* ロード・オブ・ザ・リングス オンライン/ストーリー [#ee8c3304]

#contents

** 概要 [#n4b67b50]

『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』の物語の中核となる、エピッククエストのストーリー。
だが『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』にはこれ以外にも多数のクエストが用意されており、これが話の全てというわけではない。

** イントロ [#m2787133]

キャラクター作成時のチュートリアルにあたるクエスト。種族によっていずれかのイントロから物語が始まる。

:牢獄破り(人間)|[[アーチェト村]]にいたあなたは、村を襲撃してきた盗賊団ブラックウォルドに捕らえられるが、野伏のアムディアに助けられる。あなたは野伏と共に、ブラックウォルドと戦うが、そこに[[黒の乗手>ナズグール]]が現れ、アムディアは[[モルグルの刃]]に刺されてしまった。さらにその後、アーチェト村はブラックウォルドの襲撃を受ける。
:闇の道を行く(ホビット)|ホビット庄からアーチェト村に向かおうとするあなたは、黒の乗手に遭遇する。アーチェト村に到着すると、そこはブラックウォルドに襲撃されていた。
:エゼリオンの隠れ里(エルフ)|[[エゼリオン]]が、[[オーク]]や[[トロル]]、そして[[ドルハンド]]の[[ドワーフ]]に襲撃を受ける。あなたはエゼリオンの防戦に加わる。
それから600年後、エレド・ルインにゴブリンが現れたので調査していると、ドルハンドはが死んだ自分たちの王スコルグリムを蘇らせようとしていたので、これを阻止に向かう。
:銀の峡谷へ(ドワーフ)|[[トーリン・オーケンシールド>トーリン二世]]が[[はなれ山]]に出発しようとしていたとき、[[エレド・ルイン]]の鉱山に[[トロル]]が現れる。
トーリンが去ってしばらく後、エレド・ルインの[[トーリンの館]]は[[ドルハンド]]のドワーフが居座るようになっていた。さらにドルハンドは、死んだ王スコルグリムを蘇らせようとしていたので、これを阻止に向かう。

** 第一部 アングマールの影 (Shadows of Angmar) [#s93dc36a]

*** 序章 [#t2db4fa5]

イントロ終了後、種族によってスタート地点が異なる。人間は[[ブリー郷]]の[[アーチェト村]]、ホビットは[[大堀町]]、エルフは[[エレド・ルイン]]の[[ケロンディム]]、ドワーフはエレド・ルインの[[トーリンの館]]に移動する。そこからエピッククエストの序章が始まる。

