#author("2018-09-03T23:38:03+09:00","","")
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* &ruby(ふた){二};つの&ruby(き){木};の&ruby(じだい){時代}; [#eac33e3d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|歴史・[[暦]]|
|~カテゴリー|[[年表]]・[[暦]]|
|~スペル|Years of the Trees|
|~異訳|二本の木の時代|
|~その他の呼び名|二つの木の長い年月(the long Years of the Trees)|
|~その他の呼び名|二つの木の長い年月(the long Years of the Trees)、星々の時代(ages of the stars)|

** 解説 [#Explanation]

[[灯火の時代]]の後、[[アマン]]に[[テルペリオン]]と[[ラウレリン]]という[[二つの木]]が誕生して[[アマン]]を照らしていた、1500[[ヴァラール年]](太陽年で約1万4400年)の時代。
また、[[中つ国]]においては星々の光の下、[[エルフ]]が誕生した時代でもあることから、''星々の時代''とも呼ばれる。
[[灯火の時代]]の後、[[アマン]]に[[テルペリオン]]と[[ラウレリン]]という[[二つの木]]が誕生して[[ヴァリノール]]を照らしていた、1500[[ヴァラール年]]([[太陽年]]で約1万4400年)の時代。
また、[[中つ国]]においては星々の光の下、[[エルフ]]が目覚めた時代でもあることから、''星々の時代''とも呼ばれる。

*** 二つの木、星々、エルフの誕生 [#e18b1abb]
*** エルフの目覚めとメルコールの捕縛 [#e18b1abb]

[[メルコール]]によって[[イルルイン]]と[[オルマル]]が破壊された後、[[アマン]]に撤退した[[ヴァラール]]は、[[ペローリ]]の山々を作ってメルコールに対する防壁とする一方、[[ヴァリノール]]に自分たちの都[[ヴァルマール]]を作った。そして[[エゼルロハール]]で[[ヤヴァンナ]]が歌うと、銀の木[[テルペリオン]]と金の木[[ラウレリン]]という[[二つの木]]が育って光り輝きはじめた。
[[メルコール>モルゴス]]によって[[二つの灯火]]([[イルルイン]]と[[オルマル]])が破壊された後、[[アマン]]に撤退した[[ヴァラール]]は、[[ペローリ]]の山脈を作ってメルコールに対する防壁とする一方、[[ヴァリノール]]に自分たちの都[[ヴァルマール]]を作った。そして[[エゼルロハール]]で[[ヤヴァンナ]]が歌うと、銀の木[[テルペリオン]]と金の木[[ラウレリン]]という[[二つの木]]が育って光り輝きはじめた。

一方[[中つ国]]では、[[ウトゥムノ]]を居城とする[[メルコール]]が中つ国の北方から徐々に南へと暗黒、堕落、恐怖を振りまいていた。またアマンからの攻撃を阻止するため、中つ国の北西の海岸近くに[[アングバンド]]を築いて、自分の副官[[サウロン]]に統治させていた。
一方[[中つ国]]では、[[ウトゥムノ]]を居城とする[[メルコール>モルゴス]]が中つ国の北方から徐々に南へと暗黒、堕落、恐怖を振りまいていた。またアマンからの攻撃を阻止するため、中つ国の北西の海岸近くに[[アングバンド]]を築いて、副官の[[サウロン]]に統治させていた。

[[ヴァラール]]は、[[アルダ]]に[[エルフ]]が誕生する時が近づいているのを、[[イルーヴァタール]]の示した構想により知っていた。[[ヴァルダ(エルベレス)>エルベレス]]は、エルフが中つ国の闇の中に生まれないようにと、空に[[テルペリオン]]の雫から新しい星々を創り、古い星々で印となる星座を作った。そしてヴァルダの仕事が終わると同時に、[[クイヴィエーネン]]のほとりにエルフが誕生した。
[[ヴァラール]]は、[[アルダ]]に[[エルフ]]の目覚めの時が近づいているのを、[[イルーヴァタール]]の示した構想により知っていた。[[ヴァルダ(エルベレス)>エルベレス]]は、エルフが中つ国の闇の中に生まれないようにと、空に[[テルペリオン]]の雫から新しい星々を創り、古い星々で印となる星座を作った。そしてヴァルダの仕事が終わると同時に、[[クイヴィエーネン]]のほとりにエルフが目覚めた。

