* ベオル [#t5269a1f]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Bëor|
|~その他の呼び名|バラン(Balan)、始祖ベオル(Bëor the Old)|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第一紀]]|
|~親|不明|
|~兄弟||
|~配偶者||
|~子|[[バラン]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

始祖ベオルと呼ばれる。[[ベレリアンド]]に最初にやってきた[[人間]]([[エダイン]])の指導者。[[ベオル家]]の祖。ベオルの名は人間の言葉で「家臣」を意味し、[[フィンロド]]に仕えたために呼ばれた名。それ以前の名はバラン(Balan)という。ベオルは[[バラン(Baran)>バラン]]の父で、[[ボロン]]の祖父にあたる。
始祖ベオルと呼ばれる。[[ベレリアンド]]に最初にやってきた[[人間]]([[エダイン]])の指導者。[[ベオル家]]の祖。ベオルの名は[[ベオルの族]]の言葉で「家臣」(Vassal)を意味し、[[フィンロド]]に仕えたために呼ばれた名。それ以前の名はバラン(Balan)という。ベオルは[[バラン(Baran)>バラン]]の父で、[[ボロン]]の祖父にあたる。

ベオルは、[[エレド・ルイン]]を越えて辿りついた[[オッシリアンド]]で夜営していた時に[[フィンロド]]に出会った。そして彼から様々な智慧を学び、自身もフィンロドに人間の伝承と、他にも西へと旅する人間の一族がいることを語った。ベオルと彼の一族は心からフィンロドを慕うようになり、彼を人間の言葉で「智慧」の意であるノームと呼び、彼の一族である[[ノルドール]]を「智慧ある者たち」の意であるノーミンと名づけた。
ベオルは、[[エレド・ルイン]]を越えて辿りついた[[オッシリアンド]]で夜営していた時に[[フィンロド]]に出会った。そして彼から様々な智慧を学び、自身もフィンロドに人間の伝承と、他にも西へと旅する人間の一族がいることを語った。ベオルと彼の一族は心からフィンロドを慕うようになり、彼を自分達の言葉で「智慧」の意であるノームと呼び、彼の民([[ノルドール]])を「智慧ある者たち」の意であるノーミンと名づけた。
だがオッシリアンドの[[緑のエルフ]]たちは自分たちの土地に人間が居住することを嫌い、フィンロドに使者を送って人間たちを立ち去らせるよう促した。フィンロドがベオルにこのことを忠告したため、ベオルは漂泊中の一族すべてを取りまとめて[[エストラド]]へと導いた。ベオルは一族の統治を息子[[バラン(Baran)>バラン]]に委ね、自分自身は[[ナルゴスロンド]]でフィンロドに仕えた。ベオルは44年間フィンロドに仕えたが93歳のとき老衰で死に、“死”を知らなかった[[エルダール]]を悲しませた。

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