#author("2019-07-07T13:40:35+09:00","","")
* ヴァラール年 [#b11d639d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[暦]]|
|~スペル|Valian Year|
|~異訳|ヴァラ年|
|~その他の呼び名|Year of the Tree, Year of the Valar|

** 解説 [#Explanation]

[[ヴァラール]]が[[アルダ]]に入ったときに、年を数えるために作った暦。100ヴァラール年は1[[ヴァラール紀]]にあたる。

ヴァラール年についての記述は『[[The History of Middle-earth]]』にあるが、[[太陽]]が登った後の[[第一紀]]以降に使われるようになった[[太陽年]]との関係については、1ヴァラール年は10太陽年にあたると書かれていたり、1ヴァラール年は9.58太陽年と書かれていたりしていて、曖昧である。

*** 『[[シルマリルの物語]]』及び『[[The History of Middle-earth/Morgoth's Ring]]』での記述 [#e607418c]

[[太陽]]の出現以前の時代の[[ヴァリノール]]で用いられた、[[二つの木]]の発光の周期に基づく時間の単位。

[[二つの木]]の花はどちらも交互に、規則正しく、等間隔に光を放ち、かつ光が消えた。これを基に、[[ヴァリノール]]では12時間からなる''日''(day)が定められた。
二つの木の発光時間はそれぞれ7時間で、もう片方の木の光が消える1時間前に輝き始め、もう片方の木が輝き始めた1時間後に光が消えた。[[ラウレリン]]の光が消えた時が一日の始まりであり、第六時と第十二時には輝き始めた木の光と消えゆく木の光が混じり合った。
二つの木のうち年長の[[テルペリオン]]が先に花を咲かせ、初めに光を放った。その一番最初の1時間は時に含まれず、''始まりの時''(Opening Hour)と呼ばれた。

||~第一時|~第二時|~第三時|~第四時|~第五時|~第六時|~第七時|~第八時|~第九時|~第十時|~第十一時|~第十二時|
|~[[テルペリオン]]|BGCOLOR(silver):|BGCOLOR(silver):|BGCOLOR(silver):|BGCOLOR(silver):|BGCOLOR(silver):|BGCOLOR(silver):||||||BGCOLOR(silver):|
|~[[ラウレリン]]||||||BGCOLOR(gold):|BGCOLOR(gold):|BGCOLOR(gold):|BGCOLOR(gold):|BGCOLOR(gold):|BGCOLOR(gold):|BGCOLOR(gold):|

『[[The History of Middle-earth/Morgoth's Ring]]』の「The Annals of Aman」によると、上記の日を基に、1000日からなる''年''(year)((1000日が経過すると[[二つの木]]にそれぞれ新しい枝が一本生えたことにちなむ))と100年からなる''期''(age)の単位が定められた。[[エルダール]]の伝承によると、[[アルダ]]に[[ヴァラール]]が降ってから最初の[[二つの木]]の花が咲くまでが3500年間、二つの木が光を放っていたのが1495年間、それから[[月]]が昇るまでが5年間であった(計5000年間)。
ヴァラール年での1時間の長さは、現在も続く[[太陽年]]の7時間に等しかった。すなわちヴァラール年での時間の単位の長さを太陽年のそれに換算すると以下のようになる。

|>|~ヴァラール年|~太陽年|
|時間(hour)|1時間|7時間|
|日(day)|12時間|3.5日(84時間)|
|年(year)|1,000日(12,000時間)|約9.58年(3,500日、84,000時間)|
|期(age)|100年(100,000日、1,200,000時間)|約958年(350,000日、8,400,000時間)|

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