いち早くエルフが誕生したことを知った[[メルコール]]は、エルフが[[ヴァラール]]を恐れるように仕向けさせる一方で、一部のエルフを捕らえて[[オーク]]を作り出したという。一方で、[[オロメ]]はたまたま[[中つ国]]に狩りをしに行っていたときに、エルフを発見した。オロメから他のヴァラールのもとにこの知らせがもたらされると、ヴァラールは中つ国のエルフを守るため、メルコールを撃破することを決意。中つ国の北西部で緒戦が行われてこの地域は大きく破壊され、地形が変わった。だがついにヴァラールは[[ウトゥムノ]]を攻略し、[[トゥルカス]]がメルコールを捕らえ、[[アンガイノール]]の鎖で縛り上げ、メルコールを捕虜として[[ヴァリノール]]に連れ去った。([[力の戦い]])
いち早くエルフが目覚めたことを知った[[メルコール>モルゴス]]は、エルフが[[ヴァラール]]を恐れるように仕向けさせる一方で、一部のエルフを捕らえて[[オーク]]を作り出したという。一方で、[[オロメ]]はたまたま[[中つ国]]で狩りをしていたときに、エルフを発見した。オロメから他のヴァラールのもとにこの知らせがもたらされると、ヴァラールは中つ国のエルフを守るため、メルコールを打倒することを決意。中つ国の北西部で緒戦が行われてこの地域は大きく破壊され、地形が変わった。だがついにヴァラールは[[ウトゥムノ]]を攻略し、[[トゥルカス]]がメルコールを捕らえ、[[アンガイノール]]の鎖で縛り上げ、メルコールを捕虜として[[ヴァリノール]]に連れ去った。([[力の戦い]])

*** エルダールの大いなる旅、シルマリルの誕生 [#c0757e85]
*** エルダールの大いなる旅 [#c0757e85]

[[メルコール]]が[[ヴァリノール]]に連行され、三紀の間[[マンドス]]の砦に幽閉されることが決まると、[[ヴァラール]]は[[エルフ]]の処遇を討議した。多くのヴァラールはかれらと親しく交わることを望み、評議の結果エルフを[[アマン]]へ招致することが決まった。だが[[ウルモ]]などはこれに反対したほか、[[マンドス]]は決定がなされるまで口を閉ざしていた。
[[メルコール>モルゴス]]が[[ヴァリノール]]に連行され、三期の間[[マンドス]]の砦に幽閉されることが決まると、[[ヴァラール]]は[[エルフ]]の処遇を討議した。多くのヴァラールはかれらと親しく交わることを望み、評議の結果エルフを[[アマン]]へ招致することが決まった。だが[[ウルモ]]などはこれに反対したほか、[[マンドス]]は決定がなされるまで口を閉ざしていた。

[[オロメ]]がヴァラールの先導者として遣わされ、エルフはアマンへの招致を受けたが、全てのエルフがこれに応じたわけでも、また旅に出た者の全てがアマンへ辿りついたわけでもなかった。招致に応じたエルフは[[エルダール]]と呼ばれ、[[アヴァリ「応ぜざるもの」>アヴァリ]]とは区別される。

オロメの先導の下、エルフは三つの集団に分かれてアマンを目指す[[大いなる旅]]に出た。第一の集団はもっとも数が少なく、速やかに進行した、[[イングウェ]]に率いられた[[ヴァンヤール]]であった。第二の集団は[[フィンウェ]]に率いられた[[ノルドール]]であった。第三の集団はもっとも数が多く、足も留まりがちな、[[エルウェ]]と[[オルウェ]]に率いられた[[テレリ]]であった。

