-原作小説については、[[ホビットの冒険]]を参照してください。
-種族のホビット(Hobbit)については、[[ホビット]]を参照してください。
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* ホビット [#q5a9d07f]
#contents
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[関連物]]|
|~スペル|The Hobbit|

** 解説 [#Explanation]

#amazon(B00RAZMOHK)
『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』の原作となった小説『[[指輪物語]]』の前作にあたる小説『[[ホビットの冒険]]』の、実写映画作品。2012年から全3部作で公開されている((当初は2010年からの公開予定だったが延期))。
『ロード・オブ・ザ・リング』の時代から約60年前、[[フロド・バギンズ]]の養父である[[ビルボ・バギンズ]]が、[[一つの指輪]]を手に入れるきっかけともなった、[[はなれ山]]への冒険を描く。
制作総指揮・監督を、『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』も手がけた[[ピーター・ジャクソン]]が担当。
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*** ストーリー [#story]

[[袋小路屋敷]]にて平穏無事に暮らしていた[[ホビット]]である、若き日の[[ビルボ・バギンズ]]は、魔法使い[[ガンダルフ]]の訪問を受ける。これをきっかけに、[[トーリン・オーケンシールド>トーリン二世]]と[[バーリン]]、[[ドワーリン]]、[[フィーリ]]、[[キーリ]]、[[ドーリ]]、[[ノーリ]]、[[オーリ]]、[[オイン>オイン(ファリンの息子グローインの息子)]]、[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]、[[ビフール]]、[[ボフール]]、[[ボンブール]]の13人の[[ドワーフ]]と共に、[[龍]]の[[スマウグ]]に奪われた、[[エレボール]]にあるドワーフの王国と財宝を奪回するための冒険に参加する。

*** 第1部『ホビット 思いがけない冒険 (The Hobbit: An Unexpected Journey)』 [#AUJ]

略称AUJ。2012年12月14日公開。
第85回アカデミー賞には、美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞でノミネートされたが、受賞は逃している。

-本編DVDだけの1枚のみバージョン
-2D Blu-ray版の本編ディスク、DVD版の本編ディスク、映像特典Blu-rayの3枚セットバージョン
-3D Blu-ray版の本編ディスク(2枚組み)、2D Blu-ray版の本編ディスク、映像特典Blu-rayの4枚セットバージョン

以上の3種が存在する。

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[[エクステンデッド・エディション]]も、BD、DVDでそれぞれ発売が決定している。追加シーンが約13分あり、本編にはオーディオコメンタリーが追加され、約9時間分の映像を収録した特典ディスクが2枚付属する。エクステンデッド・エディションのBD版は、3D BDも付属している。
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*** 第2部『ホビット 竜に奪われた王国 (The Hobbit: The Desolation of Smaug)』 [#DoS]
略称DoS。2013年12月13日公開。日本公開2014年2月28日。
第86回アカデミー賞には、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞でノミネートされたが、受賞は逃している。

当初、サブタイトルの邦題は、原作地図中にも登場する単語である((原作本文では“[[竜のあらし場>スマウグの荒らし場]](Desolation of the Dragon)”の表記))'The Desolation of Smaug'の直訳『[[スマウグの荒らし場]]』とされていたが、日本側と[[ピーター・ジャクソン]]との話し合いの結果、より観客の注目を引くようにと変更された(([[ピーター・ジャクソンと話し合いで変更!第2章タイトルは『ホビット 竜に奪われた王国』 | シネマカフェ:http://www.cinemacafe.net/article/2013/09/06/19018.html]]))。
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エクステンデッド・エディションでは、本編に約25分のシーンが追加され、本編ディスクにはピーター・ジャクソンらによるオーディオコメンタリーが追加。『思いがけない冒険』と同じく、DVD版、Blu-ray版がそれぞれ発売され、Blu-ray版は2D版ディスクと3D版ディスクが同梱されている。映像特典ディスクは、BD版が2枚、DVD版が3枚に分けて収録される。
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*** 第3部『ホビット 決戦のゆくえ (The Hobbit: Battle of the Five Armies)』 [#BoFA]