:ブリー郷物語のエピローグ|「[[アーチェト村]]の英雄」に話があると、[[野伏]]のトラダンが冒険者を捜していた。彼に頼まれた冒険者は、アーチェト村で[[モルグルの刃]]に刺され、その後ブラックウォルドに囚われたアムディア救出に協力する。冒険者がブラックウォルドの情報を集めるうちに、ブラックウォルドがワーグと狼を交配させて子を産ませようとしていることを知った。そこで冒険者は母狼と狼使いのジャガー・ジャックを殺し、狼の餌に毒を盛って狼根絶を図る。その後冒険者は、ブラックウォルドの隠れ家に入ってアムディアを発見した。だがアムディアは正気を失い、トラダンたち仲間だった野伏を殺して逃げ去った。野伏はこの知らせを、[[躍る小馬亭]]にいる[[アラゴルン>アラゴルン二世]]に伝えるように言った。
:ホビット庄物語のエピローグ|[[ロベリア・サックビル=バギンズ]]が、ホビット庄の外れに[[ゴブリン]]がいると聞き、どうにかするよう冒険者に要求してきた。
冒険者が[[岩村]]に行くと、穴造家のパンジーが「ゴブリンの歯」を見つけたと主張していた。張り込みのプリムストーンはそれが本物かどうか疑い、[[緑野]]で野営をしている野伏のハルロスに見せるようにいう。だがハルロスによると、本当に緑野の北にゴブリンの野営地が2つも作られていた。
この知らせをプリムストーンに持って帰ると、今度は[[ゴルフィンブル>ゴルフィンブール]]の頭蓋骨が岩村の石切り場で見つかったと騒ぎになっていた。
冒険者は穴造家のウィルコムに頼まれ、回収したゴルフィンブルの頭蓋骨を[[牛うなり]]の棍棒と一緒に保管するべく、[[マゾム館]]へと向かう。すると牛うなりの棍棒は、マゾム館からプリムストーンが持ち出した後だった。彼はその棍棒を使って、自分でゴブリンを退治できると信じていたのだ。
一方ハルロスの調べによると、ゴブリンのリーダーのルバハは、自分がゴルフィンブルの後継ぎで、ゴルフィンブルの野望を達成するべきだと、アングマールの北から来た男に吹き込まれたという。そこで冒険者はゴブリンの野営地に潜り込み、ルバハを倒してプリムストーンを助け出した。だがハルロスはホビット庄が無防備だと心配しており、警告を[[躍る小馬亭]]にいるアラゴルンに伝えるよう頼んだ。
:エレド・ルイン物語のエピローグ(エルフの道)|エレド・ルインのエルフである、カルダヴォールの息子のアヴォルサルが、ドゥイルロンドからケロンディムへ向かう途中で行方不明になった。冒険者がアヴォルサルの行方を捜すと、彼は[[オーク]]に捕まり、それから[[ドワーフ]]に引き渡されたことがわかった。[[ドルハンド]]のドワーフは、[[長鬚族]]の宝物庫から奪った金を使い、アヴォルサル誘拐を依頼していたのである。
:エレド・ルイン物語のエピローグ(ドワーフの道)|[[トーリンの館]]は無事[[長鬚族]]の手に戻ったが、[[ドルハンド]]が宝物庫から金を奪っていた。ドルハンドを目撃した[[ツグミ]]によると、ドルハンドはゴブリンに制圧された町に金を持っていったという。その町に冒険者が潜り込んだところ、ドルハンドがゴブリンに金を払って、エルフの王子アヴォルサルを誘拐させたことがわかった。
:エレド・ルイン物語のエピローグ(繋がった道)((エルフまたはドワーフのエピローグを進むとこの話に繋がる))|[[エルフ]]と[[ドワーフ]]の間の緊張が高まったため、冒険者は[[野伏]]のラングラスに仲介を頼う。冒険者と野伏は、ドルハンドのドワーフを攻撃してアヴォルサルを助け出す。
アヴォルサルの救出に成功した冒険者達は、彼からラス・テライグにゴブリン軍が集結しているという話を聞く。そこで野伏はエルフとドワーフの同盟軍を集め、ラス・テライグのゴブリン軍を攻撃。冒険者もその攻撃に加わる。
だがスコルグリムは逃げ去り、ブリー郷の方面へと逃げていった。ラングラスはこの知らせを、アラゴルンに伝えるように言った。

*** 第一巻 暗闇の撹拌 (Book I: Stirrings in the Darkness) [#h320df9b]

冒険者は、[[ブリー村]]の[[躍る小馬亭]]にいる[[馳夫(アラゴルン)>アラゴルン二世]]のもとにやってきた。アラゴルンは、[[サルマン]]の手先である盗賊団ブラックウォルドと戦う野伏を支援するよう、冒険者に依頼してきた。野伏のアムディアは、[[モルグルの刃]]に刺され、さらに敵の手に落ちてしまっていたのだ。冒険者はブラックウォルドの首領エオガンと、サウロンの僕カルグルとなったアムディアを殺す。
一方で、[[スコルグリム]]はブラックウォルドの生き残りを、[[アングマール]]のために働かせようとしていた。だがブラックウォルドがそれを拒否したため、スコルグリムはブラックウォルドのリーダーを殺し、ブラックウォルドは壊滅することになった。
その後スコルグリムは姿を消してしまったため、冒険者は一時アラゴルンの元に戻る。アラゴルンは[[ホビット]]の[[山の下]]氏を捜しているが、山の下氏はバック郷を出た後、行方がわからなくなっているという。アラゴルンは、黒の乗手が山の下氏を襲撃するのではと心配していた。
冒険者はバック郷に向かい、山の下氏ことフロド・バギンズの家に行って、そこで[[フレデガー・ボルジャー]]に出会った。そしてフロドが[[古森]]へ行き、さらにその後を[[クリバイン]]が追っていったことを知る。冒険者はクリバインを捜すため、[[トム・ボンバディル]]の力を借りる。彼の助けにより冒険者はクリバインを見つけ、クリバインの使い手アンドラステを倒すが、塚山丘陵にある大塚山オスロングロスにナズグルが向かっていったことを冒険者は知った。
オスロングロスに入り込んだ冒険者は、トム・ボンバディルの力によって亡霊サムブログを打ち破るが、そこにいた[[魔王]]と血塗られた手のアイヴァー、そして[[ドルハンド]]のスコルグリムは逃亡した。
冒険者は[[ブリー村]]に戻るが、アラゴルンがフロド達と共に躍る小馬亭を去っていた。その代わりに、[[ガンダルフ]]が躍る小馬亭にいるのを見つける。ガンダルフは[[裂け谷]]へ向かうことにするが、冒険者達には[[イスタリ]]の一人である[[ラダガスト]]に会うように告げた。