[[エルダール]]は行く先々で目にする事物や土地に名前を付けつつ旅を続け、[[大海]]を[[ウルモ]]の曳く[[エレッセア]]の島を渡し船として[[アマン]]へ到達した。アマンへ到達したエルフは[[二つの木]]の光を受け、[[カラクウェンディ「光のエルフ」>上のエルフ]]と呼ばれるようになり、[[ヴァラール]]の教えを受けたこともあり、[[中つ国]]に留まった[[モリクウェンディ「暗闇のエルフ」>モリクウェンディ]]を大きく凌ぐ能力を獲得した。
[[テレリ]]は旅を中断して中つ国に留まった分派が多く、アマンへ到達した者達は[[ファルマリ]]と呼ばれる。中つ国に留まった者達は[[ナンドール]]や[[ファラスリム]]といった[[ウーマンヤール]]である。[[エルウェ]]も中つ国に留まり、彼の一派は[[シンダール「灰色エルフ」>シンダール]]と呼ばれ、暗闇のエルフとは区別される。
[[テレリ]]は旅を中断して中つ国に留まった分派が多く、アマンへ到達した者達は[[ファルマリ]]と呼ばれる。中つ国に留まった者達は[[ナンドール]]や[[ファラスリム]]といった[[ウーマンヤール]]である。[[エルウェ]]は[[マイアール]]の[[メリアン]]と出会ったことで中つ国に留まり、彼の一派は[[シンダール「灰色エルフ」>シンダール]]と呼ばれ、暗闇のエルフとは区別される。

[[アマン]]では、[[イングウェ]]、[[フィンウェ]]、[[オルウェ]]がそれぞれの氏族の[[上級王]]となり、[[ヴァラール]]の薫陶を受けてその才能と技能を開花させ、繁栄を迎えた。
フィンウェの息子[[フェアノール]]は、全エルダール史上で才能・技量ともに最も優れた者とされる。彼は二つの木の混じり合った光を不壊の器に封じ込め、世に類のない至宝[[シルマリル]]を作りだした。

*** メルコールの釈放と、そこからもたらされたヴァリノールでの不和 [#le60f539]

[[フィンウェ]]の妻[[ミーリエル>ミーリエル(フェアノールの母)]]は、[[フェアノール]]を生んだ際に精神を消耗し尽くし、肉体を[[ローリエン]]に横たえたまま、魂は[[マンドスの館]]に去ってしまった。フィンウェは嘆き悲しみ、やがて後妻として[[インディス]]を娶り、彼女との間に[[フィンゴルフィン]]、[[フィナルフィン]]らをもうけた。フェアノールは父の再婚を喜ばず、父の後妻にも異母弟らにもほとんど愛情を抱かなかった。
[[アマン]]では、[[イングウェ]]、[[フィンウェ]]、[[オルウェ]]がそれぞれの氏族の[[上級王]]となり、[[エルダール]]は[[ヴァラール]]の薫陶を受けてその才能と技能を開花させ、繁栄を迎えた。

この[[ヴァリノール]]の春に、[[メルコール]]が三紀の刑期を終えて、釈放された。メルコールは憎しみを隠して恭順と改心を示し、[[マンウェ]]はメルコールの悪は矯正されたものと考えた。
メルコールはヴァリノールの繁栄と、喜び栄える[[エルダール]]を激しく憎み、とりわけ[[フェアノール]]の[[シルマリル]]に垂涎の思いを抱いた。メルコールは本心を隠して[[ノルドール]]に接近し、甘言と虚言でかれらが[[ヴァラール]]に不満を抱くように、また[[フィンウェ]]の息子たちが互いにいがみ合うように仕向けた。
[[フィンウェ]]の妻[[ミーリエル>ミーリエル(フェアノールの母)]]は、息子[[フェアノール]]を生んだ際に精神を消耗し尽くし、肉体を[[ローリエン]]に横たえたまま、魂は[[マンドスの館]]に去ってしまった。フィンウェは嘆き悲しみ、やがて後妻として[[インディス]]を娶り、彼女との間に[[フィンゴルフィン]]、[[フィナルフィン]]らをもうけた。フェアノールは父の再婚を喜ばず、父の後妻にも異母弟らにもほとんど愛情を抱かなかった。
フェアノールは全エルダール史上で才能・技量ともに最も優れた者となった。やがて彼は[[二つの木]]の混じり合った光を不壊の器に封じ込め、世に類のない至宝[[シルマリル]]を作りだした。

この[[ヴァリノール]]の春に、[[メルコール>モルゴス]]が三期の刑期を終えて、釈放された。メルコールは憎しみを隠して恭順と改心を示し、[[マンウェ]]はメルコールの悪は矯正されたものと考えた。
メルコールは[[ヴァリノール]]の繁栄と、喜び栄える[[エルダール]]を激しく憎み、とりわけ[[シルマリル]]に垂涎の思いを抱いた。メルコールは本心を隠して[[ノルドール]]に接近し、甘言と虚言でかれらが[[ヴァラール]]に不満を抱くように、また[[フィンウェ]]の息子たちが互いにいがみ合うように仕向けた。
その結果、ノルドールは薄闇に取り残されている広大で、未踏な[[中つ国]]へ憧憬を抱くようになり、ヴァラールがかれらを不当に[[アマン]]に閉じ込めているのだと次第に不平を漏らすようになった。
[[フェアノール]]と[[フィンゴルフィン]]は、互いに相手が自分を排斥しようとしていると疑い、密かに武具を蓄え始めた。

