* ペレンノール野の合戦 [#x8bdcb6c]

#contents

** 概要 [#c2003051]

|~カテゴリー|歴史・事件|
|~スペル|Battle of the Pelennor|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#s3d88f4b]

[[指輪戦争]]において、[[第三紀]]3019年の3月13日から15日にかけ、[[モルドール]]の軍勢が[[ゴンドール]]の[[ランマス・エホール]]を突破して[[ペレンノール]]を制圧し、[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]を包囲攻撃した戦い。
[[魔王]]が率いるモルドールの軍勢は、投石機でミナス・ティリスを攻撃し、第一環状区に大きな被害を与える。さらに城門を破壊して侵入した。だが[[セオデン]]、[[エオメル]]が率いる[[ロヒアリム]]の軍勢がゴンドールの救援に現れ、[[魔王]]は[[エオウィン]]によって打ち倒される。さらに[[海賊]]の船を奪って[[アンドゥイン]]を北上し乗り込んできた、[[アラゴルン二世]]が率いる南方のゴンドール軍に挟撃され、モルドール軍とその同盟軍は撃破されるか撤退した。
[[魔王]]が率いるモルドールの軍勢は、弩砲などでミナス・ティリスを攻撃し、第一環状区に大きな被害を与える。さらに城門を破壊して侵入した。だが[[セオデン]]、[[エオメル]]が率いる[[ロヒアリム]]の軍勢がゴンドールの救援に現れ、[[魔王]]は[[エオウィン]]によって打ち倒される。さらに[[海賊]]の船を奪って[[アンドゥイン]]を北上し乗り込んできた、[[アラゴルン二世]]が率いる南方のゴンドール軍に挟撃され、モルドール軍とその同盟軍は撃滅された。

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*** 参戦国、勢力 [#kd7637a9]

:[[ゴンドール]]側|[[ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の兵、[[ドル・アムロス]]ほか、戦闘開始前からのゴンドール南部の援軍、[[ロヒアリム]]、[[灰色の一行]]が引き連れてきたゴンドール南部の援軍
:[[モルドール]]側|[[オーク]]、[[トロル]]、[[ハラドリム]]、[[ヴァリアグ]]、[[遠ハラド]]など[[モルドール]]東方および南方の[[人間]]

** 戦況 [#nb854745]

***開戦に至るまで [#nfaf5f3c]

[[3018年>大いなる年]]6月20日、[[モルドール]]軍は[[オスギリアス]]を攻撃。[[魔王]]のもたらした恐怖もあって[[ゴンドール]]軍は恐慌状態に陥り、わずか4名([[ボロミア二世]]、[[ファラミア二世]]と他に2名)だけを残して守備隊は壊滅する。オスギリアスから[[アンドゥイン]]西岸に架かる橋は落とされたが、その直前、混乱の隙に[[ナズグール]]は橋を渡ってアンドゥイン西方に達し((『[[終わらざりし物語]]』下巻P108。))、[[一つの指輪]]の捜索を開始した。

それでもオスギリアス西岸と、[[カイア・アンドロス]]はゴンドールによって保持され、モルドール軍の渡河を阻んでいた(カイア・アンドロスより北は沼沢地が広がって行軍が困難であり、オスギリアスより南は川幅が広くて渡河が難しいため、この2点が渡河阻止のため非常に重要だった)。またファラミアら[[イシリアンの野伏]]は、[[ヘンネス・アンヌーン]]を拠点にして[[イシリアン]]の敵の動向を調査し、ゲリラ戦を仕掛けて抵抗していた。