*** 第二巻 赤の乙女 (Book II: The Red Maid) [#o69c7037]

[[さびし野]]にいる[[ラダガスト]]は、アガマウアの腐敗を調査していた。その腐敗は、アングマールとルダウアの亡霊がもたらしたものだった。
その地では、[[ゴールドベリ]]の姉妹である乙女が泉のほとりに住んでいた。だが、アングマールの手先となった[[ルダウア]]が泉に生贄の血を流し続けて泉は赤沼となる。乙女はその血に汚染されて「アガマウアの赤の乙女」と呼ばれる邪悪な存在になってしまった。また、アルセダインの戦士の一部はアングマールと戦おうとしなかったため、[[ヤールワイン・ベン=アダール>トム・ボンバディル]]によって呪われ、亡霊となって[[中つ国]]に縛られていた。
赤の乙女は、周囲の生き物をことごとく破滅させた後眠りに落ちていたはずだが、[[アングマール]]よりやってきた“血塗られた手”のアイヴァーによって再び呼び起こされていた。冒険者はラダガストと共にアガマウアのガルス・アガルウェンに入り、ラダガストや亡霊、そしてさびし野に住むエグラインの人々と力を合わせ、アイヴァーを撃退する。その後冒険者は、[[野伏]]を支援するため[[北連丘]]へと向かう。

*** 第三巻 北方の会議 (Book III: The Council of the North) [#s4e17cb3]

[[ハルバラド]]に頼まれて[[フォルノスト>フォルンオスト]]の偵察を行った冒険者は、フォルノストの廃墟が再びアングマールの手先によって占領されたことを知る。このままでは、アングマールの手先のオークが南下し、ブリー郷を襲撃するだろう。そこで冒険者は[[ハルバラド]]に頼まれ、構脚橋の人間、[[ドワーフ]]の[[ドーリ]]、[[エルフ]]の[[ギルドール>ギルドール(フィンロド王家)]]を説得。これらの人々の力を合わせて、アングマールに抵抗するための力を集結させる。その過程で構脚橋がオークに攻撃されたが、ハルバラドと冒険者はこの攻撃を撃退。その後ハルバラドは、冒険者を[[裂け谷]]へと向かわせた。

*** 第四巻 影を追って (Book IV: Chasing Shadows) [#e7c28fe2]

裂け谷には、[[フロド>フロド・バギンズ]]達一行が無事に到着していた。黒の乗手こと[[ナズグル>ナズグール]]は[[ブルイネン]]の浅瀬で洪水に流されて姿を消していた。冒険者はエルロンドの依頼により、[[レゴラス]]、[[エルラダン]]、[[エルロヒア]]、グロールフィンデルの手を借りて、消息を絶ったナズグルを追跡するが、手がかりは得られなかった。
だがエルラダンは、トロルの森で[[オノドリム>エント]]が発見されたという話を聞き、そのオノドリムなら黒の乗手の行方を知っているかも知れないという。だが冒険者がオノドリムに会いに行ったところ、本物のオノドリムではなく[[木トロル>トロル]]だった。冒険者はこのことを[[レゴラス]]に相談すると、彼はナズグルが木トロルに力を貸し、行動を起こさせているのではないかという。そこで冒険者はレゴラスと共にトロルの森の奥地へ入ると、ナズグルの手先であった木の[[トロル]]を発見し、これを倒す。だがナズグルは[[霧ふり山脈]]へと逃れた。