とうとう公衆の面前で[[フェアノール]]が[[フィンゴルフィン]]に剣を突き付ける事態におよんで、[[ヴァラール]]は調停に乗り出し、調査の末に[[メルコール]]の悪意が明らかとなった。メルコールはヴァラールの追跡を逃れて行方をくらませ、虚言に惑わされていたとはいえフェアノールは罪を問われて12年の間[[ティリオン>ティリオン(地名)]]から追放された。
とうとう公衆の面前で[[フェアノール]]が[[フィンゴルフィン]]に剣を突き付ける事態におよんで、[[ヴァラール]]は調停に乗り出し、調査の末に[[メルコール>モルゴス]]の悪意が明らかとなった。メルコールはヴァラールの追跡を逃れて行方をくらませ、虚言に惑わされていたとはいえフェアノールは罪を問われて12年の間[[ティリオン>ティリオン(地名)]]から追放された。
追放されたフェアノールは[[ヴァリノール]]の北方に[[フォルメノス]]の砦を築き、父[[フィンウェ]]と[[七人の息子たち>フェアノールの息子たち]]、そして[[シルマリル]]と共にそこに閉じこもった。

*** 二つの木の破壊とシルマリルの強奪、ノルドールの中つ国帰還 [#cc18df08]
*** 二つの木の殺害とシルマリルの強奪、ノルドールの中つ国帰還 [#cc18df08]

逃れた[[メルコール]]は密かに[[アマン]]南方の[[アヴァサール]]に赴くと、そこに巣食っていた大蜘蛛[[ウンゴリアント]]の助力を得る。[[ヴァラール]]の祝祭日に二人は[[ヴァリノール]]を強襲し、[[二つの木]]を枯死させると、[[フォルメノス]]を襲撃して[[フィンウェ]]を殺害し、[[シルマリル]]を奪って[[中つ国]]へと逃亡した。
逃れた[[メルコール>モルゴス]]は密かに[[アマン]]南方の[[アヴァサール]]に赴くと、そこに巣食っていた大蜘蛛[[ウンゴリアント]]の助力を得る。[[ヴァラール]]の祝祭日に二人は[[ヴァリノール]]を強襲し、[[二つの木]]を枯死させると、[[フォルメノス]]を襲撃して[[フィンウェ]]を殺害し、[[シルマリル]]を奪って[[中つ国]]へと逃亡した。

[[マンウェ]]の膝元では[[フェアノール]]と[[フィンゴルフィン]]の形の上での和解がなされようとしていたが、その最中に二つの木が失われ、ヴァリノールに暗闇が訪れる。この時にフォルメノスの使者より、父フィンウェが殺害されたこととシルマリルが奪われたことを知ったフェアノールは、メルコールを[[モルゴス「黒き敵」>モルゴス]]と呼び、[[タニクウェティル]]より走り去る。

やがて[[ティリオン>ティリオン(地名)]]に再び現れた[[フェアノール]]は、全[[ノルドール]]を相手に演説を行い、[[ヴァラール]]を非難し、仇敵[[モルゴス]]への復讐と[[シルマリル]]奪還のためあくまで[[中つ国]]へ帰還するよう説得した。フェアノールと[[彼の七人の息子たち>フェアノールの息子たち]]はこの時、[[シルマリルを奪還することを誓った停止することのできない恐ろしい誓言を立てた>フェアノール#Oath]]。

