* ホビットの冒険/ストーリー [#iab00854]

#contents

** 解説 [#r2a8cd43]

*** ビルボの元への突然の訪問者 [#n5dff664]

[[袋小路屋敷]]に住む[[ホビット]]の[[ビルボ・バギンズ]]は、ある時[[大魔法使い>魔法使い]][[ガンダルフ]]の訪問を受ける。さらにビルボの家には、[[トーリン・オーケンシールド>トーリン]]を主とする13人の[[ドワーフ]]([[ドーリ]]、[[ノーリ]]、[[オーリ]]、[[バーリン]]、[[ドワーリン]]、[[フィーリ]]、[[キーリ]]、[[オイン>オイン(ファリンの息子グローインの息子)]]、[[グローイン>グローイン(グローインの息子)]]、[[ビフール]]、[[ボフール]]、[[ボンブール]])が表れ、[[黄金竜スマウグ>スマウグ]]に奪われた、[[はなれ山]]のドワーフの宝物の話をした。
最初は[[龍]]が恐ろしく、乗り気でなかったビルボだが、向こう見ずの[[トゥック>ペレグリン・トゥック#je4953c8]]の血筋からか、この話に引かれる部分も確かにあった。結局ビルボはなし崩し的に、このドワーフの宝物を奪回するための、はなれ山への冒険に参加することになる。

*** 冒険への出発 [#da246a8b]

一行は旅の途中で[[トロル]]に襲われるが、[[ガンダルフ]]の計略によって、トロルをまんまと石にしてしまうことに成功する。彼らはトロルの溜め込んでいた宝物から剣を見付け、トーリンは[[オルクリスト]]、ガンダルフは[[グラムドリング]]と名付けられた剣を手にする。ビルボは宝の中から小剣を貰い、それに[[つらぬき丸]]と名付けた。

*** 裂け谷へ [#qb6be993]

一行は[[最後の憩館]]に立ち寄り、その館の主である[[半エルフ]]の[[エルロンド]]から助言を受ける。彼らは、トーリンが持っていた[[月光文字]]の地図をエルロンドに解読してもらい、はなれ山に侵入するためのヒントを貰った。

*** 指輪の発見とゴクリとの遭遇 [#l164e23a]

一行は裂け谷を出発して旅を再開したのだが、ビルボは霧ふり山脈の山の中にあるゴブリンの洞窟で、仲間とはぐれてしまう。その時にビルボは、偶然[[一つの指輪]]を拾った(その時は、ただの指輪としか思わなかった)。それからビルボは[[ゴクリ]]と出会い、[[なぞなぞ遊び]]で勝負する。ビルボが勝てば、ゴクリはビルボを出口まで連れて行く。ゴクリが勝てば、ビルボはゴクリに勝てるという条件だった。道に迷ってにっちもさっちもいかなくなっていたビルボは、やむなくこの条件を受けることにする。

最終的にビルボはゴクリとの勝負に勝ったが、ゴクリは約束を破ってビルボを食おうとする。だがビルボは、偶然[[一つの指輪]]をはめると、その力で姿が透明になり、ゴクリを躱すことに成功。ゴクリは、ビルボは逃げたと思って出口へ向かい、ビルボは透明の姿のままその後をつけ、最後にはゴクリをかわして洞窟を脱出。ガンダルフやドワーフ一行と再会して旅を続けた。

*** ビヨルンの元から闇の森へ [#f3b9cfd3]

途中一行は熊人間の[[ビヨルン]]の所に立ち寄る。そこでガンダルフは、ある用事のために一行から別れるが、ドワーフたちとビルボは旅を続け、[[闇の森]]を抜けようとする。だがドワーフたちは森の中で迷い、[[蜘蛛]]に襲われる。彼らはどうにかフロドによって助け出されたが、今度は闇の森の[[エルフ]]に捕まってしまった。ただしビルボだけは、指輪の力で透明になってエルフから逃れ、エルフを追跡して皆を救出するチャンスを待った。
途中一行は熊人間の[[ビヨルン]]の所に立ち寄る。そこでガンダルフは、ある用事のために一行から別れるが、ドワーフたちとビルボは旅を続け、[[闇の森]]を抜けようとする。だがドワーフたちは森の中で迷い、[[蜘蛛]]に襲われる。彼らはどうにかビルボによって助け出されたが、今度は闇の森の[[エルフ]]に捕まってしまった。ただしビルボだけは、指輪の力で透明になってエルフから逃れ、エルフを追跡して皆を救出するチャンスを待った。
[[エルフ]]の王([[スランドゥイル]])の尋問に対し、ドワーフ達は旅の目的を話そうとしなかったが、スランドゥイルはドワーフ達が何かを隠しているのを見抜き、ドワーフたちを地下牢に閉じ込めた。ビルボは、指輪で透明になってエルフの目を逃れ、ドワーフ達を救出。それから、水路から物資輸送用の樽に乗って川を流されることによって、闇の森のエルフの城を脱出する。