*** 第五巻 最後の隠れ里 (Book V: The Last Refuge) [#o5f549d1]

[[エルロンド]]は、逃れた[[ナズグル>ナズグール]]が[[霧ふり山脈]]にいる[[ゴブリン]]を使い、[[裂け谷]]を襲撃してくるのではないかと恐れていた。そこでエルロンドは冒険者に、裂け谷北の野営地にいる[[グローイン]]の助けを得るように言った。
グローインによると、ガビラザンという古いドワーフの砦に、ナズグルとスコルグリムがいるらしい。冒険者は[[ギムリ]]と共にガビラザンへ生き、スコルグリムを倒すことに成功する。だがナズグルは姿を消し、[[ヘレグロド]]へと逃れていった。
ヘレグロドの宝物庫には、かつてドゥリン五世によって倒された[[龍]]の[[トログ]]の死体が残っていた。ナズグルは配下のドゥラゴスに儀式を行わせ、トログを復活させ、トログを操って裂け谷を攻撃させようとしていたのだ。
トログは蘇ったが、冒険者の妨害によってナズグルはトログを操ることには失敗し、トログはどこかへと飛び去っていった。冒険者はナズグルを退散させた後、裂け谷へと戻る。

*** 第六巻 北の炎 (Book VI: Fires in the North) [#if777e42]

かつて、[[アングマール]]で行方不明になっていた野伏が発見されたという知らせが、[[北連丘]]の[[エステルディン]]より裂け谷へと届いた。冒険者は[[アラゴルン]]に頼まれ、詳しい話を聞くために現地へ向かう。
エステルディンにいる野伏のダエアヴンによると、アングマールの[[山岳人]]の村に野伏のコルニアがいるという。コルニアは、別の野伏ゴロディアによって率いられた一団の一人だった。ゴロディア達はアラゴルンの命に背いてアングマールの奥深くへ行り、そのまま行方不明となっていたのだ。
冒険者は、ドゥーネダインと友好的な山岳人の村にいたコルニアに会う。彼によるとゴロディア達は、ランマス・デルオンにあった見張り石の前を通過しようとした。だが彼らのうち最後のほうに通過しようとしたものは、見張り石が発した邪悪な力によって死んでしまったという。残るようゴロディアに言われていたコルニアは生き残ったが、彼は見張り石の邪悪な力のため、ランマス・デルオンを通過することが出来なかった。その後も彼は、ゴロディア達の後を追おうと見張り石の前を通過する方法を探し続けていたが適わず、ついにエステルディンに連絡を取ったのだという。
冒険者はコルニアの話をもとに、石でできた心臓を発見する。その心臓の力を使えば、ランマス・デルオンの見張り石の力に対抗することができる。ランマス・デルオンの通過に成功した冒険者は、アングマール南方にあるドワーフの拠点を捜してゴロディアの部隊の生き残りを見つけるよう、コルニアに頼まれる。

*** 第七巻 隠された望み (Book VII: The Hidden Hope) [#gee2d8df]

ランマス・デルオンを通過して[[アングマール]]東部に行くことができた冒険者は、ガビルシャスーアという[[ドワーフ]]の野営地を発見。そこに、ゴロディアの部隊の生き残りである[[野伏]]ブレイジャールがいるのを見つけた。彼によると、アングマール北方のガス・フォルスニーアに、[[野伏]]の野営地があるという。
ガス・フォルスニーアには、ゴロディアの娘のロルニエルがいた。彼女の話によると、ゴロディアは現在[[カルン・ドゥーム]]の地下牢に幽閉されているという。
冒険者は、カルン・ドゥームへの侵入方法が[[暗黒語]]で書かれている巻物を、野伏に協力的な[[山岳人]]のラグナールから入手する。その巻物を見た[[エルロンド]]によると、カルン・ドゥームの門を開くには鍵が必要だという。そこで冒険者は[[ドワーリン]]に依頼して、カルン・ドゥームの門の鍵を作ってもらう。それから冒険者はロルニエルと共に、カルン・ドゥームの門を開いた。
そこには、カルン・ドゥームの執政[[モルディリス]]がいた。モルディリスはゴロディアを連れてくるが、彼の目の前でモルディリスはロルニエルを殺してしまった。ゴロディアは冒険者により救出されたが、[[パランティア>パランティーア]]を無理矢理見せられていたゴロディアは衰弱しており、さらに目の前で娘を殺されたことで、すっかり絶望してしまった。

