* ペレグリン・トゥック [#ncc7607d]
** 概要 [#vda3a714]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Peregrin Took|
|~その他の呼び名|ピピン(Pippin)、ピップ(Pip)|
|~種族|[[ホビット]]|
|~性別|男|
|~生没年|[[ホビット庄暦]]1390~|
|~親|[[パラディン・トゥック二世]](父)、エグランティン・バンクス(母)|
|~兄弟|パール、ピンパネル、ペルヴィンカ|
|~配偶者|[[ロング・クリーブのダイアモンド]]|
|~子|[[ファラミア・トゥック]](息子)|

** 解説 [#x9340b82]

[[指輪の仲間]]の一人の[[ホビット]]。
[[パラディン・トゥック二世]]とエグランティン・バンクスの四人の子供のうち末っ子。兄弟の名はパール・トゥック、ピンパネル・トゥック、ペルヴィンカ・トゥック。曾々祖父が[[トゥック翁]]にあたり、[[ビルボ>ビルボ・バギンズ]]、[[フロド>フロド・バギンズ]]、[[メリー>メリアドク・ブランディバック]]も[[トゥック翁]]の子孫にあたる。[[メリアドク・ブランディバック]]とは父方の従兄弟。

[[フロド>フロド・バギンズ]]の母方の祖母の兄の曾孫、つまり[[フロド>フロド・バギンズ]]よりも1世代下で、22歳の年少。[[指輪の仲間]]の4人のホビットの中では唯一人の未成年だった。少々迂闊者な性格で、[[ガンダルフ]]からは「トゥックの馬鹿息子」と叱責されることもあった。

*** 指輪戦争でのペレグリン・トゥック [#a0e127c9]

[[指輪戦争]]では、[[パルス・ガレン]]まで[[フロド・バギンズ]]と行動を共にする。[[サルマン]]の[[オーク]]にとらえられ、救出された後は、一時[[木の鬚]]のもとに身を寄せ、[[エント]]による[[アイゼンガルド]]攻撃のきっかけを作った。
その後[[パランティア]]を覗いてしまったピピンは、パランティアから遠ざけるという意味からも、[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]に向かう[[ガンダルフ]]に同行させられる。ミナス・ティリスでは、[[ボロミア二世]]が自分を助けようとしてくれた恩返しにと、[[デネソール二世]]へ忠誠の誓いを立てる。
その中で、次第に狂気に走るデネソールを見つめることになり、重傷を負った[[ファラミア二世]]をデネソールが火葬しようとしたときには、このことを[[ベレゴンド>ベレゴンド(バラノールの息子)]]と[[ガンダルフ]]に告げ、ファラミアが救出されるきっかけを作った。
その後は[[自由の民]]のホビット代表として、[[黒門]]前の戦いにも参加した。ピピンは近くで[[山トロル>トロル]]と戦って気を失ったベレゴンドを助けるため、[[塚山出土の剣]]でトロルを刺している。

指輪戦争後は、[[ロング・クリーブのダイアモンド]]と結婚して[[ファラミア・トゥック]]の父親となる。またトゥック一族の家長となり、[[セイン]]となった。

老後は息子に財産と職務を譲るとメリーと共に[[ローハン]]に赴き、[[エオメル]]王を看取った。その後二人は[[ゴンドール]]で短い余生を過ごし、[[ラス・ディネン]]に葬られた。

*** トゥック一族 [#je4953c8]

[[ホビット庄]]でぬきんでた声望を維持してきた名家。[[トゥック郷]]の大[[スミアル]]に住み、代々[[セイン]]職をつとめる。
庄暦740([[第三紀]]2340)年に、アイスムブラス・トゥック一世がトゥック家出身の初の[[セイン]]となり、ペレグリン一世は二十代目にあたる。
その間、[[アイゼングリム一世]]の時に大スミアルを掘り始める。[[指輪戦争]]までの間に名を残した者としては[[牛うなり]]こと[[バンドブラス・トゥック]]、[[トゥック翁]]として知られる[[ゲロンティウス・トゥック]]などがいる。

>一族の数が多く、ずばぬけて富裕であり、代々風変わりな性質と冒険好きな気質さえそなえた強い個性の持ち主を生み出す傾向があった。
この一族の長を指して『トゥック氏((原文"The Took"))』と称し、もし必要なら、[[アイゼングリム二世]]のごとく、その名前に数字を付け加える習慣がいまだに続いていた。((「[[旅の仲間]]」序章三「[[ホビット庄]]の社会秩序」))
>トック家といえば、小山から流れてくる小川(このあたりでは、ただ「流れ」と呼んでいます)の、川向こうに住む[[ホビット]]仲間の本家でした。そして昔から、トック家の血筋には、だれか、妖精小人((原文"fairy"))(少しいじわるい人は[[ゴブリン]]小人だといいます)の家すじの者と結婚した人があったという、いい伝えがあります。そういえばたしかに、トック家には、まったくの[[ホビット]]族らしくないところが残っていて、時おり、この一族のひとりが家をとび出して、冒険をしでかします。そういう変わり者たちは、こっそりとすがたをかくし、トック家の方でも口をぬぐって知らんかおをしました。((「[[ホビットの冒険]]」1「思いがけないお客たち」))
>トゥックの向こう見ずが欲しいもんじゃ(じゃがほどほどにの、ペレグリン殿)。((「[[終わらざりし物語]]」下、第三部◆[[第三紀]]Ⅲ「[[エレボール]]への遠征」にある[[ガンダルフ]]の台詞))

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#ne5523c6]

|~俳優|[[ビリー・ボイド]]|
|~日本語吹き替え|[[飯泉征貴]]|

** コメント [#v2adb807]

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