*** エスガロスからはなれ山へ [#db95562f]

そして一行は、[[エスガロス]]へ到着。彼らはエスガロスで歓待を受けた後旅を再開し、[[龍]]の[[スマウグ]]の居る[[はなれ山]]に到達した。ビルボは指輪の力で透明になると、トーリンの地図にあった裏口からはなれ山内部へと侵入、スマウグと対面する。スマウグは、ビルボの臭いに気がつくが、ホビットの存在を知らなかったスマウグは戸惑う。そこでビルボはスマウグを口車に乗せ、スマウグの弱点である鱗のほころびを発見した。さらにビルボは、スマウグの宝から[[アーケン石]]を盗み出す。

*** スマウグの最後 [#u368fe41]

アーケン石が無くなったことに気がついて激怒したスマウグは、はなれ山のねぐらを出てエスガロス襲撃に向かう。この時、ビルボは自分が発見したスマウグの弱点を[[ツグミ]]に伝え、その情報はエスガロスの[[バルド]]に伝えられる。するとバルドは、[[黒い矢]]を用いて見事にスマウグを仕留めた。

*** 五軍の合戦 [#maf77dd3]

スマウグがいなくなっている間、トーリン達ははなれ山を自分の者と宣言する。ところが、トーリン達はスマウグに殺されたと思っていたバルド達エスガロスの民は、被災したエスガロスの民の救援に来た闇の森のエルフと共に、はなれ山にあったドワーフの宝の回収にやってきた。
ところがトーリンは、はなれ山の財宝をエスガロスの民に渡すことを拒否し、トーリン達とエスガロスの民、そしてエルフは睨み合いになる。ビルボは、盗んだアーケン石をバルドのもとに持っていって、これをドワーフとの交渉の材料にするよう提案、戦争を避けようとする。またバルド達は、人数も少ないトーリン達はいずれ食料もなくなって音を上げると踏んでいたが、トーリンは[[ロアーク]]を使って、[[くろがね連山]]の[[ダイン二世]]を援軍に呼んでいた。こうして人間、エルフ、ドワーフの間での戦争が近づきつつあった。

ところがその時、はなれ山にドワーフが戻ってきたことを聞きつけた[[オーク]]と[[ワーグ]]が、これを攻撃するために霧ふり山脈からやってきた。そこで人間、エルフ、ドワーフは休戦し、ともにオークとワーグに対抗することで同意。ここに[[五軍の合戦]]が始まった。

この戦いで[[トーリン二世]]は討ち死にするが、オークとワーグは撃退され、人間、エルフ、ドワーフの和解も成し遂げられる。[[はなれ山]]にドワーフの[[山の下の王国]]が再建され、その王には[[ダイン二世]]が即位する。また、かつてはなれ山の麓にあったがスマウグに滅ぼされた[[谷間の国]]には、かつての谷間の国の王の子孫であるバルドが即位し、谷間の国の再興を始めた。

*** ホビット庄への帰還 [#rd294279]

この戦いではビルボも生き残り、[[ミスリルの胴着]](鎖かたびら)を初めとする宝物を受け取って[[ホビット庄]]への帰途につく。そして[[袋小路屋敷]]に戻ると、ビルボの親戚の[[オソ・サックビル=バギンズ]]と[[ロベリア・サックビル=バギンズ]]が、ビルボは死んだものとして[[袋小路屋敷]]の家具を売り払っていた。そうやってサックビル=バギンズは[[袋小路屋敷]]を乗っ取ろうとしていただが、その計画は危ういところで阻止された(ビルボとサックビルの不和はこれが元)。そしてビルボは「死ぬまで一生幸せに暮らしました」という。

** コメント [#h37535b7]

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