[[フェアノール]]に率いられた[[ノルドール]]には中つ国へ帰還する船を必要としたが、[[アルクウァロンデ]]の[[テレリ]]はかれらに船と水夫を貸し与えることを拒否する。この時の諍いが[[同族殺害]]にまで発展し、ノルドールは[[アラマン]]において[[マンドスの呪い]]を受け、[[ヴァラール]]からの怒りと追放を受けることになる。
この時、[[フィナルフィン]]と彼の率いる一団は後悔し、進軍を取り止めて[[ヴァリノール]]へ引き返し、ヴァラールの赦しを得た。だがフェアノールはあくまで進軍することを主張、フェアノールと和解した際、フェアノールに従うと誓言したために、[[フィンゴルフィン]]も進軍を止めなかった。またフィナルフィンの子供たちも、フィンゴルフィンの子供たちへの愛から彼らとともに進軍することを選んだ。
この時、[[フィナルフィン]]と彼の率いる者たちは後悔し、進軍を取り止めて[[ヴァリノール]]へ引き返し、ヴァラールの赦しを得た。だがフェアノールはあくまで進軍することを主張し、フェアノールと和解した際、フェアノールに従うと誓言したために、[[フィンゴルフィン]]も進軍を止めなかった。またフィナルフィンの子らも、フィンゴルフィンの子らへの愛から彼らとともに進軍することを選んだ。

だが、進軍が遅れて不満分子が増えることを恐れた[[フェアノール]]は、[[フィンゴルフィン]]たちを裏切り、自分に忠実な者たち達だけ船で[[中つ国]]に渡ると、[[ロスガール]]で船を燃やし、フィンゴルフィン一同を[[アラマン]]で置き去りにする。
フィンゴルフィンの一同は引き返すこともできず、苦難の末に[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断することになる。
だが、進軍が遅れて不満分子が増えることを恐れた[[フェアノール]]は、[[フィンゴルフィン]]たちを裏切り、自分に忠実な者たち達だけ船で[[中つ国]]に渡ると、[[ロスガール]]で船を燃やし、フィンゴルフィンの一団を[[アラマン]]で置き去りにする。
フィンゴルフィンたちは引き返すこともできず、苦難の末に[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断することになる。

その後、[[ヴァリノール]]で準備されていた[[月]]がはじめて空に昇り、フィンゴルフィンの一堂は角笛を高らかに吹き鳴らすとともに、月を背後に背負い長い影を前に落として、[[中つ国]]への上陸を果たした。
そして月に続いて[[太陽]]がヴァリノールから飛び立った時、中つ国東方の[[ヒルドーリエン]]で[[人間]]が目覚め、[[太陽の第一紀]]の幕が上がった。
一方、中つ国では[[モルゴス]]が[[アングバンド]]を新たな本拠地とし、[[ベレリアンド]]に[[オーク]]の軍勢を送り込んで[[テレリ]]を攻撃した([[ベレリアンド最初の合戦]])。今や[[シンゴル]]と呼ばれ、ベレリアンドの王となっていたエルウェは多くのテレリを[[自身の王国>ドリアス]]に避難させ、[[メリアン]]がその周りを[[魔法帯]]で囲って隠した。
最初の合戦から間もなく、中つ国に帰還した[[フェアノール]]の一団が進軍してきた。モルゴスの軍が彼らを攻撃したが、[[ノルドール]]である彼らの敵ではなかった。だが突出したフェアノールは[[バルログ]]の[[ゴスモグ>ゴスモグ(バルログ)]]に致命傷を負わされ、[[息子たち>フェアノールの息子たち]]に誓言の死守と父の仇を討つことを託して死んだ([[ダゴール=ヌイン=ギリアス]])。
その後、モルゴスはフェアノールの息子たちに偽りの和平交渉を持ち掛け、長男の[[マイズロス]]を捕らえて人質とし、[[サンゴロドリム]]の絶壁に吊り下げた。

その後、[[ヴァリノール]]で準備されていた[[月]]がはじめて空に昇り、[[フィンゴルフィン]]の一団は角笛を高らかに吹き鳴らすとともに、月を背後に背負い長い影を前に落として、[[中つ国]]への上陸を果たした。
そして月に続いて[[太陽]]がヴァリノールから飛び立った時、中つ国東方の[[ヒルドーリエン]]で[[人間]]が目覚め、[[太陽の第一紀]]が始まった。

** 年表 [#v7ecfc6a]

以下の年表は、『[[Morgoth's Ring]]』の「The Annals of Aman」及び『[[The War of the Jewels]]』の「The Grey Annals」に基づく。
以下の年表は『[[シルマリルの物語]]』、『[[Morgoth's Ring>The History of Middle-earth/Morgoth's Ring]]』の「The Annals of Aman」、『[[The War of the Jewels>The History of Middle-earth/The War of the Jewels]]』の「The Grey Annals」に基づく。