*** 第八巻 北方の惨劇 (Book VIII: The Scourge of the North) [#a1adb5b4]

ゴロディアの仲間のライルダンは、ゴロディアを奮起させるため、彼の武具を[[カルン・ドゥーム]]から奪回することを提案する。冒険者によって、かつてゴロディアが使っていた剣と鎧下、そしてゴロディアのものではないが、ゴンドール産の盾がカルン・ドゥームから回収された。
これらの武具は、エステルディンの野伏ダエアヴンとトラム、そして[[裂け谷]]の鍛冶職人ヘメルディアによって鍛え直される。剣は[[エルロンド]]によって祝福され、「西の復讐者」を意味するドゥナシャールという名が新たに与えられた。
それらの武具を受け取ったゴロディアは気力を取り戻し、[[モルディリス]]への復讐を誓う。そしてゴロディアは冒険者と共にカルン・ドゥームの最深部へと侵入し、モルディリスを倒すことに成功した。だがモルディリスはどこかへ逃げ去り、さらに突如謎の老婆サラ・オークハートが現れ、モルディリスが持っていた[[パランティア>パランティーア]]を持ち去ってしまった。

*** 第九巻 イヴンディムの湖岸 (Book IX: Shores of Evendim) [#v960be5e]

[[カルン・ドゥーム]]での出来事を聞いた[[ガンダルフ]]は、サラ・オークハートという人物に興味を示し、彼女を捜し出すようにいう。そのサラが残していたメモを、ゴロディアが発見していた。冒険者はメモに従い、サラに会うため、[[アングマール]]の砦の一つバラド・グラランへと向かう。するとそこにいたサラは、自分の正体がサウロンの配下[[アマルシエル]]であることを明かす。アマルシエルはパランティアを使ってサウロンを呼び出し、南方からの援軍を要請した。
その援軍「南方の従者」がモルディリスの騎士ではないかという話をゴロディアから聞いた冒険者は、モルディリスの騎士がアマルシエルと合流しないように彼らを倒す。それから冒険者はライルダンに会い、アマルシエルについての詳しい話を聞く。
アマルシエルは、[[フォルノスト>フォルンオスト]]を陥落させ[[北方王国]]を滅亡させた、かつての[[アングマール]]の軍勢の中にいた[[魔王]]の配下だった。アマルシエルはフォルノストの戦いで死んだと思われていた。だが今再び現れたアマルシエルは、当時失った力の証、ナルクイルを見つけ出そうとしているのだと推理。そのためにパランティアを入手した彼女は、パランティアの力を最大限に使うため、[[アンヌーミナス]]のパランティアが置かれていた台座に行くであろうと想像した。
[[イヴンディム]]にやってきた冒険者は、カレングラド率いるイヴンディムの野伏とともにアマルシエルの動きを探る。アマルシエルは、[[黒きヌメノール人>黒きヌーメノール人]]をアンヌーミナスに呼び寄せ、アンヌーミナスを支配しようとしていた。

*** 第十巻 王の都 (Book X: The City of Kings) [#k4a74f6f]

[[アンヌーミナス]]での戦いは続いていた。ライルダンが[[アングマール]]からイヴンディムにやってきて、カレングラドに力を貸すことにする。ライルダンによると、[[アマルシエル]]はかつて[[フォルノスト>フォルンオスト]]を陥落させた戦いで、[[ナルクイル]]という指輪を持っていた。ナルクイルは、敵を魅了し戦意を喪失させてしまう指輪で、多くのものがナルクイルを身につけたアマルシエルの美の虜となって武器を置き、そのままアマルシエルの刃にかかって死んだという。だがアマルシエルはリンドンのエルフによって倒され、その時ナルクイルを失った。今再び現れたアマルシエルは、[[パランティア>パランティーア]]の力を使ってそのナルクイルを見つけ出そうとしているのだとライルダンは語った。
この話を聞いたカレングラドは、アマルシエルの目を自分たちに引きつけてナルクイルを捜索する時間を与えないようにするため、冒険者をアンヌーミナスに派遣、アンヌーミナスを占領しようとするアングマール軍と戦う野伏の手助けをさせる。
その合間に野伏のトルヒリオンは、アマルシエルに忠誠を誓った黒きヌメノール人である魔術師モルドランボールが、[[エレンディル]]の墓であるハウズ・エレンディルへ行くという情報を入手する。冒険者とカレングラドは協力し、モルドランボールを捕虜にすることに成功した。
モルドランボールの話から、アマルシエルはかつてアンヌーミナスのアンヌーミナスが置かれていた、バラド・ティロンに向かうことが推測された。アマルシエルはそこでパランティアを使い、ナルクイルを探し出そうとしているのだろう。
冒険者は、かつてパランティアに触れたことがあるゴロディアと再会し、パランティアをどう扱えばいいのかの助言を受ける。だがその間に、モルドランボールと一人で会っていたライルダンは、モルドランボールに何を吹き込まれたのか、アマルシエルと対峙するため、ひとりで出陣してしまった。
ライルダンの後を追った冒険者と野伏達は、アマルシエルからパランティアを奪回することに成功する。しかしライルダンはアマルシエルに囚われてしまった。さらにアマルシエルは、既にパランティアの力を使い、ナルクイルのありかの手がかりを得た後だった。