だが、モルドール軍は本格的に攻撃を開始し、3019年3月12日には、アンドゥインの渡河に成功する((これは、3月6日に[[アラゴルン二世]]が[[パランティーア]]を使って[[サウロン]]に挑戦したため、事前の予定よりも早く、さらなる軍勢の集結を待たずに攻撃を仕掛けた可能性が高い。))。アンドゥイン西岸防戦を指揮していたファラミアは、[[ランマス・エホール]]に撤退しながら自軍を立て直そうとするが、敵の規模は10倍も勝っていた。ランマス・エホールの一部は爆破されて突破され、さらにカイア・アンドロスも奪われたことによって北方からも敵が襲来し、その上[[恐るべき獣]]に乗った[[ナズグール]]の恐怖によって、ゴンドール軍は敗走状態となっていた。そこで[[デネソール二世]]は、[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に用意していた騎兵の救援隊を差し向ける。[[イムラヒル]]が率いる[[ドル・アムロス]]の騎士を中心とした救援部隊は、モルドール軍の先鋒に襲いかかって蹴散らした。軍勢を指揮するため魔王を後方に置いていたナズグールも、イムラヒルと共に出撃した[[ガンダルフ]]を前にして逃げ出す。こうして体勢を立て直したゴンドール軍は整然とミナス・ティリスに撤退することが出来たが、その数は大きく減じており、さらにファラミアは負傷していた。

***ミナス・ティリス包囲 [#vd330717]

続々と送り込まれてくるモルドール軍はランマス・エホールを突破し、[[ペレンノール]]を完全に制圧してミナス・ティリスを包囲する。その後モルドール軍は、ミナス・ティリスの矢が届かない距離に塹壕を掘って火で満たし、弩砲を設置していく。ミナス・ティリス第一階層wを守る城壁は非常に高く、[[ヌーメノール]]の技術によって作られていたため、これを超えて攻撃することも城壁を破壊することも不可能だとゴンドール人は考えていた。だが、弩砲より打ち込まれた弾丸は城壁を飛び越えて第一環状区に落下し、さらに何かの術によるものか燃えだして、人々は消火活動に忙殺される。さらにモルドール軍は、戦死した[[人間]]の首も城内に投げ込む。その上恐るべき獣に乗って空を舞うナズグールの恐怖により、城内の兵士はすっかり戦意を喪失してしまう。[[デネソール二世]]は、負傷したファラミアを目にして[[白の塔]]に引きこもってしまったため、ガンダルフとイムラヒルが兵士を鼓舞して回るが、その効果も僅かだった。
夜には、アンドゥインに架橋したモルドール軍がさらに大勢ペレンノールへとなだれ込み、攻城櫓などを使って攻撃を繰り返す。さらに、破城槌の[[グロンド]]と魔王が姿を現し、魔王が恐るべき叫び声を上げてグロンドで城門を3度攻撃すると、城門は破壊された。こうして、かつて一度も敵に破られたことのない門をくぐって魔王がミナス・ティリス入場を果たすが、その眼前に、[[飛蔭]]に乗ったガンダルフが立ちはだかる。しかしこのとき、[[ローハン]]軍の到来を知らせる角笛が鳴り響いたため、魔王は身を翻して城門から立ち去る。

