* モルグルの刃 [#w5ba2b3d]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|Morgul-knife|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

morgulは[[シンダール語]]で黒き呪いの意。[[3018年>大いなる年]]10月6日に[[黒の乗手>ナズグール]]の[[魔王]]が[[風見が丘]]で[[フロド>フロド・バギンズ]]を刺した短剣。
フロドの中にその破片が入り込み、心臓へと這い進み続け、彼を幽鬼の世界へ引き込もうとしていた。しかし破片は[[エルロンド]]によって取り除かれ、フロドは癒された。

魔王はこれでフロドの心臓を突こうとしたものの、フロドが抵抗したために切っ先が逸れて左肩に刺さる。刺されたフロドは'''まるで毒ある氷の投げ矢が突き刺さったような痛み'''を感じ、冷たさが傷口から次第に腕や体に広がっていった。それと共に彼は幽界へ引き寄せられ、[[一つの指輪]]をはめていなくても[[ナズグール]]の真の姿が見え、その呼び声が聞こえるようになっていく。
[[ガンダルフ]]らによるとこの武器は必殺のもので、もう少し助けが遅ければ、あるいは[[ホビット]]の頑強さが無ければ、フロドはナズグールと同類のより力の劣る幽鬼と化していたという。

短剣自体は、フロドが刺された直後に落ちているのを[[アラゴルン二世]]が発見したが、日の出とともに柄だけを残して刃は煙のように空中に消え去ってしまった。柄はアラゴルンが保管して[[裂け谷]]まで持って行き、道中それを調べた[[グロールフィンデル]]によると、普通の者の目には見えないが悪しきことが書かれているという(だが具体的に何なのか言及はされていない)。
アラゴルンは[[アセラス]]によってフロドの治療を試みたが、その力をもってしても傷の進行を遅らせることしかできなかった。そのため一行はアラゴルン以上の癒しの力を持つ[[エルロンド]]に救いを求めるため、[[裂け谷]]へ急ぐこととなる。

しかし回復した後も、ガンダルフの目にはフロドの左腕がわずかに透き通っているのが認められ、傷の影響から完全に自由になることはないだろうと見て取っている。

>「やっぱりこれは当然のこと、」ガンダルフは心にいいました。「かれはまだ半分も癒っていない。しまいにはどういうことになるのか、エルロンドにさえ予知ができない。しかしまがまがしいことにはなるまい。かれは見える目を持つ者には、澄んだ光をたたえた杯とも見えるようなものになるかもしれぬ。」((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]] 上』「一 数々の出会い」))

この傷は[[一つの指輪]]が破壊され[[指輪戦争]]が終結した後もフロドを苦しめ、負傷した日である10月6日になる毎に彼は病んで臥せるようになった。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

[[ラダガスト]]によって、[[ドル・グルドゥア]]からモルグルの刃(Morgul blade)が回収される。そのため、[[アングマールの魔王>魔王]]が復活したのではないかと疑うが、特に[[サルマン]]は懐疑的だった。

** ゲーム『[[ロード・オブ・ザ・リングス オンライン]]』における設定 [#Lotro]

この短剣に刺された者がカルグル(Cargûl)という敵の下僕になって登場。カルグルは黒の乗手に似ているが、黒ではなく赤い装束に身を包んでいる。

** コメント [#Comment]

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