* &ruby(にほん){二本};の&ruby(き){木}; [#t0eb94c9]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|植物|
|~スペル|Two Trees|
|~その他の呼び名|[[上のエルフ]]の木(Tree of the High Elves)|

** 解説 [#Explanation]

[[二本の木の時代]]に存在していた、銀の木[[テルペリオン]]と金の木[[ラウレリン]]のこと。
この木は、[[灯火の時代]]の後、[[ヤヴァンナ]]によって作られ、[[二本の木の時代]]が始まる。二本の木は[[ヴァリノール]]で輝いて[[アマン]]を光で照らしていたが、[[ウンゴリアント]]によって枯らされる(その哀歌として、[[エレンミーレ>エレンミーレ(アマン)]]により[[アルドゥデーニエ]]が作られた)。しかしその花と果実が[[月>月(天文)]]と[[太陽]]となり、それによって[[太陽の第一紀>第一紀]]が始まった。
この木は、[[灯火の時代]]の後、[[メルコール]]に打ち壊された[[イルルイン]]と[[オルマル]]に代わるものとして、[[アマン]]において[[ヤヴァンナ]]によって作られ、[[二本の木の時代]]が始まった。

二本の木はそれぞれ七時間ごとに次第に光を強めたり弱めたりしており、一方の木が輝きを休める一時間前にもう一方の木が目覚め、アマンには銀と金の光がまじりあうその薄明の時間が日に二度訪れた。当時のアマンでの時間は、この二本の木の光の周期によって数えられ、一日は十二時間であった。
木々の花からはそれぞれ、銀色と金色の光の雫が流れ落ちており、雫はその下に置かれたいくつもの大桶に集められ、水と光の井戸として利用されていた。[[ヴァルダ>エルベレス]]はこのテルペリオンの光の雫から星々を作った。

やがて目覚めた[[エルダール]]が、アマンにおいて最も驚嘆しかつ愛したのが、この二本の木であった。この木の光を一度でも目にしたエルダールはカラクウィンディ、すなわち[[光のエルフ>上のエルフ]]となり、一度も中つ国を離れずその光を目にしたことのない[[暗闇のエルフ]]を遥かにしのぐ能力を持っていた。
[[フェアノール]]によって制作された[[シルマリル]]は、この木々の混ざり合った光を封じこめて作られており、あらゆる種族のあらゆる者の驚嘆の的となった。

このようにして二本の木は[[ヴァリノール]]で輝いてアマンを光で照らしていたが、やがて[[メルコール]]の憎むところとなり、彼と[[ウンゴリアント]]によって損ねられ、毒を流し込まれて枯らされてしまう(その哀歌として、[[エレンミーレ>エレンミーレ(アマン)]]により[[アルドゥデーニエ]]が作られた)。[[ヴァラール]]は瀕死の木々を救うことができなかったが、ヤヴァンナが力を尽くし、[[ニエンナ]]が涙を注ぐことで、それぞれ最後の花と果実を生じた。その花と果実から[[月>月(天文)]]と[[太陽]]が作られ、それによって[[太陽の第一紀>第一紀]]が始まった。

今では二本の木の光は、ただシルマリルの中にのみ生き続けている。

『[[The Book of Lost Tales 2]]』によると、世界の終わりに[[マイズロス]](後の原稿では[[フェアノール]])が、ばらばらになっていた3つの[[シルマリル]]を一カ所に集めて破壊する。その光でもって、ヤヴァンナが二本の木を復活させることになるという。

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