略称BoFA。北米公開2014年12月17日公開予定。日本公開2014年12月13日予定。
第87回アカデミー賞には、音響編集賞でノミネートされたが、受賞は逃している。

当初のサブタイトルは、原作のサブタイトルでもあった''There and Back Again''(ゆきて帰りし物語)と発表されていたが、Battle of the Five Armies([[五軍の合戦]])に変更されたと2014年4月24日に発表された。[[ピーター・ジャクソン]]は、第2部ですでにはなれ山に到着してしまっているため、「ゆきて帰りし」ではなくなったからだとしている(([[Third Hobbit Movie Officially Named Battle of the Five Armies:http://time.com/76252/hobbit-battle-five-armies/]]))(([[『ホビット』第3部のタイトル変更!ピーター・ジャクソン監督が理由を説明 - シネマトゥデイ:http://www.cinematoday.jp/page/N0062542]]))。正式な邦題は『決戦のゆくえ』となった(([[『ホビット』最終章は全米に先駆けて12月13日公開!邦題は『決戦のゆくえ』 - シネマトゥデイ:http://www.cinematoday.jp/page/N0063643]]))。
当初のサブタイトルは、原作のサブタイトルでもあった''There and Back Again''(ゆきて帰りし物語)と発表されていたが、Battle of the Five Armies([[五軍の合戦]])に変更されたと2014年4月24日に発表された。[[ピーター・ジャクソン]]は、第2部ですでにはなれ山に到着してしまっているため、「ゆきて帰りし」ではなくなったからだとしている(([[Third Hobbit Movie Officially Named Battle of the Five Armies:http://time.com/76252/hobbit-battle-five-armies/]]))(([[『ホビット』第3部のタイトル変更!ピーター・ジャクソン監督が理由を説明 - シネマトゥデイ:http://www.cinematoday.jp/page/N0062542]]))。正式な邦題は『決戦のゆくえ』となった(([[『ホビット』最終章は全米に先駆けて12月13日公開!邦題は『決戦のゆくえ』 - シネマトゥデイ:http://www.cinematoday.jp/page/N0063643]]))。DVD/BDのamazon.co.jp限定版はポスター付き。
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[[エクステンデッド・エディション]]では約30分のシーン追加が行われる予定とのこと。

** 映画の設定や完成までの変遷 [#ub96feb8]

*** 映画化に関する訴訟、制作開始の遅延 [#suit]

ジャクソンは、『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』(1作目)の収益と分配利益が不当であるとして、ニュー・ライン・シネマを告訴。ニュー・ライン・シネマからは、訴訟の取り下げと引き替えにジャクソンに映画版『[[ホビットの冒険]]』の監督をオファーしたが、ジャクソンはこれを拒否。そのためニュー・ライン・シネマは、ジャクソン抜きで『ホビットの冒険』映画化を進めるとしていた。だがジャクソンとニュー・ライン・シネマは和解にいたり、ニュー・ライン・シネマとMGM製作、ピーター・ジャクソン製作総指揮で『ホビットの冒険』が映画化されることが発表された。

その後2008年2月、今度は[[クリストファー・トールキン]]が『ロード・オブ・ザ・リング』利益分配が不当として提訴し、利益が支払われるまで『ホビットの冒険』映画化を差し止めるよう求めていた。だが2009年9月に和解に達し、『ホビットの冒険』映画化の権利的問題は消滅した。和解内容の詳細は発表されていない。(([[◎ロード・オブ・ザ・リングスの訴訟和解 関係3者が | トールキン・トラスト | 共同通信PRワイヤー:http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=200909094768]]))

一方で2009年9月、MGMが財政危機となり、『ホビットの冒険』映画化の資金が得られない可能性があると報じられた。だが10月、MGMは資金調達に成功して『ホビットの冒険』の映画制作は続行されると発表された。(([[財政危機のMGM、映画版「ホビットの冒険」製作のための資金集めは成功! - シネマトゥディ:http://www.cinematoday.jp/page/N0019987]]))

