* ブリー村 [#r2cc5099]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[地名]]|
|~スペル|Bree((breeは丘を表す[[ケルト語]]))|
|~異訳|&ruby(かゆむら){粥村};(([[旧版]]での訳))|
|~その他の呼び名||

** 解説 [#Explanation]

[[ブリー郷]]でもっとも大きな村。[[緑道]]と[[東街道]]の交差地点にもっとも近い村にあたり、昔から様々な旅人が行き来する要所だった。
ブリー村には有名な古旅籠[[躍る小馬亭]]があり、そうした旅人たちの寄り場となっていた。[[ホビット庄]]の[[東四が一の庄>四が一の庄#East]]には「ブリー村で聞いた噂話のように奇妙な」という慣用句があるという。
『[[指輪物語]]』では[[フロド・バギンズ]]一行が立ち寄り、この村の[[躍る小馬亭]]にて[[馳夫]]と合流、一泊してから出発した。

>ブリー村には[[大きい人]]たちの石造りの家が何百軒かありました。その大部分は街道より高い山腹に抱かれるように建っていて、窓は西に面していました。山の西側には、山から出て山に戻る半円状の深い堀がうがたれ、さらにその内側には繁った生け垣がありました。街道はここで土手道となって、この堀と生け垣を横断していました。しかし街道は生け垣の線をつきぬけるところを大きな門で遮られていました。街道が村から出て行く南の隅にも、もう一つ門がありました。この二つの門は夜になると閉ざされましたが、そのすぐ内側に小さな門番小屋がありました。((『[[旅の仲間]]』「躍る小馬亭で」 ブリー村の描写))

*** 街道の要衝 [#m426a3e7]

ブリー村は東西([[東街道]])と南北([[緑道]])の街道が交差する追分に程近い場所にあり、交通の要所となっていた(もっとも[[アルノール]]の滅亡後は、南北の街道([[緑道]])は滅多に使われなくなっていた)。
この土地には、時折ホビット庄の[[ホビット]]が旅に来ることもあった(ただ第三紀末には非常に少なくなっていた)。また[[青の山脈]]と[[はなれ山]]などを行き来する旅人、主に[[ドワーフ]]が立ち寄ることもある。さらに[[野伏]]たちも時折ブリー村に立ち寄っている。[[ガンダルフ]]のような[[魔法使い]]が立ち寄ることもあった。

そのため[[メリアドク・ブランディバック]]は著書『[[ホビット庄本草学]]』において、[[喫煙習慣>パイプ草]]の起源と広まりはここブリー村にあると推察している。

*** 『[[指輪物語]]』において [#o2c7331e]

[[ガンダルフ]]はこの近くで伝言を携えてきた[[ラダガスト]]に出会い、[[サルマン]]に会うために[[アイゼンガルド]]に向かった。
[[フロド]]の一行は[[トム・ボンバディル]]の勧めでブリー村の[[躍る小馬亭]]に一泊し、そこで街道を見張っていた[[アラゴルン二世]]と出会うことになる。さらに[[ナズグール]]がフロド達の襲撃を試みたため、村は一時騒然となった。
フロド達が立ち去った後、戦乱から逃れてきた難民に混じって、ごろつきやならず者のよそ者が増加したことで治安が悪化。堪りかねた村人が年の暮れの前に彼らを追い出すと、新年早々に彼らは村に侵入し、乱闘騒ぎが発生した。[[バーリマン・バタバー]]によると[[ヒースの足指のマット]]、[[ぶんぶんりんごのローリー]]、[[突っつき茨のトム]]、[[土手家のウィリー]]、および[[元村]]の[[山の下]]の一人がこの騒ぎで殺されたという。彼の推測では、侵入の手引きをしたのは[[山羊葉のハリー]]と[[しだ家のビル]]らしい。この二人はよそ者の側に立って逃亡した。
また[[指輪戦争]]では、人知れず[[エリアドール]]の民を守っていた[[野伏]]達が族長の[[アラゴルン二世]]のもとへ馳せ参じたので、[[ブリー郷]]ではよそ者たちの追いはぎや狼が出没するようになった。
そのため[[旅人たち]]が立ち寄った時、ブリー村は外の世界への恐れと警戒心から殺伐とした雰囲気であったが、ガンダルフはやがて[[西方の王>アラゴルン二世]]の庇護下になり旧に復するだろうと請け負っている。

** 映画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』における設定 [#Lotrmovie]

DVDのオーディオコメンタリーなどによると、[[フロド・バギンズ]]たちホビットが(映画にとっては)初めて[[ホビット庄]]を抜けて異界へと入った場所であり、大きな人([[人間]])と接触する場所であるため、威圧感、不安感があるように演出されたという。

** 映画『[[ホビット>ホビット(映画)]]』における設定 [#Hobbitmovie]

『竜に奪われた王国』の冒頭、旅をしてきた[[トーリン二世]]が立ち寄った場所として登場。[[躍る小馬亭]]へと入っている。

** コメント [#Comment]

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