登場する事はないが、身体的特徴が堅鬚族という名称に合致する氏族について言及されている。

:歴史|始祖の名をとってスーリンの一族(Thulin's Folk)と呼ばれている。[[中つ国]]の極北の地に住んでおり、氷のドワーフ(Ice-Dwarves)、雪のドワーフ(Snow-Dwarves)などとも呼ばれている。[[中つ国]]の中央部にある山脈Spine of Ardaにあるケレドキズディン(Kheledkhizdin)(([[クズドゥル]]で「鏡の間」(Mirror Halls)の意味))で目覚めた。中つ国の極北地域に王国キビル=タラグ(Kibil-tarag)を築き栄えたが、[[竜]]の襲撃によって王が殺され、国を追われた。生き残った堅鬚族の民は再び竜を惹きつけないために、より質素な生活を試みるようになった。
:外見|ドワーフの中で最も背が高く、体格も細い。肌の色は青白く、鬚は細長く針のように刺々しい。彼らはドワーフの中では例外的に、厳しい寒さによって堅くなっていると言われるこの鬚の存在を疎ましく思っている。
:文化|他のドワーフの氏族よりも貧しく、極めて質素で禁欲的な生活をしている。多くは狩猟や武器の生産などで生計を立てている。フェラクメク(felakmêk)というルーン文字を彫る等、古くからの文化を継承し続けてる。革や毛皮で作った衣服を纏い、貴金属の類は殆ど身に着けず、装飾品は専ら木や骨で作る。西方に住むドワーフが[[北方の自由の民]]の言語に由来する「外向き」の名前を使用しているのに対し、堅鬚族は[[ロスソス]]の言語に由来する名前を使用している。また、極北では他種族と接触する機会自体が少なく、ロッソスも彼らの風習には殆ど関心がないため、外向きの名前を使用する機会自体が極めて少ない。
:歴史|始祖の名をとってスーリンの一族(Thulin's Folk)と呼ばれている。[[中つ国]]の極北の地に住んでおり、氷のドワーフ(Ice-Dwarves)、雪のドワーフ(Snow-Dwarves)などとも呼ばれている。
[[中つ国]]の中央部にある山脈Spine of Ardaにあるケレドキズディン(Kheledkhizdin)(([[クズドゥル]]で「鏡の間」(Mirror Halls)の意味))で目覚めた後、極北の地にある氷の山キビル=タラグ(Kibil-tarag)の麓の荒れ果てた原野に都市を築いた。この地は中つ国から切り離され、氷河によって地続きになっているに過ぎなかったが、彼らは長年、寒さに耐えてしぶとく生き続けた。しかし、第三紀の中頃、[[ドラゴン>龍]]との戦争によって、彼らの生き方は一変する。竜を呼び起こしてしまった事で多くの者が命を落とした。また、生き残った人々は散り散りになり、安全に暮らせる場所を求めて、長い年月を[[モルゴス]]の国の痕跡が残存し、竜が数多く生息する北方の地を放浪して過ごした。しかし、それでも他の氏族と違い、彼らは自らの故郷であるその地を離れることを頑なに拒み続けた。
やがて、スーリンの民は狩猟や刀鍛冶に従事し、近隣に住む[[ロスソス]]と物々交換を行い生活するようになった。だが生活が安定してしばらくすると、一部の者たちの中に竜への復讐心が芽生える。彼らの軍勢は度々、キビル=タラグの本拠地を奪回しようと試みたが、いずれも失敗に終わった。そこで彼らは戦略を転換、氷の荒野に隠れて罠を張り、棲み処から這い出てきた竜を待ち伏せして迎え撃つようになった。それ以降、多くの者が「竜殺し(Dragon Slayers)」と呼ばれる狩人となり、間もなくスーリンの民全体が竜狩りを生業とする者たちとして知られるようになった。
:外見|ドワーフの中で最も背が高く、体格も細い。肌の色は青白く、鬚は堅く針のように刺々しい。ドワーフの同胞からは、厳しい寒さによって鬚が堅くなっていると言われる。
:文化|他のドワーフの氏族よりも貧しく、極めて質素で禁欲的な生活をしている。また、同族のドワーフとは殆ど接触せず、[[フォロヘル]]や[[ロスソス]]の民と限られた範囲内で親しい関係を持っている。毛皮で造った衣服を纏い、凍傷を防ぐために貴金属の類は殆ど身に着けない。装飾品は専ら骨や木を削って作り、腱の紐に通している。
竜殺し達は竜を殺すために有効な武器を多数編み出している。中でも槍が主要とされており、竜の骨を削り造った穂先には呪文を刻んでいる。また、竜を混乱、幻惑させる歌や音を知っており、それらを声に出す訓練を幼少より行い習得する。この声が彼らの最大の武器とされ、これを聞いた竜の多くは陶酔や混乱に陥り、その場で身動きが取れなくなるという。
狩人の多くは独身者か寡夫だが、家族がいる場合は、息子がその名を引き継ぐこと、家族が子供を成人に達するまで養育することなど、狩人と一族の間で宣誓を行う掟が存在する。そのため、狩人の妻子は夫の不在の間、庇護を受けることができた。
:住居|[[フォロドワイス]]かそれよりも北の地に住んでいる。特定の住居を持たずに放浪する者も多い。この地は凍てついた大地が広がり、大半の時期を通じて暗闇に覆われ、絶えず強風が吹き付けているが、彼ら以外にも自由の民が山間やツンドラの森や海岸に住んでおり、危険と隣り合わせの生活を営んでいる。
:言語|主に[[ロスソス]]の言語を使う。竜と接触した際には名前を問われることもあるが、真の名は明かさず、あだ名を名乗る。外向きの名前にもロスソスの名前を使用するが、個人名は持たず、集団で一つの同じ名前を共有していることが多い。しかし、ロスソスは一度に一人以上のドワーフと接触することは少ないため混乱することはない。
西方のドワーフとは違い、ルーン文字を使用することはなく、代わりにフェラクメク(felakmêk)と呼ばれる象形文字を使用している。
:人物|
|~スペル|~読み|~詳細|
|Thulin(Vanha Isa)|スーリン(ヴァンハ・イサー)|一族の始祖。キビル=タラグを築き、フェラクメクを考案した。|
|Riimukasi|(リームカーシ)|[[七つの指輪]]の一つを受け取った王。|
|Jaasima|ジャーシマ|スーリン家最後の王。キビル=タラグを守り戦ったが、[[力の指輪]]諸共、竜に食われて死んだ。|
|Surmataja|スアマタジャ|最初に殺戮者の誓いを立てたドワーフ。12匹の長虫を殺したとされる。|




** コメント [#k99963e7]

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