*** 第十一巻 囚われの自由の民 (Book XI: Prisoner of the Free Peoples) [#e4509cea]

モルドランボールが、見張りの野伏を殺害して逃亡した。その後モルドランボールと[[アマルシエル]]は、[[ナルクイル]]を見つけるために[[アングマール]]の軍隊を率いて、[[トロルの森]]の廃墟の捜索を開始する。
冒険者達は、その後を追ってナルクイルを先に見つけようとする。その過程で、現在のアマルシエルの体は、ライルダンの娘ナルメレスのものであったことを知る。かつてフォルノストの戦いでアマルシエルを倒したのはナルメレスであると思われるが、ナルメレスはアマルシエルの霊に取りつかれたのだ。その後ライルダンはナルメレスを幽閉し、サラ・オークハートという老婆とともにナルメレスを世話しながら、ナルメレスからアマルシエルの霊を取り除こうとしていた。だがその前にモルディリスがやってきて、ナルメレスをアマルシエルとして連れ去ってしまったのである。その後アマルシエルはサラに成り代わって、正体を隠していたらしい。
それらの事実を知った冒険者の前に現れたモルドランボールは、自分たちが既にナルクイルを発見したと宣言して立ち去る。だが[[エルロンド]]は、これは嘘であると見抜く。ナルクイルのありかは、ライルダンが知っているはずだと言った。

*** 第十二巻 灰燼の荒野 (Book XII: The Ashen Wastes) [#hcf15639]

[[アマルシエル]]はライルダンを[[アングマール]]に護送し、[[ナルクイル]]の在り処を喋らせようとしていた。冒険者は[[野伏]]と共にライルダンの救出に向かう。その中で野伏が犠牲になったがライルダンの救出には成功し、ナルクイルも発見する。だがナルクイルは、2つに割れた片方の破片しかなかった。
エルロンドやガンダルフたちの会議に出たライルダンは、ナルクイルについての話をする。ライルダンはフォルノストでアマルシエルから指輪を奪い、その指輪を破壊した。そして、現在行方不明であるもうひとつのナルクイルの破片は、ライルダンの友人であるアイアリルが持っていたという。アイアリルは、[[アルヴェドゥイ]]を救出した際に死んだため、今はフォロヘルの氷の中にあるという。
ライルダンは、ナルクイルの力があれば、ナルメレスをアマルシエルの霊から解放することができると信じていた。そしてエルロンド達の反対を押し切り、自分の娘を救うまで決して休むことなくナルクイル探索を続けると誓う。

*** 第十三巻 最後の王の運命 (Book XIII: Doom of the Last King) [#d296e4dc]

[[ナルクイル]]のもう片方の破片は、[[フォロヘル]]にある可能性があるとライルダンはいう。そこで冒険者はフォロヘルへと向かい、[[アルヴェドゥイ]]の亡霊に遭遇する。冒険者はアルヴェドゥイから、アイアリルは船と共に海に沈んではいなかったという話を聞く。そこで冒険者は[[ロスソス]]の族長イルヤナから、アルヴェドゥイの船が沈んだ後アイアリルが身を潜めていたと思われる洞窟を教えてくれた。そこで冒険者は、ロスソス族の予言者サイヤの助けを得て、その洞窟へと向かう。
その結果、アイアリルが亡くなった洞穴を発見したが、そこにモルドランボールが現れる。モルドランボールはアマルシエルを裏切って、アングマールの実権を握ると宣言。ところが、ここまで冒険者を導いてきたフォロヘルの民のサイヤは、アマルシエルが化けた姿だった。アマルシエルがモルドランボールと戦っている間に、冒険者はナルクイルの破片を入手し、[[裂け谷]]へと持ち帰った。