***ローハン軍の長征 [#q637373d]

[[海賊]]の大艦隊が[[アンドゥイン]]河口に接近し、[[レベンニン]]や[[ベルファラス]]などゴンドール南方からミナス・ティリスに駆けつけるはずの救援が期待できなくなったため(([[ベレゴンド]]の推測による。))、デネソールは3月5日頃には[[エレド・ニムライス]]の狼煙台に点火し、また[[ヒアゴン]]に[[赤い矢]]を持たせて[[セオデン]]の元に届け、[[ロヒアリム]]の救援を求めた。だがロヒアリムは3月3日から4日にかけて[[角笛城の合戦]]を戦ったばかりであり、ローハン各地より兵を招集して再編成するのにも時間が必要であった。そのため、約6000の騎兵からなるロヒアリムの軍勢が、集結地点となっていた[[馬鍬砦]]を出発したのは3月10日になってからである。これだけでも、ローハンの軍勢が救援に間に合うかはぎりぎりだったが、さらに悪いことに、モルドールの同盟軍である東方の人間の部隊が、[[カイア・アンドロス]]を渡って[[アノリアン]]に入り、ローハン軍が使うはずの本道を監視して、迎撃すべく待ち伏せしていた。
だが、大暗黒時代の到来を恐れ、[[オーク]]を憎む[[ウォーゼ(野人)>ドルーエダイン]]の酋長[[ガン=ブリ=ガン]]がセオデンたちの元に現れ、助力を申し出る。ウォーゼは、かつてゴンドール人が[[ドルーアダンの森]]を通って[[リンモン]]に向かうのに使ったが、今は誰も使っておらず忘れられた[[石車谷]]の道へと、ロヒアリムを案内する。こうしてロヒアリムはモルドール軍の監視を逃れてミナス・ティリスに接近することに成功する。本道のすぐそばまで進んだロヒアリムは休息を取ってから、夜明けと共にペレンノールに乗り込めるように出発。ロヒアリムは、[[ランマス・エホール]]を破壊していた少数の[[オーク]]を追い散らし、モルドール軍が作ったランマスの裂け目からペレンノールに突入。[[エオメル]]の[[&ruby(エオレド){軍団};>エオレド]]は中央を、[[エルフヘルム]]は右翼を、[[グリムボルド]]は左翼のエオレドを指揮して進む。だが常に彼らの先頭にいたのは[[セオデン]]で、その雄々しき姿は[[オロメ]]にも見えたというほどであり、士気の高揚したロヒアリムは、狼狽するモルドール軍の中へと歌を歌いながら突進していった。
やがてロヒアリムは、城門には達していないもののペレンノール野の北半分を制圧し、セオデンは[[ハラドリム]]の指揮官を討ち取る。だがこのとき、城門から姿を消した[[魔王]]が、[[恐るべき獣]]に乗って空より現れ、その恐怖によってロヒアリムの馬たちは動揺する。そしてセオデンの乗馬[[雪の鬣]]は、後ろ足で高く立ったところ、どこからか飛んできた矢に刺さり、セオデンは落馬。雪の鬣の下敷きとなり重傷を負う。またセオデンの周囲の騎士はみな戦死するか、馬が恐怖のあまり乗り手をその場から連れ去ってしまっていた。魔王はそのままセオデンを襲おうとするが、唯一その場に踏みとどまっていた[[デルンヘルム>エオウィン]]が立ちはだかる。魔王は「生き身の人間の男(living man)にはおれの邪魔立ては出来ぬわ!」と嘲笑するが、デルンヘルムは兜を脱ぎ、自分が女、エオウィンであることを明かした((manは、男とも人とも解釈できることに由来する。詳細は[[グロールフィンデル]]および[[魔王]]の項目を参照。))。
エオウィンは、魔王が乗っていた恐るべき獣の首をはねて殺すが、獣の死体の中から起き上がった魔王は、矛でエオウィンの左腕を盾ごと打ち砕く。そのままとどめを差そうとした魔王だが、背後から[[メリアドク・ブランディバック]]の[[塚山出土の剣]]によって刺される。メリーはデルンヘルム(エオウィン)と同じ馬に乗っていたのだが、馬が恐怖に駆られたときデルンヘルムと共に落馬していた。そしてメリーは恐怖で動けないでいたが、エオウィンの姿を見て勇気を振り起こし、魔王を刺したのである。魔王がひるんだ瞬間、エオウィンは魔王の顔にあたるところに自らの剣を突き刺してこれを倒すが、自らも倒れた。
メリーが[[セオデン]]の様子を見に行くと、セオデンはすでに今わの際にあった。やがて、馬を落ち着かせた[[エオメル]]ら王直属の騎士の生き残りが戻ってくると、セオデンはメリーに別れの言葉を継げ、エオメルに王位を譲り、エオウィンが傍らに倒れているのも知らぬまま、彼女に別れの言葉の言伝を頼んで息絶えた。
エオメルは、セオデン達の遺体が汚されないようその場から運び出すよう命じたが、倒れている者の中にエオウィンがいるのを発見すると驚いて激高し、[[ロヒアリム]]の全軍に進撃を命じて「死だ!」と叫び、敵中へと突進していった。さらに破壊された城門から、[[イムラヒル]]が率いるミナス・ティリス城内の援軍がやってくる。エオメルの突撃はモルドール軍に大きな損害を与えたが、[[ハラドリム]]だけでもロヒアリムが攻撃を始めたときにも3倍はいたのに加え、ロヒアリムの馬は[[ムマキル]]を恐れて近づこうとせず、ハラドリムはムマキルの周囲に集結する。さらに[[魔王]]の副官[[ゴスモグ>ゴスモグ(ミナス・モルグル)]]が、[[オスギリアス]]に待機させていた[[ヴァリアグ]]や[[遠ハラド]]の[[人間]]などのモルドールの援軍をペレンノールに投入してきた。これらの軍勢によってロヒアリムは行く手を阻まれ、ゴンドール軍との合流も防がれようとしていた。
さらに、アンドゥインから[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]に向かって、[[海賊]]の船が北上してくるのが目撃される。これを見てモルドール軍とその同盟軍は歓声を上げ、一方ゴンドール軍は恐慌状態に陥る。一方、[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]から1マイルあるかないかのところまで来ていて海賊の船を自ら目撃し、ゴンドール軍と合流する希望を立たれたエオメルは覚悟を決め、最後の抵抗をするために兵を集め、挑戦するよう船に向かって剣を掲げた。だが、ハルロンドに到着した海賊の船から降り立ったのは、[[アラゴルン二世]]率いる、南方のゴンドール軍であった。

