#author("2016-06-09T16:11:34+09:00","","")
* マグロール [#ybcd344e]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Maglor|
|~その他の呼び名|[[フェアノールの息子たち]] &br; 偉大なる伶人マグロール(Maglor the mighty singer) &br; マカラウレ(Makalaurë) &br; カナフィンウェ(Kanafinwë)|
|~その他の呼び名|[[フェアノールの息子たち]] &br; 偉大なる伶人マグロール(Maglor the mighty singer) &br; マカラウレ(Makalaurë) &br; カナフィンウェ(Kanafinwë)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年||
|~親|[[フェアノール]](父)、[[ネアダネル]](母)|
|~兄弟|[[マイズロス]](兄)、[[ケレゴルム]]、[[カランシア]]、[[クルフィン]]、[[アムロド]]、[[アムラス]](弟)|
|~配偶者|結婚していたとされるが妻・子どもに関する記述は無い(([[HoME]]12巻『[[The Peoples of Middle-Earth]]』「Of Dwarves and Men」より))|
|~子||

** 解説 [#Explanation]

[[フェアノール]]と[[ネアダネル]]の次男。
マグロールの名は、母[[ネアダネル]]がつけた[[クウェンヤ]]の名である''マカラウレ''を[[シンダール語]]化したもので、父フェアノールは「力強い声のフィンウェ」を意味する''カナフィンウェ''と名づけていたという。(([[HoME]]12巻『[[The Peoples of Middle-Earth]]』「The Shibboleth of Fëanor」より))

優れた歌い手にして詩人であり、[[ノルドランテ]]([[ノルドール]]族の没落)という哀歌の作者。
優れた歌い手にして詩人であり、哀歌「[[ノルドランテ]]」の作者。声の美しさや音楽に関して[[ノルドール]]は[[シンダール]]に劣っていたが、彼は例外だった。
やがて[[フェアノールの誓言>フェアノール#Oath]]に倦み疲れていったが、結局はそれから逃れることはできず、非業を重ねて身を滅ぼしていった。

*** 穏健なるフェアノールの息子 [#d93537a4]

[[兄弟たち>フェアノールの息子たち]]の中では、兄[[マイズロス]]と並んで穏健派であり、[[メレス・アデアサド]]にはマイズロスと共に出席している
[[兄弟たち>フェアノールの息子たち]]の中では、長兄[[マイズロス]]と並んで穏健派であり、[[メレス・アデアサド]]にはマイズロスと共に出席している

[[中つ国]]で彼は''[[マグロールの山間]]''と呼ばれるようになる、[[ゲリオン]]川の北方の二つの上流に挟まれた地域を守備した。
だが[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で[[グラウルング]]に突破され、[[ヒムリング]]山の兄[[マイズロス]]の元に逃れる。[[ニアナイス・アルノイディアド]]では、裏切り者の[[東夷]][[ウルドール]]を討ち取ったが、結局この戦いは敗北に終わる。
だが[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で[[グラウルング]]に突破され、[[ヒムリング]]山の[[マイズロス]]の許に逃れる。[[ニアナイス・アルノイディアド]]では、裏切り者の[[東夷]][[ウルドール]]を討ち取ったが、結局この戦いは敗北に終わる。

その後マグロールは他の兄弟たちと共に[[エレド・リンドン]]の山麓に逃れて[[緑のエルフ]]と交わり、森の国の暮らしを行うようになった。

*** 誓言に縛られての非業 [#edfdff2a]

やがてマグロールは、[[シルマリル]]を強奪するため兄弟と共に[[ドリアス]]及び[[シリオン]]を襲撃して[[同族殺害]]を重ね、マイズロスと共に兄弟で唯一の生存者となる。
やがてマグロールは、[[シルマリル]]を強奪するため兄弟と共に[[ドリアス]]及び[[シリオンの港]]を襲撃して[[同族殺害]]を重ね、長兄[[マイズロス]]と共に兄弟で唯一の生存者となる。
マグロールは[[誓言>フェアノール#Oath]]の重荷に倦み疲れており、自らの襲撃によって母[[エルウィング]]を失った[[エルロンド]]と[[エルロス]]の兄弟を不憫に思って養育した。両者の間には、ほとんど考えられないことでありながら、愛情が育っていったという。

[[怒りの戦い]]の後、残りの[[シルマリル]]二つが[[ヴァラール]]の管理の下に置かれると、マグロールは[[ヴァリノール]]で[[ヴァラール]]の判決を受けよという[[エオンウェ]]の命に従うことを望んだ。
[[怒りの戦い]]の後、残り二つの[[シルマリル]]が[[ヴァラール]]の管理の下に置かれると、マグロールは[[ヴァリノール]]で[[ヴァラール]]の判決を受けよという[[エオンウェ]]の命に従うことを望んだ。
しかしあくまで誓言の呪縛を主張する[[マイズロス]]に説得され、二人で衛士を殺してシルマリルを奪い取った。
シルマリルは二人をもはや正当な所有者とは認めず、身を焼かれたマグロールは苦しみに耐えかねてそれを[[大海]]に投じる。以後、波打ち際で苦しみと悔恨の歌を歌い続け、二度とエルフ達の間には戻らなかったという。
シルマリルは二人をもはや正当な所有者とは認めず、身を焼かれたマグロールは苦しみに耐えかねてそれを[[大海]]に投じる。以後、波打ち際で苦しみと悔恨の歌を歌い続け、二度と[[エルフ]]達の間には戻らなかったという。

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