* 執政
** 概要

|~カテゴリー|歴史・事件|
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** 解説

Steward。[[ゴンドール]]の王権の代行者である[[執政]]を指す。[[ミナルディル]]王の[[執政]]を務めた[[ヌーメノール人]]である[[エミン・アルネン]]の[[フーリン>フーリン(エミン・アルネン)]]が最初であり、[[ペレンドゥア]]の時代以来父から息子または最も近い近親者に伝えられる世襲職となった。
[[ゴンドール]]最後の王である[[エアルヌア]]が行方不明になり王位継承者もいなくなると、当時の[[執政]][[マルディル]]は「王還りますまで」[[ゴンドール]]を統治し、以後[[マルディル]]の子孫が王の代わりに[[ゴンドール]]を統治したが、王座にはつかず王冠も抱かなかった。[[デネソール二世]]はその末裔である。

>ボロミア(少年時)「もし王様が帰ってこなかったら、[[執政]]が王様になるのに何百年あったらいいの?」
デネソール「王権のもっと小さなよその国では2、3年かも知れぬ。[[ゴンドール]]では千年でも充分とはいえぬ。」(([[二つの塔]]・下「西に開く窓」の、[[ファラミア>ファラミア二世]]のセリフから))

** コメント

- 初読(中学生)の時、鎌倉幕府の執権に近い印象を持ったので、実権さえあれば別にそんなに「王」の名前にこだわらなくてもいいんじゃないか、とボロミアのことをちょっと馬鹿にしていた。
いま、英和辞典をひくと、stewardとは「執事」とのこと。また、「ステュワーデス」がその女性形であることを考えると、ボロミアの葛藤もより理解しやすく感じた。 -- カイト
- ↑元の意味は「豚小屋の管理人」という意味らしい。とはいえ、当時は「豚」=「財産」であり、転じて「財産管理人」=「執事」となった。つまり主人は、信頼が置けかつ実力ある使用人でなければ、その仕事を任せられない。ゴンドールという莫大な財産を任せられたマルディルとその子孫は、エアルヌアの期待を裏切らず誠実に勤め上げたといえる。 -- A3
- 英国のStuart家は、12世紀にスコットランドのStewardになったWalter Fitzalanの子孫。つまり、Stewardが変化して家の名前になったもの。14世紀にはスコットランドの王となり、現在の英国王家も、女系でこの王朝の血を引いている。デネソールの言う、「王権のもっと小さなよその国」とは、だから、英国のこと。 -- atsurao

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