* フオル [#w2f823bf]
** 概要 [#n35f8169]

|~カテゴリー|人名|
|~スペル|Huor|
|~その他の呼び名||
|~種族|[[人間]]([[エダイン]])|
|~性別|男|
|~生没年|[[第一紀]]|
|~親|[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]](父)、[[ハレス>ハレス(ハルミアの娘)]](母)|
|~兄弟|[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]](兄)|
|~配偶者|[[リーアン]]|
|~子|[[トゥオル]](息子)|

** 解説 [#a09f0433]

[[ドル=ローミン]]の領主[[ハドル>ハドル(ハソルの息子)]]の長男である[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]]を父とし、[[ハレスの族>ハレス(ハルダドの娘)#h16ba437]]の族長[[ハルミア]]の娘[[ハレス>ハレス(ハルミアの娘)]]を母とする。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の弟。
[[トゥオル]]の父。[[ドル=ローミン]]の領主[[ハドル>ハドル(ハソルの息子)]]の長男である[[ガルドール>ガルドール(ハドルの息子)]]を父とし、[[ハレスの族>ハレス(ハルダドの娘)#h16ba437]]の族長[[ハルミア]]の娘[[ハレス>ハレス(ハルミアの娘)]]を母とする。[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]の弟。

*** 人間として初めてゴンドリンに入る [#h00dbcda]

[[ブレシル]]で、母方の叔父の[[ハルディア>ハルディア(ハルミアの息子)]]によって養育された。[[オーク]]との戦いに、兄の[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]と共に出陣するが、[[ブリシアハ]]の浅瀬で[[オーク]]に包囲される。そこを[[ウルモ]]に救われて逃れ、その後[[ソロンドール]]の鷲達によって救い上げられ、[[ゴンドリン]]へと送られた。
フオルは[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]と共に、ゴンドリンに一年近く滞在して様々なことを学んだが、彼らは同族の元に戻ることを望む。フーリンとフオルは、ゴンドリンの存在は秘密にすると誓い(実際彼らは大鷲によって運ばれたため、ゴンドリンの正確な位置は知らなかった)、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]に別れを告げ、再び[[大鷲]]によって運ばれて、[[ドル=ローミン]]に戻った。やがてフオルは[[リーアン]]を妻とし、[[トゥオル]]の父となるが、結婚後わずか二ヶ月でフオルは[[ニアナイス・アルノイディアド]]へと出征して戦死したため、トゥオルの顔を見ることは無かった。
[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]とフオルの兄弟は[[ブレシル]]で、母方の叔父の[[ハルディア>ハルディア(ハルミアの息子)]]によって養育された。[[オーク]]との戦いに、兄のフーリンと共に出陣するが、彼らは[[ブリシアハ]]の浅瀬で[[オーク]]に包囲される。そこを[[ウルモ]]に救われて敵の目から逃れ、その後[[ディンバール]]をさまよっていたところを[[ソロンドール]]の[[大鷲]]達によって救い上げられ、[[ゴンドリン]]へと送られた。
フオルはフーリンと共に[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]によって受け入れられ、ゴンドリンに一年近く滞在して様々なことを学んだが、フオルたちは同族の元に戻ることを望む。フーリンとフオルはゴンドリンの存在は秘密にすると誓い(実際彼らは大鷲によって空を一気に運ばれたため、ゴンドリンの正確な位置は知らなかった)、トゥアゴンに別れを告げると、再び[[大鷲]]によって運ばれ[[ドル=ローミン]]に戻った。フオルたちは誓いを守り、自分たちが約一年間どこで何をしていたのかは誰にも語らなかった。
やがてフオルは[[リーアン]]を妻とする。だが結婚後わずか二ヶ月でフオルは、後に[[ニアナイス・アルノイディアド]]と呼ばれる戦いに出征する。

*** ニアナイス・アルノイディアドでの戦いと死 [#m1b06247]

その後フオルは[[ニアナイス・アルノイディアド]]と呼ばれることになる戦いに、[[ドル=ローミン]]の軍勢を率いてフーリンと共に参戦する。その大乱戦のさなかにフオル達ははトゥアゴンと再会したが、[[ウルドール]]らの裏切りによって彼らの部隊は崩れる。
フオルは[[ニアナイス・アルノイディアド]]において、[[ドル=ローミン]]の軍勢を率いてフーリンと共に参戦する。その大乱戦のさなかにフオル達はトゥアゴンと再会したが、[[ウルドール]]らの裏切りによって彼らの部隊は崩れる。
フオルはフーリンと共に、撤退するトゥアゴンの部隊の最後衛を守った。彼らは[[セレヒ]]の沢地にまで退きながら戦ったが、最後にフオルは毒矢に目を射抜かれて死んだ。
だが彼らが奮戦したお陰で、トゥアゴンはゴンドリンに撤退することができた。またフオルはトゥアゴンとの別れの時に、自分とトゥアゴンから[[エルフ]]と[[人間]]の望みが生まれると予言していたが、これは[[トゥオル]]と[[イドリル]]の息子[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が生まれることによって現実のものとなる。
だが彼らが奮戦したお陰で、トゥアゴンはゴンドリンに撤退することができた。またフオルはトゥアゴンとの別れの時に、自分とトゥアゴンから[[エルフ]]と[[人間]]の望みが生まれると予言した。これは、リーアンが身籠もっていたフオルの息子[[トゥオル]]と、トゥアゴンの娘[[イドリル]]と結ばれて[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]が生まれることにより、現実のものとなる。

** コメント [#o50fa847]

- 後年のドゥーネダインと違い、彼にはエルダールの血は入っていないので、予言の力は本来無いはず。にも関わらず、実際に彼の予言通りになる(彼の息子の息子、またはトゥアゴンの娘の息子がエアレンディル)。 -- A3

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