[[灯火の時代]]から続く

|~[[ヴァラール年]]|~事象|h
|RIGHT:||c
|1000|[[ヴァラール]]が[[中つ国]]と[[イルーヴァタールの子ら]]について会議を催す。会議を抜けた[[ヴァルダ]]、これより1050年にかけて新しい星々と星座を作る。|
|1000|[[ヴァラール]]が[[中つ国]]と[[イルーヴァタールの子ら]]について会議を開く。会議を抜けた[[ヴァルダ]]、これより1050年にかけて新しい星々と星座を作る。|
|1050|[[エルフ]]が[[クイヴィエーネン]]で目覚める。この頃[[メリアン]]が[[中つ国]]に来る。|
|1080|この頃[[メルコール>モルゴス]]の間者が[[エルフ]]を発見し、彼らを悩ます。((「The Annals of Aman」では、この出来事の具体的な年は言及されていない。))|
|1085|[[オロメ]]が[[エルフ]]を発見する。|
|1086|[[オロメ]]が[[ヴァリノール]]に戻り報告する。[[ヴァラール]]が[[エルフ]]の保護について会議を催す。|
|1090|[[マンウェ]]が[[メルコール]]との開戦を決意。[[力の戦い]]が勃発。|
|1092|[[ウトゥムノ]]の攻城戦始まる。|
|1099|[[ウトゥムノ]]が陥落。[[メルコール]]が捕えられる。|
|1100|[[メルコール]]が[[ヴァリノール]]に連行され、投獄される。|
|1086|[[オロメ]]が[[ヴァリノール]]に戻り報告する。[[ヴァラール]]が[[エルフ]]の保護について会議を開く。|
|1090|[[マンウェ]]が[[メルコール>モルゴス]]との開戦を決意。[[力の戦い]]が勃発。|
|1092|[[ウトゥムノ]]の包囲が始まる。|
|1099|[[ウトゥムノ]]が陥落。[[メルコール>モルゴス]]が捕縛される。|
|1100|[[メルコール>モルゴス]]が[[ヴァリノール]]に連行され、投獄される。|
|1101|[[ヴァラール]]が会議を開き、[[エルフ]]を[[アマン]]へ召し出すことを決定する。|
|1102|[[エルフ]]の三人の使節([[イングウェ]]、[[フィンウェ]]、[[エルウェ]])が[[ヴァリノール]]を訪れる。|
|1104|三人の使節が[[クイヴィエーネン]]に戻る。|
|1104|三人の使節が[[クイヴィエーネン]]に戻る。((「The Grey Annals」では使節の来訪と帰還は1102~1105年とされている。))|
|1105|[[エルフ]]が[[エルダール]]と[[アヴァリ]]に分裂。[[大いなる旅]]が始まる。|
|1115|[[霧ふり山脈]]と[[アンドゥイン]]を前にして[[テレリ]]から[[ナンドール]]が分裂。|
|1125((「The Grey Annals」では1115年。))|[[ヴァンヤール]]と[[ノルドール]]が[[ベレリアンド]]に入る。|
|1125|[[ヴァンヤール]]と[[ノルドール]]が[[ベレリアンド]]に入る。((「The Grey Annals」では1115年。))|
|1128|[[テレリ]]が[[ベレリアンド]]に入る。|
|1130|[[エルウェ]]が[[ナン・エルモス]]で[[メリアン]]と出会い、失踪する。|
|1132|[[ヴァンヤール]]と[[ノルドール]]が[[ウルモ]]の引く[[島>トル・エレッセア]]に乗って[[大海]]を渡る。後を追う[[テレリ]]は[[オルウェ]]を王とし、沿岸部に住んで[[オッセ]]と[[ウイネン]]から教えを受ける。|
|1133|[[ヴァンヤール]]と[[ノルドール]]が[[アマン]]に到着。[[ペローリ]]山脈に[[カラキルヤ]]が開かれる。[[エルダール]]が[[トゥーナ]]の丘と都の[[ティリオン>ティリオン(地名)]]を築き始める。|
|1140|[[ティリオン>ティリオン(地名)]]が完成。[[イングウェ]]と多くの[[ヴァンヤール]]は[[ヴァリノール]]へ移住し、その後もヴァンヤールの移住は続く。|
|1142|[[ヤヴァンナ]]が[[エルダール]]に[[ガラシリオン]]を与える。|
|1149|[[フィンウェ]]の願いを受け、[[ウルモ]]が[[テレリ]]を迎えに行く。[[オッセ]]の嘆願を聞いて一部のテレリは[[中つ国]]の沿岸に留まる([[ファラスリム]])。|