だがその後も、MGMの再建問題、さらには俳優協会とのギャランティについての対立問題、ジャクソンの緊急入院(([[『ホビット』撮影、またまた延期!今度はピーター・ジャクソン監督が入院!!:http://www.cinematoday.jp/page/N0029929]]))などがあり撮影開始は遅れていたが、2011年3月21日より撮影が開始された(([[『ホビットの冒険』遂に撮影開始!!!:http://lazylob.blog35.fc2.com/blog-entry-294.html]]))。

*** 監督について [#director]

『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』を監督したピーター・ジャクソンは、『[[タンタンの冒険>Wikipedia:タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密]]』の製作などのため多忙であり、今回の映画では共同脚本と制作総指揮にとどまることになっていた。そのため監督は、[[ギレルモ・デル・トロ]]が担当すると発表される。だが制作開始の遅れにより、スケジュールの調整がつかなくなったデル・トロは監督を降板したと、2011年5月に発表された(デル・トロの名は共同脚本者としては残っている)(([[Guillermo Del Toro departs “The Hobbit”:http://www.theonering.net/torwp/2010/05/30/36920-guillermo-del-toro-departs-the-hobbit/]]))。その後、ピーター・ジャクソンが監督に就任して撮影を開始すると改めて発表された(([[Press Release from New Line/Warner Bros.: OSCAR WINNER PETER JACKSON TO DIRECT “THE HOBBIT” IN TWO INSTALLMENTS:http://www.theonering.net/torwp/2010/10/15/39138-press-release-from-new-linewarner-bros-oscar-winner-peter-jackson-to-direct-%E2%80%9Cthe-hobbit%E2%80%9D-in-two-installments/]]))。

また撮影開始後、自分の出演分の収録が終わった[[ゴラム(ゴクリ)>ゴクリ]]役の[[アンディ・サーキス]]が、セカンド・ユニットの監督を務めることになったと発表された(([[Andy Serkis to serve as Second Unit Director:http://www.thehobbitblog.com/?p=2234]]))。

*** スタッフについて [#staff]

『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』で音楽を担当した[[ハワード・ショア]]、コンセプトデザインを担当した[[アラン・リー]]および[[ジョン・ハウ]]、特殊効果を担当したリチャード・テイラー、美術監督のダン・ヘナ((『ロード・オブ・ザ・リング』のメイキングや資料ではダン・ヘナーと表記されている。))などが、引き続きこの映画にも参加している。

*** キャスティングについて [#cast]

前作『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』にて[[ガンダルフ]]を演じた[[イアン・マッケラン]]、[[ゴラム(ゴクリ)>ゴクリ]]を演じた[[アンディ・サーキス]]、[[エルロンド]]を演じた[[ヒューゴ・ウィーヴィング]]が出演することになった。また、原作には登場していない[[フロド・バギンズ]]、[[サルマン]]、[[ガラドリエル]]や[[レゴラス]]が、[[イライジャ・ウッド]]、[[クリストファー・リー]]、[[ケイト・ブランシェット]]および[[オーランド・ブルーム]]という『ロード・オブ・ザ・リング』と同じキャストで演じられている。(([[『ホビット』イライジャ・ウッドのフロド役が正式発表!イアン・マッケランのガンダルフも!レゴラスのオーランドにも交渉中!:http://www.cinematoday.jp/page/N0029510]] [[オーランド・ブルーム、映画版「ホビットの冒険」友情出演で100万ドル:http://new.veritacafe.com/archives/2317442.html]]))。

