* ヘンネス・アンヌーン [#sf9318e8]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Henneth Annûn|
|~その他の呼び名|夕陽の窓(Window of the Sunset)|

** 解説 [#Explanation]

[[シンダール語]]で「落日の窓」((アンヌーン(Annûn)は日没(sunset)の意味だが、西(West)の意味もある。シンダール語で西はドゥーン(dûn) ))の意。[[イシリアン]]にある[[ゴンドール]]の秘密基地。
[[ドゥーネダイン]]の技術により、元は水路であった洞穴を塞いで岩屋にしたものであり、水は上流で流れを変えられて洞穴の真上の岩棚から流れ落ちるようにされた。岩屋の出入口は西側に一つしかなく、そのすぐ外を滝がまるで水のカーテンのようにかかっている。[[ファラミア]]によると'''数多くの泉を持つ国、イシリアンのありとあらゆる滝の中でも最も美しいもの'''だという。

>水の幕は西に面していました。その背後にある夕陽の水平な光の箭が水に当たると、赤い光が砕け、無数の明滅する光の条となって、絶えず色が移り変わっていくのでした。それはちょうど金、銀、ルビーにサファイア、それに紫水晶といった宝石が互いにつなぎ合わされたカーテンが焼き尽くすことのない火に隈なく赤々と照り映えている、どこかの[[エルフ]]の塔の窓辺にでも立っているような感じでした。
>…… 中にはいった途端、かれらはそこが岩屋であることを知りました。荒削りの広い部屋で天井はカーブしてでこぼこしていました。無数の炬火が燃え、ぴかぴか光る壁に淡い光を投げかけていました。 …… 薄暗がりに目が慣れるにつれ、[[ホビット]]たちはこの洞穴が思っていたより広く、武器や食糧が部屋一杯に貯えられているのを見ました。((『[[指輪物語]] [[二つの塔]] 下』「五 西に開く窓」))

[[第三紀]]2901年、[[イシリアン]]が[[モルドール]]の[[ウルク>ウルク=ハイ]]に襲撃されて多くの住人が逃げ去った際、当時の[[執政]][[トゥーリン二世]]がその地に駐留する[[ゴンドール]]兵士の隠れ処として建造したものの一つ。[[指輪戦争]]時にはその中で唯一残存するものとなり、[[イシリアンの野伏]]の最重要拠点となっていた。
おそらくそのために、ゴンドールの掟では招かれずしてこの場所を見た者は死罰を受けることになっており、連行されて来た場合であっても位置がわからぬよう目隠しがされた。

[[指輪戦争]]の時、[[ファラミア]]に捕らえられた[[フロド・バギンズ]]と[[サムワイズ・ギャムジー]]はここに連行された。また[[ゴクリ]]はここの池で魚を捕らえていたとき、ファラミアの部下の[[アンボルン]]に発見され、捕らえられた。
フロドから[[指輪所持者]]としての任務を聞かされたファラミアは、自らの一存で彼らを釈放し、フロド達は食糧などの援助を受けてここから[[キリス・ウンゴル]]へ向けて旅立った。

*** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

ファラミアはフロドたちを[[ミナス・ティリス>ミナス・ティリス(ゴンドール)]]へ連行することを考え、ヘンネス・アンヌーンから[[オスギリアス]]へとフロドたちを連行している。

** コメント [#Comment]

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