*** 第十四巻 エレギオンの指輪鉱炉 (Book XIV: The Ring-forges of Eregion) [#jadf8b55]

ライルダンは、裂け谷から[[ナルクイル]]の破片を持って単身で[[エレギオン]]へと行ってしまった。ライルダンが使っていた部屋に残されていた彼の日記を調べると、ライルダンが[[アングマール]]のサンマス・バウルで幽閉され拷問を受けたときの記録が残っていた。それによるとライルダンはアマルシエルに騙され、ナルクイルを鍛え直せばナルメレスを救えると吹き込まれてしまったらしい。
[[エルロンド]]は、アマルシエルがどうやってナルクイルを鍛え直そうとするかを知ろうと、[[力の指輪]]を鍛えた[[ケレブリンボール]]の記録を調べる。だがケレブリンボールは、指輪作りについてあまり情報を残していなかった。だがかつて、ケレブリンボールが指輪を鍛えた地である[[エレギオン]]に住んでいたエルフ、エグラミーアなら、何か知っているかも知れない。
エグラミーアの話によると、アマルシエルはナルクイルを鍛え直すため、エレギオンの廃墟にある指輪鉱炉に再び火を入れようとするだろうと考える。冒険者は、指輪を鍛えるのに必要な工具と、ふいごを作るのに必要な[[龍]]の皮を奪おうとするが、それらは再び現れたモルドランボールが持ち去ってしまった。
そこで冒険者は、急いでエレギオンの指輪鉱炉があったミロベルに向かうが、既にアマルシエルの手によってナルクイルは鍛え直されてしまっていた。
そこにモルドランボールが現れ、アングマールの真の王が呼んでいるとアマルシエルに告げる。アングマールの真の王、[[モルディリス]]が復活し、[[恐るべき獣]]に乗ってやってきたのである。モルディリスは[[サウロン]]の命令として、モルドランボールにナルクイルを渡すように命じる。だがアマルシエルはこれを拒絶し、ナルクイルの力でモルディリスを倒そうとするのだが、返り討ちに遭ってしまった。
倒れたアマルシエルにモルドランボールがとどめをさそうとしていたところライルダンが現れ、モルディリスの正体が、かつての[[ゴンドール]]最後の王[[エアルヌア]]であることを明かす。モルドールで[[魔王]]に囚われ長き責め苦にあい、[[サウロン]]の力に抵抗することの無意味さを諭されたエアルヌアは、今や魔王の忠実な召し使いとなってしまったのである。
だがモルディリスはライルダンの言葉を拒絶し、モルドランボールにライルダンを殺させる。その時アマルシエルはナルメレスとしての自分を取り戻し、ライルダンを「お父様!」と呼ぶが、全ては遅かった。モルディリスとモルドランボールは去っていき、アマルシエルは裂け谷のエルフによって捕らえられた。

*** Book XV - Daughter of Strife [#j236580b]

** 第二部 モリアの坑道 (Mines of Moria) [#f7c33a49]

*** 序章 [#s5fe740f]

[[エルロンド]]から冒険者に知らせがあり、これから秘密の任務で[[裂け谷]]から出発する[[指輪の仲間]]の、旅立ちの準備を頼まれた。
冒険者は、指輪の仲間の頼み事を聞き、その後裂け谷を出発する一行を見送る。

*** Book I: The Walls of Moria [#e01a3fb3]
*** Book II: Echoes in the Dark [#g7d27805]
*** Book III: The Lord of Moria [#vd3c59bc]
*** Book IV: Fire and Water [#r51a7b17]
*** Book V: Drums in the Deep [#gb4858a8]
*** Book VI: The Shadowy Abyss [#t9cfbfdc]
*** Book VII: Leaves of Lórien [#k3bb6231]
*** Book VIII: Scourge of Khazad-Dûm [#i3aa889f]

** コメント [#g734e1d6]

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