さらに以下のキャストが発表された(([[Meet Your Hobbit Cast | Hobbit Movie News and Rumors | TheOneRing.net™:http://www.theonering.net/torwp/2010/10/21/39468-meet-your-hobbit-cast/]]))(([[BREAKING NEWS: James Nesbitt is Bofur & Adam Brown is Ori! | Hobbit Movie News and Rumors | TheOneRing.net™:http://www.theonering.net/torwp/2010/11/01/40005-breaking-news-james-nesbitt-is-bofur-adam-brown-is-ori/]]))(([[TORN EXCLUSIVE: CATE BLANCHETT, KEN STOTT, SYLVESTER MCCOY, MIKAEL PERSBRANDT JOIN CAST OF PETER JACKSON’S “THE HOBBIT” | Hobbit Movie News and Rumors | TheOneRing.net™:http://www.theonering.net/torwp/2010/12/07/41135-torn-exclusive-cate-blanchett-ken-stott-sylvester-mccoy-mikael-persbrandt-join-cast-of-peter-jackson%E2%80%99s-%E2%80%9Cthe-hobbit%E2%80%9D/]]))(([[Fili and Thranduil Casting Announced on Facebook:http://www.theonering.net/torwp/2011/04/30/44027-fili-and-thranduil-casting-announced-on-facebook/]]))(([[PJ Confirms Evans and Cumberbatch, Announces LOST's Evangeline Lilly and Barry Humphries:http://www.theonering.net/torwp/2011/06/19/45296-pj-confirms-evans-and-cumberbatch-announces-losts-evangeline-lilly-and-barry-humphries/]]))(([[ニュース:『ホビット 決戦のゆくえ』レジェンド級の声優集う!! 「こんな吹替版は二度と作れない」 | 海外ドラマNAVI:http://dramanavi.net/news/2014/11/post-3255.php]]))。

|~役名|~俳優|~日本語吹き替え|h
|[[ビルボ・バギンズ]]|[[マーティン・フリーマン]](青年期)/[[イアン・ホルム]](老年期)|[[森川智之]]/[[山野史人]]|
|[[ガンダルフ]]|[[イアン・マッケラン]]|[[羽佐間道夫]]|
|[[トーリン・オーケンシールド>トーリン二世]]|[[リチャード・アーミティッジ]]|[[東地宏樹]]|
|[[バーリン]]|[[ケン・ストット]]|[[稲垣隆史]]|
|[[ドワーリン]]|[[グレアム・マクタビッシュ]]|[[玄田哲章]]|
|[[ボフール]]|[[ジェイムズ・ネスビット]]|[[平田広明]]|
|[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]|[[ピーター・ハンブルトン]]|[[稲葉実]]|
|[[オイン>オイン(ファリンの息子グローインの息子)]]|[[ジョン・カレン]]|[[小島敏彦]]|
|[[フィーリ]]|[[ディーン・オゴーマン]]|[[落合弘治]]|
|[[キーリ]]|[[エイダン・ターナー]]|[[土田大]]|
|[[ドーリ]]|[[マーク・ハドロウ]]|[[茶風林]]|
|[[ノーリ]]|[[ジェド・ブロフィー]]|[[佐藤せつじ]]|
|[[オーリ]]|[[アダム・ブラウン]]|[[宮田幸季]]|
|[[ビフール]]|[[ウィリアム・キルシャー]]|吹き替えなし|
|[[ボンブール]]|[[スティーブン・ハンター]]|[[斎藤志郎]]|
|[[スランドゥイル(闇の森のエルフ王)>スランドゥイル]]|[[リー・ペイス]]|[[森田順平]]|
|[[タウリエル]]|[[エヴァンジェリン・リリー]]|[[甲斐田裕子]]|
|[[レゴラス]]|[[オーランド・ブルーム]]|[[平川大輔]]|
|[[バルド]]|[[ルーク・エヴァンズ]]|[[山路和弘]]|
|[[バイン]]|[[ジョン・ベル]]|[[三宅貴大]]|
|[[シグリッド]]|Peggy Nesbitt|[[清水理沙]]|
|[[ティルダ]]|Mary Nesbitt|[[槙乃萌美]]|
|[[湖の町の統領]]|[[スティーブン・フライ]]|[[銀河万丈]]|
|[[アルフリド]]|[[ライアン・ゲイジ]]|[[河本邦弘]]|
|[[ブラガ]]|Mark Mitchinson|[[志村知幸]]|
|[[ラダガスト]]|[[シルヴェスター・マッコイ]]|[[野島昭生]]|
|[[エルロンド]]|[[ヒューゴ・ウィーヴィング]]|[[菅生隆之]]|
|[[サルマン]]|[[クリストファー・リー]]|[[家弓家正]](思いがけない冒険)/[[大木民夫]](決戦のゆくえ)|
|[[ガラドリエル]]|[[ケイト・ブランシェット]]|[[塩田朋子]]|
|[[リンディア]]|[[ブレット・マッケンジー]]|[[保村真]]|
|[[ゴラム(ゴクリ)>ゴクリ]]|[[アンディ・サーキス]]|[[チョー]]|
|[[ビヨルン]]|[[ミカエル・パーシュブラント]]|[[磯部勉]]|
|[[ダイン>ダイン二世]]|[[ビリー・コノリー]]|[[石塚運昇]]|
|[[ロベリア・サックビル=バギンズ]]||[[吉田麻美]]|
|[[フロド・バギンズ]]|[[イライジャ・ウッド]]|[[浪川大輔]]|
|[[バート]]|[[マーク・ハドロウ]]|[[飯塚昭三]]|
|[[ウィリアム>ウイリアム]]|[[ピーター・ハンブルトン]]|[[斎藤志郎]]|
|[[トム]]|[[ウィリアム・キルシャー]]|[[多田野曜平]]|
|[[大ゴブリン]]|[[バリー・ハンフリーズ]]|[[土師孝也]]|
|[[ボルグ]]|[[ローレンス・マコーレ]]、John Tui|吹き替えなし|
|[[アゾグ]]|[[マヌー・ベネット]]|吹き替えなし|
|[[スマウグ]]|[[ベネディクト・カンバーバッチ]](声)|[[大友龍三郎]]|
|[[死人占い師]]|ベネディクト・カンバーバッチ(声)|吹き替えなし|

