* ミルヴォール [#k07f20d0]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[物・品の名前]]|
|~スペル|miruvor|
|~その他の呼び名|裂け谷の強壮飲料 (the cordial of Imladris) &br; ミルヴォールの水筒 (a flask of miruvor)|

** 解説 [#Explanation]

[[裂け谷]]の&ruby(コーディアル){強壮飲料};((cordialには元気づける食べ物・飲み物、コーディアル酒、リキュール、強壮剤などの意味があるが、一方ではイギリスにおいて濃縮シロップを水で薄めた子どもなどがよく飲む甘い飲み物も同じくそう呼ばれている(例えば『赤毛のアン』でよく知られるいちご水もcordialと呼ばれていた)))。
非常に貴重なもので、裂け谷から[[指輪の仲間]]が出発する時、[[エルロンド]]が[[ガンダルフ]]に餞別として与えたものの一つ。一行は[[赤角山]]や[[モリア]]内部などでこの飲み物を飲み、難所を越える活力を得ることができた。

>その暖かい芳香のある液体をほんの一口飲みこむやいなや、フロドは新たな勇気が湧いてくるのを感じました。四肢からはものうい眠気が去りました。ほかの者たちも元気を取り戻し、新たな望みと力を見いだしました。((『[[指輪物語]] [[旅の仲間]] 下』「三 指輪、南へいく」))

[[黒の乗手]]から[[指輪所持者]]を助けるために派遣された[[グロールフィンデル]]が所持していたのも、これと同じか類似したものである可能性がある。

>「これを飲みなさい!」グロールフィンデルはそういって、銀鋲打った革の水筒からみんなに順々に飲みものをそそぎ入れてくれました。それは泉の水のように澄んでいてなんの味もなく、口に入れて冷たくも暖かくもありませんが、飲むうちに、力と活力が四肢に流れ込むように思えました。その液体を飲み干したあとに食べると、固くなったパンも乾し果実も …… ホビット庄で始終食べていた上等の朝御飯にも増して一同の餓えを満たすように思われました。((『旅の仲間 上』「十二 浅瀬への逃亡」))

*** 他種族の強壮飲料 [#t21802fc]

:ミルヴォーレ(miruvórë)|ミルヴォールの[[クウェンヤ]]形で、[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の詩「Namárië」に言及のある[[ヴァラール]]の美酒。[[ヤヴァンナ]]が作り出した花から作られ、祭日に飲まれるという。
:[[ドゥーネダイン]]の強壮飲料|[[第二紀]]末のドゥーネダインが行軍の際に所持していた、[[エルフ]]のミルヴォールに類同のもので、[[レンバス]]に似た行糧もあったという。『[[終わらざりし物語]]』に[[イシルドゥア]]が所持していたと言及されている。
:[[オーク]]の飲料|『[[指輪物語]]』において[[ウグルク]]が行軍中[[メリー>メリアドク・ブランディバック]]と[[ピピン>ペレグリン・トゥック]]に飲ませたもの。効果はミルヴォールによく似て心身の活力をもたらすが、飲んだ感覚は燃えるようで不快であり、エルフの飲料とは似ても似つかない。
:[[オーク]]の飲みもの(orc-draught)|『[[指輪物語]]』において[[ウグルク]]が行軍中[[メリー>メリアドク・ブランディバック]]と[[ピピン>ペレグリン・トゥック]]に飲ませたもの。効果はミルヴォールによく似て心身の活力をもたらすが、飲んだ感覚は燃えるようで不快であり、エルフの飲料とは似ても似つかない。

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