#author("2018-08-16T00:26:16+09:00","","")
* フオル [#w2f823bf]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Huor|
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第一紀]]|
|~親|[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]](父)、[[ハレス>ハレス(ハルミアの娘)]](母)|
|~兄弟|[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]](兄)|
|~配偶者|[[リーアン]]|
|~子|[[トゥオル]](息子)|

** 解説 [#Explanation]

[[トゥオル]]の父。[[ドル=ローミン]]の領主[[ハドル>ハドル(ハソルの息子)]]の長男である[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]]を父とし、[[ハレスの族]]の族長[[ハルミア]]の娘[[ハレス>ハレス(ハルミアの娘)]]を母とする。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の弟。

>弟フオルは身の丈高く、かれ自身の息子[[トゥオル]]を除けば、[[エダイン]]一上背があり、駿足だった。ただし競争が長距離で疲れるようなものである場合は、終わりの方でも始めと同じように力強く走り通せる[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の方が先に決勝点にたどりつけただろう。((『[[終わらざりし物語]]』「[[ナルン・イ・ヒーン・フーリン]]」))

*** 人間として初めてゴンドリンに入る [#h00dbcda]

[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]とフオルの兄弟は[[ブレシル]]で、母方の伯父の[[ハルディア>ハルディア(ハルミアの息子)]]によって養育された。[[ダゴール・ブラゴルラハ]]から約2年後、16歳のフーリンと13歳のフオルは、ブレシルを襲撃に来た[[オーク]]との戦いに出陣するが、彼らは[[ブリシアハ]]の浅瀬で[[オーク]]に包囲される。しかし[[ウルモ]]の加護によって立ち昇った川霧に救われ、敵の目から逃れる。それから[[ディンバール]]をさまよっていたところを[[ソロンドール]]の[[大鷲]]達によって救い上げられ、[[ゴンドリン]]へと送られた。
フオルはフーリンと共に[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]によって受け入れられ、ゴンドリンに一年近く滞在して様々なことを学んだが、フオルたちは同族の元に戻ることを望む。フーリンとフオルはゴンドリンの存在は秘密にすると誓い(実際彼らは大鷲によって空を一気に運ばれたため、ゴンドリンの正確な位置は知らなかった)、トゥアゴンに別れを告げると、再び[[大鷲]]によって運ばれ[[ドル=ローミン]]に戻った。フオルたちは誓いを守り、自分たちが約一年間どこで何をしていたのかは誰にも語らなかった。

*** ニアナイス・アルノイディアドでの戦いと死 [#m1b06247]

やがてフオルは[[リーアン]]を妻とする。だが彼は結婚後わずか二ヶ月で、後に[[ニアナイス・アルノイディアド]]と呼ばれる戦いに出征することとなった。フオルはリーアンが身籠っていた子供に[[トゥオル]]という名を選んでから戦場に赴いた。

フオルはニアナイス・アルノイディアドにおいて、フーリンと共に[[ドル=ローミン]]の軍勢を率いて参戦する。この大乱戦のさなかにフオル達はトゥアゴンと再会したが、[[ウルドール]]らの裏切りによって彼らの部隊は崩れる。
フオルはフーリンと共に、撤退するトゥアゴンの部隊の最後衛を守った。彼らは[[セレヒ]]の沢地に踏みとどまって戦ったが、最後にフオルは毒矢に目を射抜かれて死んだ。
だが彼らが奮戦したお陰で、トゥアゴンはゴンドリンに撤退することができた。またフオルはトゥアゴンとの別れの時に、自分とトゥアゴンから[[エルフ]]と[[人間]]の希望の星が生まれると予言した。これは、リーアンが身籠もっていたフオルの息子[[トゥオル]]が、トゥアゴンの娘[[イドリル]]と結ばれて[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が生まれることにより、現実のものとなった。

>「しかし、今しばらくゴンドリンが倒れずにあれば、その時は殿の御家からエルフと人間の望みが生まれるでありましょう。王よ、わたくしはこのことを、死にゆく者の目で王に申し上げるのです。殿とわたくしは、ここで永久にお別れすることになります。殿のお国の白い城壁を再び仰ぐこともないでありましょうけれど、殿とわたくしとから新しい星が生じましょう。それではご機嫌よう!」((『[[シルマリルの物語]]』第二十章 第五の合戦、ニアナイス・アルノイディアドのこと トゥアゴンとの別れの際のフオルの言葉))

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