|1150|[[オルウェ]]の率いる[[テレリ]]が[[ウルモ]]の引く[[島>トル・エレッセア]]に乗って[[大海]]を渡る。しかし[[エルウェ]]を捜し求める者は[[中つ国]]に残る([[エグラス>シンダール]])。|
|1151|[[オッセ]]の声を聴いた[[テレリ]]の願いを受け、[[ウルモ]]が彼らの乗る島を[[アマン]]近海に留める([[トル・エレッセア]]の誕生)。|
|1152|[[エルウェ]]が目覚める。彼は[[ベレリアンド]]の[[エルダール]]([[シンダール]])の王に、[[メリアン]]はその王妃になる。|
|1161|[[トル・エレッセア]]の[[テレリ]]が船を建造して[[アマン]]本土へ渡る。|
|1162|[[フィンウェ]]と[[ノルドール]]の援助を受けて[[オルウェ]]が[[アルクウァロンデ]]の建造を始める。|
|1165|最後の[[ヴァンヤール]]が[[ティリオン>ティリオン(地名)]]を去る。以降、[[ノルドール]]は[[テレリ]]([[ファルマリ]])と親交を持つ。|
|1169|[[ティリオン>ティリオン(地名)]]で[[フェアノール]]誕生。[[ルーミル>ルーミル(ティリオン)]]が[[文字>ルーミルのテングワール]]を発明。この頃[[ノルドール]]は[[アウレ]]とその民から学び、技能を高め、地中から宝石を見出す。|
|1170|[[ミーリエル>ミーリエル(フェアノールの母)]]が眠りにつく。|
|1172|マンウェの宣告。|
|1185|[[フィンウェ]]が[[インディス]]と結婚。|
|1185|[[フィンウェ]]と[[インディス]]が結婚する。|
|1190|[[フィンゴルフィン]]誕生。|
|1200|この頃に[[ルーシエン]]誕生か。|
|1200|この頃に[[ネルドレス]]の森で[[ルーシエン]]誕生か。|
|~|1200~1250年頃にかけて、[[シンゴル]]と[[メリアン]]の力が[[ベレリアンド]]全土に及ぶようになる。|
|1230|[[フィナルフィン]]誕生。|
|1250|この頃[[フェアノール]]の才能が開花し始め、[[ルーミルの文字>ルーミルのテングワール]]を改良した[[新しい文字>テングワール]]を考案し、宝石作りを学び始める。この頃[[ドワーフ]]が[[ベレリアンド]]に入り、同地の[[エルダール]]にその存在が知られる。|
|1280|[[フィナルフィン]]が[[エアルウェン]]と結婚。|
|1300|[[トゥアゴン]]と[[フィンロド]]誕生。この頃に[[メリアン]]の助言を受けて[[シンゴル]]が[[メネグロス]]を造営する。|
|1330|[[ベレリアンド]]に[[オーク]]が初めて現れる((「The Annals of Aman」では1320年))。[[シンゴル]]が[[ドワーフ]]に[[シンダール]]のための武器を鍛えさせる。|
|1350|この頃[[デネソール]]率いる[[ナンドール]]が[[ベレリアンド]]に来て、[[オッシリアンド]]に住む(後の[[緑のエルフ]])。|
|1250|この頃[[フェアノール]]の才能が開花し始め、[[ルーミルの文字>ルーミルのテングワール]]を基にした[[新しい文字>テングワール]]を考案し、宝石作りを学び始める。この頃[[ドワーフ]]が[[ベレリアンド]]に入り、同地の[[エルダール]]にその存在が知られる。|
|1280|[[フィナルフィン]]と[[エアルウェン]]が結婚する。|
|1300|[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]と[[フィンロド]]誕生。この頃に[[メリアン]]の助言を受けて[[シンゴル]]が[[メネグロス]]を造営する。|
|1330|[[ベレリアンド]]に[[オーク]]が初めて現れる((「The Annals of Aman」では1320年。))。[[シンゴル]]が[[ドワーフ]]に[[シンダール]]のための武器を鍛えさせる。|
|1350|この頃[[デネソール>デネソール(レンウェの息子)]]率いる[[ナンドール]]が[[ベレリアンド]]に来て、[[オッシリアンド]]に住む([[緑のエルフ]])。|
