* ランガ [#j01b7e18]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[言葉・単語]]|
|~スペル|ranga|

** 解説 [#Explanation]

複数形ランガル(rangar)。[[ヌーメノール]]の長さの単位。5000ランガルで1[[ラール]]となる。
現実の単位で示すと、ランガは1ヤードより僅かに長い38インチ(96.52cm)((1インチを25.4mmとした場合))程度とされる。

[[ヌーメノール人(ドゥーネダイン)>ドゥーネダイン]]の歩幅に由来する単位であり、成人男子が軽く早足で歩くとき、後ろの足の踵から前の足の爪先までが1ランガとされ、大股の一歩がほぼ1ランガ半とされた。

*** 「男の背丈」(man-high) [#xbef769c]

2ランガル(1.9304m)は''男の背丈''と呼ばれた。
ただしこの「男の背丈」はドゥーネダインの体格が小さくなった後の時代のもので、かつランガを使って大雑把に平均的な身長を示したに過ぎないことを考慮する必要がある。[[上古]]の[[エルダール]]や、[[人間]]の英雄([[エダイン]])は彼らよりも背が高かった。

例えば、丈高き[[エレンディル]]はヌーメノールの没落から逃れてきたヌーメノール人の中で最も背が高く、男の背丈より半ランガくらい高かったといわれる(2.5ランガルは、95インチ、2.413m)。[[ガラドリエル]]は、言い伝えに残るエルダールの女性の中で最も背が高く、男の背丈(man-high)ほどあったと言われるが、これは2ランガルの「男の背丈」を指している。

*** 「小さい人」(Halfling) [#ff093ac1]

[[ホビット]]は[[シンダール語]]でペリアン(Perian)((perは半分(half)の意味))と呼ばれ、これを[[西方語]]に訳したものが小さい人(Halfling、直訳すると「半分の人」)であるが、この呼び名もドゥーネダインの背丈に由来していた。

『[[終わらざりし物語]]』によれば、[[第三紀]]末のホビットは3フィート(0.9144m)を下回る者は一人もおらず、逆に4フィート(1.2192m)を越える者はほとんどいなかったという((『[[指輪物語]]』の序章には「ホビットの背丈は、われわれの尺度でいえば二フィートから四フィート(0.6096~1.2192m)だが、現在では三フィート(0.9144m)に達する者がほとんどない」と記述されているが、この「現在」というのは序章の書き手すなわち[[トールキン]]にとっての「現代」(20世紀中葉)を指している。ホビットは20世紀の現代にも生き残っていたが、野山に隠れる臆病で貧しい民となり背丈も縮んでしまっていた))
また『[[The Letters of J.R.R.Tolkien]]』の手紙27では、『[[The Hobbit>ホビットの冒険]]』のイラストに関し、ホビットの背丈は3フィートから3フィート6インチ(0.9144~1.0668m)と指定している。

つまり当時の彼らの身長は90cm代から大きい者でも1mと少しであり、これはドゥーネダインの「男の背丈」のおおよそ半分である。
[[エリアドール]]に移住したホビットは第三紀1000年頃に[[北方王国>アルノール]]のドゥーネダインにその存在を知られた(([[第三紀の年表>第三紀]]には1050年にペリアンナスの名が初めて記録上に現れるとある))。この時、北方のドゥーネダインは自分達の「男の背丈」のおおよそ半分しかないかれらを「半分の背丈の民」すなわちペリアンナスと呼ぶことを始め、この呼び名が[[ゴンドール]]にも伝承として伝えられたのであった。

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