***灰色の一行の騎行と死者の軍勢 [#ya58467f]

[[角笛城の合戦]]のあと、[[アラゴルン二世]]は[[灰色の一行]]と合流していたが、このとき[[エルロンドの子息]]から、[[死者の道]]についての[[エルロンド]]の助言を聞く。また3月6日に[[角笛城]]にて、アラゴルン二世は[[サウロン]]の目を[[フロド>フロド・バギンズ]]から反らせるため、[[オルサンク]]から入手された[[パランティーア]]を使い、[[イシルドゥア]]の世襲である自分の姿と、鍛え直された[[ナルシル>アンドゥリル]]をサウロンに見せて挑戦する。その時アラゴルンはパランティーアの力で、海賊と[[ハラド]]の船がゴンドール南方に迫っていることを知った。[[セオデン]]と[[エオメル]]に、[[ロヒアリム]]の集結と行軍の予定を聞いたアラゴルンは、このままではミナス・ティリス救援に間に合わないと判断し、エオメルらと行動を別にして、灰色の一行、そしてレゴラス、ギムリとともに、馬鍬砦から死者の道を通って、[[エレド・ニムライス]]の南に出る。そして[[モルソンド]]の谷を下り、[[エレヒ]]にて[[死者の軍勢]]を招集し、[[ペラルギア]]へと急行する。その途中[[ラメドン]]では、上陸してきた[[ハラドリム]]や海賊と、ラメドンの人間がギルラインの浅瀬の争奪戦をやっていたが、[[アングボール]]ただ一人以外は、死者の恐怖の前に皆逃げ出した。アラゴルンはアングボールに、勇気があるものがいたら死者の軍勢のあとをついてくるよう指示し、さらに騎行を続けた。
やがて[[ペラルギア]]に一行は到着したが、そこには50隻の大型船と数え切れない小型船からなる[[ウンバール]]の主力艦隊がいた。先にアラゴルン達が追い散らしていたハラドリムの一部は、船を使って逃げ出していたものもいたが、ハラドリムはまだまだ数も多く、追い詰められて凶暴になっていた。だがアラゴルンが[[死者の軍勢]]を召し出すと、敵はその恐怖に耐えられず、逃れようと海に飛び込んで溺れ死ぬか、徒歩で南へと逃げだし、完全に潰走した。
「サウロンの軍勢と戦う」という誓言を果たした死者の軍勢はアラゴルンによって解放され、また海賊の艦隊を鹵獲したアラゴルン達は、それぞれの船に[[ドゥーネダイン]]を派遣して、鎖で繋がれていた奴隷の漕ぎ手達を解放し、[[モルドール]]と戦うために力を貸してもらうよう鼓舞する。またペラルギアには、アングボールが領内から連れてこられるだけの騎兵を引き連れてきたほか、「イシルドゥアの世襲が現れた」という噂を聞きつけたこともあり、[[レベンニン]]や[[エシア>エシア・アンドゥイン]]など、海賊の脅威が取り除かれたゴンドール南部各地から、続々と兵が集まってきた。
3月14日には、これらのゴンドールの援軍は海賊の船に乗り、ハルロンドを出航。船はアンドゥインを遡り、15日には[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]に到着し、[[ペレンノール]]へと乗り込んだ。

