#author("2016-12-03T13:47:04+09:00","","")
* フィンゴン [#k3a44050]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Fingon|
|~その他の呼び名|勇敢なるフィンゴン、剛勇の誉れ高きフィンゴン(Fingon the valiant)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年||
|~親|[[フィンゴルフィン]](父)|
|~兄弟|[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]](弟)、[[アレゼル]](妹)|
|~配偶者|不明|
|~子|[[エレイニオン・ギル=ガラド>ギル=ガラド]](ギル=ガラドは[[オロドレス>オロドレス(フィナルフィンの息子)]]の息子であった可能性もあり。[[後述>#c0036e44]])|

** 解説 [#Explanation]
|>|>|~[[ノルドール]]の[[上級王]]|h
|CENTER:第3代&br;[[フィンゴルフィン]]&br;-4 ~ 455|CENTER:第4代&br;''フィンゴン''&br;第一紀455 ~ 473|CENTER:第5代&br;[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]&br;473 ~ 510|

[[フィンゴルフィン]]の長男で[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]、[[アレゼル]]の兄。[[エレイニオン・ギル=ガラド>ギル=ガラド]]の父。
[[マイズロス]]の友人であった彼は、[[フェアノール]]の扇動に積極的に乗って、[[アマン]]から[[中つ国]]に帰還しようとする。[[アルクウァロンデ]]の戦闘では争いの原因を把握できないまま旗色の悪かったフェアノールの軍勢に加勢し、結果的に[[同族殺害]]に加担してしまった。ところが彼はフェアノールに置き去りにされて、[[ヘルカラクセ]]横断をする羽目になった。しかし彼は[[マイズロス]]が[[サンゴロドリム]]に捕らわれたことを知ると単身サンゴロドリムに赴いて彼を救出し、これによって[[ノルドール]]は再び団結した。

フィンゴンは、[[中つ国]]では父と共に[[ヒスルム]]を統治し、[[ドル=ローミン]]を割り当てられていた(後にこの地は[[エダイン]]である[[ハドル家]]に割譲された)。
また、フィンゴンは[[アングバンド]]から初出撃した[[グラウルング]]を騎馬の弓兵を率いて撃退したことでも名を挙げた。
[[ダゴール・ブラゴルラハ]]で[[フィンゴルフィン]]が死ぬと、フィンゴンは[[ヒスルム]]の統治を継いで、[[中つ国]]の[[ノルドール]]の[[上級王]]となる。彼は[[エレイニオン>ギル=ガラド]]を[[ブリソンバール]]と[[エグラレスト]]に派遣した。
生涯[[マイズロス]]とは親友であり、彼が提唱した[[マイズロスの連合]]に参加する。[[ニアナイス・アルノイディアド]]ではフィンゴンの軍は[[モルゴス]]軍を西から攻撃するが、逆に[[モルゴス]]軍に包囲され、[[バルログ]]の長[[ゴスモグ>ゴスモグ(バルログ)]]によってフィンゴンの部隊は[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]や[[フーリン>フーリン(ガルドールの息子)]]たちと引き離され孤立してしまった。ついにはフィンゴンの近衛の兵は全て倒れ、フィンゴンはただ一人でゴスモグと闘ったが、もう一匹のバルログに背後を取られて炎の鞭を巻きつけられ、ゴスモグに黒い鉞で兜ごと頭を割られて討ち死にした。[[モルゴス]]の配下たちはフィンゴンの遺体を矛(mace)で打ちのめし、王旗を血溜まりの中で踏みにじったという。

***妻子についての設定 [#c0036e44]

『[[The History of Middle-earth]]』によると、ギル=ガラドはフィンゴンの息子ではなくオロドレスの息子であった可能性があり、[[クリストファー・トールキン]]は(『[[シルマリルの物語]]』における)「フィンゴンの息子」という記述を誤りだったとしている。刊行版『シルマリルの物語』に採用されたものより後の稿では「フィンゴンには妻も子もいなかった」とされている。また、[[エレイニオン>ギル=ガラド]]を港へと送るエピソードは彼が[[フェラグンド>フィンロド]]の息子として構想されていた時期の原稿から採用したものであるという。どちらを正史とすべきかについては意見が分かれている。

** コメント [#Comment]

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