|~|以降、1495年まで[[ベレリアンド]]では平和な時代が続く。この間、[[ダイロン]]が[[キアス]]を考案する((「The Annals of Aman」では1300年。))。|
|1362|[[エルダマール]]で[[ガラドリエル]]誕生。[[ティリオン>ティリオン(地名)]]で[[アレゼル]]誕生。|
|1400|[[メルコール]]が釈放される。|
|1410|[[メルコール]]が知識を求める[[ノルドール]]に接近する。|
|1400|[[メルコール>モルゴス]]が釈放される。|
|1410|[[メルコール>モルゴス]]が知識を求める[[ノルドール]]に接近する。|
|1449|[[フェアノール]]が[[シルマリル]]の製作を始める。|
|1450|[[フェアノール]]が[[シルマリル]]を完成させる。|
||この間、[[メルコール]]が[[ノルドール]]を扇動する。|
|1490|[[フェアノール]]が[[ヴァラール]]の裁きを受け、[[ティリオン>ティリオン(地名)]]から追放される。フェアノールは[[フォルメノス]]を築いて[[フィンウェ]]と共に籠る。[[メルコール]]が姿をくらます。|
|1492|[[メルコール]]が[[フォルメノス]]に現れるが、[[フェアノール]]が追い払う。逃亡した[[メルコール]]は、[[アヴァサール]]で[[ウンゴリアント]]と出会う。|
|1450-1490|この間、[[メルコール>モルゴス]]が[[ノルドール]]を扇動する。|
|1490|[[フェアノール]]が[[ヴァラール]]の裁きを受け、[[ティリオン>ティリオン(地名)]]から追放される。フェアノールは[[フォルメノス]]を築いて[[フィンウェ]]と共に籠る。[[メルコール>モルゴス]]が姿をくらます。|
|1492|[[メルコール>モルゴス]]が[[フォルメノス]]に現れ、[[フェアノール]]が追い払う。逃亡したメルコールは、[[アヴァサール]]で[[ウンゴリアント]]と出会う。|
|1495|[[メルコール>モルゴス]]と[[ウンゴリアント]]が[[ヴァリノール]]を襲撃する。[[二つの木]]の殺害。[[フォルメノス]]でメルコールが[[フィンウェ]]を殺し、[[シルマリル]]を奪う。二人は[[中つ国]]へ逃亡するが仲間割れを起こし、ウンゴリアントは追い払われる。メルコールが[[アングバンド]]を新たな本拠地とする。|
|~|[[フェアノール]]が[[ティリオン>ティリオン(地名)]]で演説を行い、[[ノルドール]]を奮い立たせる。[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]が立てられる。ノルドールの逃亡が始まる。[[アルクウァロンデ]]で[[同族殺害]]が起こる。|
|1496|[[ノルドール]]に[[マンドスの宣告]]が下される。[[フィナルフィン]]が引き返す。|
|1497|[[アングバンド]]の[[オーク]]の軍勢が[[ベレリアンド]]に侵入する。[[ベレリアンド最初の合戦]]。[[ドリアス]]が[[魔法帯]]に囲まれる。|
|~|[[フェアノール]]の一党が[[フィンゴルフィン]]の一党を置き去りにして船で[[中つ国]]へ渡る。フィンゴルフィンたちは[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断して中つ国へ向かう。フェアノールたちが中つ国に上陸((「The Grey Annals」によると、[[フェアノール]]の[[中つ国]]上陸は1497年が[[太陽年]]で7年ほど経過した時の出来事([[ヴァラール年]]の長さは太陽年で約9.58年)。))。[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]。[[フェアノール]]の死。[[モルゴス]]の偽りの交渉で[[マイズロス]]が捕えられる。|
|1498|[[モルゴス]]が[[マイズロス]]を[[サンゴロドリム]]に吊るす。他の[[フェアノールの息子たち]]は引き上げて[[ヒスルム]]に野営する。|
|1500|[[フィンゴルフィン]]たちが[[ヘルカラクセ]]の海峡を渡り終える。|

[[第一紀]]へ続く

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