***合戦の終結 [#kb243dee]

アラゴルンの船は[[イシルドゥア]]の旗印を掲げて[[ハルロンド>ハルロンド(ゴンドール)]]に現れ、[[ロヒアリム]]や[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]の[[[ゴンドール]]軍は歓喜した。一方、味方の船に敵が満載されているのを目撃したモルドール軍は狼狽する。そして、ハルロンドに向かって南に進むロヒアリム、ハルロンドに接岸して次々と上陸する南部ゴンドール軍、[[イムラヒル]]が率いるミナス・ティリスの軍勢に挟撃され、モルドールの軍勢は[[ムマキル]]などを含めて全滅。モルドールとその同盟軍は殺されるか、逃げようと大河に飛び込んで溺れ死ぬかして、逃げ延びることができたものはほとんどいなかった。
だが、[[ナズグール]]の中で打ち倒されたのは[[魔王]]だけであった。そしてゴンドールとその同盟軍にも多大な被害が出た。以下は、ゴンドールとその援軍の中で判明している戦死者の名である。

-ゴンドール人
--[[フォルロング]]
--[[ドゥイリン]]
--[[デルフィン]]
--[[ヒアルイン]]
-ロヒアリム
--[[セオデン]]
--[[グリムボルド]]
--[[ハルディング]]
--[[グスラフ]]
--[[ドゥンヘーレ]]
--[[デオルヴィネ]]
--[[ヘレファラ]]
--[[ヘルブランド]]
--[[ホルン]]
--[[ファストレド]]
-灰色の一行
--[[ハルバラド]]

一方[[デネソール二世]]は、危篤状態に陥った[[ファラミア二世]]のことを嘆き、さらにミナス・ティリスの[[パランティーア]]を使用して、サウロンにはさらに多くの軍勢が控えていることを知り絶望。[[ラス・ディネン]]に薪を用意して、ファラミアと共に焼身自殺をはかろうとする。[[ペレグリン・トゥック]]によって事態を知らされた[[ベレゴンド>ベレゴンド(バラノールの息子)]]は、この行為を止めようとして、デネソールの従僕2名を斬ってしまう。やがてピピンの知らせを受けたガンダルフが駆けつけると、デネソールは「北の国のその[[野伏]]とやら」「統治権と王位の尊厳をとっくに失ったおんぼろ家系の[[最後の末裔>アラゴルン二世]]」に、ゴンドールの統治権を渡すことを拒否する発言をする。だがガンダルフは、まだ死んでいないファラミアからその選択権を奪ってはならないというと、デネソールは息子を奪われることを拒み、自ら短剣でファラミアを殺そうとした。しかしこれもベレゴンドに阻まれると、従僕から松明を奪って薪を燃やし、執政職を示す杖を折って火の中に投げ入れ、自らも炎の中に飛び込んで死んだ。

ファラミアは救出され、死んだと思われていたがまだ息があった[[エオウィン]]、そして魔王を刺したときに負傷した[[メリアドク・ブランディバック]]らと共に、[[療病院]]へと送られる。そこで[[アラゴルン二世]]によって、[[黒の息]]の治療を受ける。さらにアラゴルンは、[[エルロンドの子息]]と共に、ミナス・ティリスの戦傷者や、黒の息の被害者の治療にあたった。このときアラゴルンは[[緑の石]]を身につけていたため、[[エルフの石の殿>エレスサール]]と呼ばれるようになる。また「王の手は癒やしの手」の伝承から、「王がゴンドールに戻ってきた」という噂がミナス・ティリスに広がり、ゴンドールの人々が王の復古を自然と受け入れる大きな理由のひとつともなった。
後に[[ローハン]]の詩人は、[[ムンドブルグの塚山]]というペレンノール野の合戦についての歌を歌っている。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#gafca1c8]

[[ドルーアダンの森]]および[[ランマス・エホール]]の描写は登場しない。
原作では、[[ペラルギア]]方面の[[海賊]]を攻撃するまでだった[[死者の軍勢]]は、ミナス・ティリスの第一階層を完全に制圧していたモルドール軍を直接攻撃している。

** コメント [#sbd29015]

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