また吹き替えも、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作公開後に死去した[[有川博]](ガンダルフ役)以外は、引き続いて同一人物が吹き替えを担当している。ただしサルマンの吹き替えを行った[[家弓家正]]は『思いがけない冒険』収録後に死去したため、『決戦のゆくえ』では[[大木民夫]]が後任を勤めた。

*** 映画独自の設定について [#setting]

原作小説『[[ホビットの冒険]]』を執筆したとき、原作者の[[トールキン>ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]はあくまで自分の子供向けの児童文学として書いた。さらに続編(『[[指輪物語]]』)の構想もなく、ビルボが手に入れた[[魔法の指輪>一つの指輪]]についての詳しい設定もなかった。そのため『ホビットの冒険』では、トールキンの神話体系である『[[シルマリルの物語]]』などに登場した要素はほとんど登場せず描写も子供向けであり、『指輪物語』では重要な要素になってくる、[[白の会議]]が[[死人占い師]]を[[ドル・グルドゥア]]から追い出した攻撃なども、簡単に触れられているだけで直接描写されていない。だが映画では、原作に登場しない[[ガラドリエル]]や[[サルマン]]も出演し、さらに原作『ホビットの冒険』の時代([[第三紀]]2941年)では既に死亡している設定の[[アゾグ]](2799年死亡)も登場しているなど、『指輪物語』[[追補編]]の記述などを元に、話が大きく膨らまされている。また、童話的・子供向けな描写はかなりカット・アレンジされ、『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』との地続き感、融和性を図るための、大きな変更が図られている。
主な変更点は以下の通り。

-13人のドワーフの個性の強化。
-[[ラダガスト]]、[[白の会議]]が直接登場。
-ビルボの[[魔法の指輪>一つの指輪]]の演出の強調。
-[[アゾグ]]と[[ボルグ]]の設定変更。
-原作では[[ガンダルフ]]は、エレボールへの旅は途中でビルボたちに任せて、自分は[[死人占い師]]との戦いに行くつもりだった。だが映画では、エレボールまでずっと同行する予定でいたことになった。
-[[ドル・グルドゥア]]と[[死人占い師]]の直接描写の追加。[[ナズグール]]の原作からの設定変更と登場。
-[[スランドゥイル]]の描写の変更。[[レゴラス]]と、オリジナルキャラクターの[[タウリエル]]の登場。タウリエルと[[キーリ]]のエピソードの追加。
-[[バルド]]や[[湖の町の統領]]など、[[湖の町(エスガロス)>エスガロス]]の住人の設定補強。
-[[五軍の合戦]]の描写の変更。

