* ベレグ [#k7cd5e8e]
** 概要 [#yf1f584a]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Beleg|
|~その他の呼び名|クーサリオン(Cúthalion)|
|~種族|[[エルフ]]([[シンダール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~[[第一紀]]|
|~親||
|~兄弟||
|~配偶者||
|~子||

** 解説 [#s28f2aa6]

強弓(strongbow)の意であるクーサリオンと呼ばれる。
[[ドリアス]]の兵を指揮して戦う国境警備隊長で、[[ベルスロンディング]]を使う弓の名手だった。
彼は[[ダゴール・ブラゴルラハ]]の後に[[オーク]]が[[ブレシル]]に侵入してきた際には、ドリアスの軍勢を率いて[[ハラディン]]の族長[[ハルミア]]を救援した。[[カルハロス]]狩りにも参加。また、ドリアスの軍勢が参戦しなかった[[ニアナイス・アルノイディアド]]の時にも、[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]と共に[[フィンゴン]]の軍勢に加わって戦っている。

*** トゥーリンとの友情と悲劇 [#d806447a]

ベレグは、ドリアスにやってきた[[トゥーリン]]に最初に出会って[[メネグロス]]へ導いた。やがてトゥーリンの武芸の師から親友となり、共に[[ドリアス]]国境で戦った。トゥーリンが[[サイロス]]殺害の嫌疑のために逃亡すると、トゥーリンを赦すという[[シンゴル]]の言葉を携え、トゥーリンを捜して旅に出る。その中でベレグは[[ラルナハ]]から彼の娘を助けたネイサンという男の話を聞く。ネイサンがトゥーリン本人だと確信したベレグは、ネイサンがいるはずの[[ガウアワイス]]を探し求めて彼らの住処を見つけたが、ガウアワイスに捕らえられた。[[アンドローグ]]を始めとした特に警戒心の強い者たちはベレグをドリアスの間者だと疑い殺そうとしたが、ベレグ自身がネイサンの友人であると名乗ったことを気に留めた者たちはアンドローグらに反対したため、ベレグはネイサンが戻るまで飲まず食わずで木に縛りつけられていた。その後、偵察に出ていたネイサンこと[[トゥーリン]]が帰還してきてベレグは彼と再会する。トゥーリンは幼い頃からの恩人に災難をもたらした自らの所業を悔い、以後[[モルゴス]]の手先以外の者に危害を加えないことを誓った。だがドリアスに戻るようトゥーリンを説得することには失敗し、ベレグは一人でドリアスに戻った。
ベレグは、ドリアスにやってきた[[トゥーリン]]に最初に出会って[[メネグロス]]へ導いた。やがてトゥーリンの武芸の師から親友となり、共に[[ドリアス]]国境で戦った。トゥーリンが[[サイロス]]殺害の嫌疑のために逃亡すると、トゥーリンを赦すという[[シンゴル]]の言葉を携え、トゥーリンを捜して旅に出る。その中でベレグは[[ラルナハ]]の娘から、彼女を無法者から助けたネイサンという男の話を聞く。ネイサンがトゥーリン本人だと確信したベレグは、ネイサンがいるはずの[[ガウアワイス]]を探し求めて彼らの住処を見つけたが、ガウアワイスに捕らえられた。[[アンドローグ]]を始めとした特に警戒心の強い者たちはベレグをドリアスの間者だと疑い殺そうとしたが、ベレグ自身がネイサンの友人であると名乗ったことを気に留めた者たちはアンドローグらに反対したため、ベレグはネイサンが戻るまで飲まず食わずで木に縛りつけられていた。その後、偵察に出ていたネイサンこと[[トゥーリン]]が帰還してきてベレグは彼と再会する。トゥーリンは幼い頃からの恩人に災難をもたらした自らの所業を悔い、以後[[モルゴス]]の手先以外の者に危害を加えないことを誓った。だがドリアスに戻るようトゥーリンを説得することには失敗し、ベレグは一人でドリアスに戻った。

その後ベレグは、[[シンゴル]]に暇乞いをして聞き入れられ、餞別にシンゴルからは[[アングラヘル]]の剣を、[[メリアン]]からは[[レンバス]]を授けられ、[[ドル=ローミンの龍の兜>龍の兜]]を携えて再び[[トゥーリン]]を説得するために[[アモン・ルーズ]]の彼の元にやってきた。しかしトゥーリンはまたも許しを拒んだ。ベレグは彼への愛情に負け、分別に背いて自身が[[トゥーリン]]の元に留まる。こうしてベレグは、トゥーリンと共にガウアワイスの無法者達の首領となり、彼らの縄張りは「弓と兜の国」の意である[[ドル=クーアルソル]]と呼ばれた。

だが[[エルフ]]を憎む[[ミーム]]の裏切りと手引きにより、[[アモン・ルーズ]]の隠れ家は[[オーク]]に襲撃される。これによって[[ガウアワイス]]は全滅してしまい、ベレグは負傷し、[[トゥーリン]]は捕らえられて連れ去られた。その時ベレグは逃げ去るミームに、[[ハドル家>ハドル(ハソルの息子)#House]]の復讐が必ずお前にやってくるという予言を行っている。
やがて負傷から回復したベレグは連れ去られたトゥーリンの後を追うが、[[タウア=ヌ=フイン]]の中で[[モルゴス]]の鉱山から逃亡してきた[[グウィンドール]]を偶然発見して彼を介抱する。ベレグからこの地までやって来た事情を聞いたグウィンドールは、トゥーリンを助けようとしたところで彼を待ちうける悲劇的な運命に巻き込まれるだけだと忠告したが、ベレグはトゥーリンを見捨てようとはせず、グウィンドールが回復すると二人で[[トゥーリン]]追跡を再開した。
やがてベレグはグウィンドールと共に[[オーク]]の夜営地からトゥーリン救出に成功する。だがトゥーリンは夜の闇のため、ベレグのことを敵と見誤り、[[アングラヘル]]の剣を奪って彼を斬殺してしまった。ベレグはトゥーリンとグウィンドールによって、[[タウア=ヌ=フイン]]に[[ベルスロンディング]]と共に葬られた。

** コメント [#c6144774]

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