*** 二部作から三部作への変更 [#trilogy]

当初この映画は、『ホビット 思いがけない冒険 (The Hobbit: An Unexpected Journey)』『ホビット ゆきて帰りし物語 (The Hobbit: There and Back Again)』の二部作品として公開されると発表されていた。だが編集作業の結果、[[ドル・グルドゥア]]の戦いなどをカットしないようにするため、三部作に変更するとジャクソンは2012年7月30日にFacebookで発表した(([[An unexpected journey | Facebook:http://www.facebook.com/notes/peter-jackson/an-unexpected-journey/10151114596546558]]))。改めて、第二部のタイトルは『スマウグの荒らし場(The Desolation of Smaug)』になり、第三部が『ホビット ゆきて帰りし物語』になると発表された(([[Third 'Hobbit' Film Sets Release Date - The Hollywood Reporter:http://www.hollywoodreporter.com/news/third-hobbit-film-sets-release-367258]]))。
その後第二部サブタイトルの邦題は『[[竜に奪われた王国>#DoS]]』に変更され、また第三部サブタイトルは原題が『[[Battle of the Five Armies>#BoFA]]』、邦題が『決戦のゆくえ』に変更された。

*** 撮影について [#HFR]

本作は3D上映を前提として撮影されている。さらに商業映画では初の試みとして、秒間48コマのハイフレームレート(HFR)による撮影が行われている。通常の映画は秒間24コマだが、秒間48コマで撮影・上映することにより、より動きが滑らかな映像になり、また3D上映時のちらつきも少なくなるという。

秒間48コマのハイフレームレートで映画を見るには、ハイフレームレートの上映方式に対応した映画館で鑑賞する必要がある。

*** ニュージーランドでのタイアップ [#NewZealand]

[[ニュージーランド航空>http://www.airnewzealand.jp/]]は[[ロード・オブ・ザ・リング]]公開時に引き続き、『ホビット』塗装の機体を飛行させる。さらに『ホビット』版の[[機内安全ビデオ>http://www.youtube.com/watch?v=XFfEbWVZYi8]]を作成。[[ピーター・ジャクソン]]、[[ゴラム>ゴクリ]]、[[ディーン・オゴーマン]]のほか、[[ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン]]の孫息子であるマイク・トールキンとロイド・トールキンが出演している。
また『決戦のゆくえ』公開前に[[新たな機内安全ビデオを制作・公開>http://www.youtube.com/watch?v=xDQnCQlFoXc]]。こちらでは前回に引き続きジャクソン、オゴーマンのほかに、[[イライジャ・ウッド]]、[[シルヴェスター・マッコイ]]、リチャード・テイラーが出演。また野球ニュージーランド代表を務める[[清水直行>Wikipedia:清水直行]]も特別出演している。

ニュージーランド政府は、記念硬貨や記念切手を発行。
[[ニュージーランド政府観光局>http://www.newzealand.com/jp/]]も、[[ロケ地観光ツアー>http://www.newzealand.com/jp/feature/middle-earth/]]を実施。ニュージーランド公営放送テレビジョン・ニュージーランドでは映画プレミア初日、[[シンダール語]]による[[天気予報>http://www.youtube.com/watch?v=7UhqNt98tsY]]を放送。国を挙げての一大キャンペーンが行われている。
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一方映画製作会社は、中央ヨーロッパに撮影現場を移動する可能性を示唆することで、ニュージーランド政府より5600万ドルの助成金を受け取ったが、映画の興行的成功によりこの助成金の返還を求める声が上がっているという(([[「ホビット」に「金返せ」の声!ニュージーランドが補助金返済を要求:http://www.crank-in.net/movie/news/22680]]))。

** 関連書籍 [#books]

*** ガイドブック [#k97e12ac]

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*** デザイン・設定資料集 [#c0cb8133]

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** サウンドトラック [#soundtracks]

*** 輸入盤 (Special Edition) [#h041fd34]

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*** 日本版 [#af7a5f63]

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*** デジタルダウンロード版 [#xb45d120]

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** 外部リンク [#Links]

-[[The Hobbit: The Official Movie Blog:http://www.thehobbitblog.com/]]
-[[日本語公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitpart1/]]
-[[ホビット通信 映画.com:http://eiga.com/official/hobbit/]]

** コメント [#Comment]

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