* フィンゴルフィン [#v3d3bd2c]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Fingolfin|
|~その他の呼び名|フィンウェ・ノロフィンウェ(finwé ngolodh finwë)|
|~種族|[[エルフ]]([[ノルドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第一紀]]455年|
|~親|[[フィンウェ]](父)、[[インディス]](母)|
|~兄弟|[[フェアノール]](異母兄)、[[フィナルフィン]](弟)|
|~配偶者|[[アナイレ]]|
|~子|[[フィンゴン]]、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]](息子)、[[アレゼル]](娘)、[[アルゴン]]((HoME12巻『[[The Peoples of Middle-Earth]]』にのみ記述がある))|

** 解説 [#Explanation]
|~(フェアノール王家)|>|~[[ノルドール]]の[[上級王]](フィンゴルフィン王家)|h
|CENTER:第2代&br;[[フェアノール]]&br;-20 ~ -4|CENTER:第3代&br;''フィンゴルフィン''&br;第一紀-4 ~ 455|CENTER:第4代&br;[[フィンゴン]]&br;455 ~ 473|
[[フィンウェ]]の次男で[[フィナルフィン]]の兄。[[フェアノール]]の異母弟。[[フィンゴン]]、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]、[[アレゼル]]の父。[[リンギル]]の使い手。[[ノルドール]]の中で、不動の心と剛勇において最も優れていたと言われる。[[クウェンヤ]]での名はフィンウェ・ノロフィンウェで「賢きフィンウェ」の意であり、フィンゴルフィンはこれを[[シンダール語]]にして縮めたものである。((HoME12巻『[[The Peoples of Middle-Earth]]』「The Shibboleth of Fëanor」より))

***フェアノールの異母弟として [#x836cc1c]

彼と異母兄の[[フェアノール]]は、[[メルコール]]の流言によって不信を煽られ対立し、フェアノールはフィンゴルフィンに剣を向けた咎で[[フォルメノス]]に追放される。だがフィンゴルフィンは[[マンウェ]]の祝宴に呼ばれた日にフェアノールと再会した際、マンウェの玉座の前で「兄(フェアノール)を許し、一切の不満を忘れて、彼が先に立って導くなら自分はその後についていく」という誓言を立て、フェアノールがこれを受け入れたことで一応は和解した。だが結果的にこの誓言によって、フィンゴルフィンは過酷な運命に縛られることとなった。

[[二つの木]]がメルコールと[[ウンゴリアント]]に枯らされ、[[フォルメノス]]で[[フィンウェ]]が殺されて[[シルマリル]]が奪われた後、父を殺された復讐とシルマリル奪還を誓った[[フェアノール]]に半ば強引に連れられて、フィンゴルフィンも[[アマン]]から出発する。その道中フェアノールに裏切られ、船を焼かれて[[アラマン]]に置き去りにされながらも、[[ノルドール]]の大部分を率いて[[ヘルカラクセ]]の海峡を横断し、[[中つ国]]への過酷な旅を果たした。

***中つ国におけるノルドールの上級王として [#va74f2d7]

フィンゴルフィンの[[中つ国]]到着以前に、[[ダゴール=ヌイン=ギリアス]]で[[フェアノール]]は戦死していた。またフィンゴルフィンの長男[[フィンゴン]]に救出されて[[サンゴロドリム]]から生還した[[マイズロス]]が、[[アラマン]]での裏切りの謝罪として[[ノルドール]]の王権をフィンゴルフィンに譲渡したため、フィンゴルフィンが[[中つ国]]におけるノルドールの[[上級王]]となる。フィンゴルフィンは[[ヒスルム]]を本拠として、仇敵[[モルゴス]]軍と対した。
[[ダゴール・アグラレブ]]の後は[[モルゴス]]軍の拠点[[アングバンド]]を約400年の間包囲し、[[エダイン]]が[[ベレリアンド]]に到来した時には全ノルドール族の王として彼らに歓迎の使者を送った。これによってエダインの若者たちが多数ノルドールの王侯貴族に仕えるようになり、[[ハドルの族>ハドル家]]の祖[[マラハ>マラハ(ハドルの祖)]]の息子[[マラハ>マラハ(マラハの息子)]]は[[ヒスルム]]に定住してフィンゴルフィンに仕え、アラダンの名を与えられた。

だが455年の[[ダゴール・ブラゴルラハ]]により[[アングバンド]]の包囲は破られ、[[ベレリアンド]]は焼き尽くされた。これに怒ったフィンゴルフィンは単身アングバンドに馬を進めて、[[モルゴス]]を臆病者とののしり一騎打ちを挑んで、戦いにモルゴスを引きずり出した。フィンゴルフィンはモルゴスに七つの傷を負わせるが、倒されて踏みつけられる。フィンゴルフィンは最後の一撃で、自分を踏みつけているモルゴスの片足に深手を負わせて討死した。以後モルゴスは、常にその足を引きずるようになったという。
フィンゴルフィンの遺体は[[ソロンドール]]によって[[ゴンドリン]]の北側の山頂に運ばれ、[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]がその上に高い石塚を築いて葬った。

*** フィンゴルフィン王家 (House of Fingolfin) [#House]

フィンゴルフィンとその息子たちの一族はフィンゴルフィン王家と呼ばれ、[[ノルドール]]の[[上級王]]の位はフィンゴルフィンの死後もその息子たちが受け継いだ。フィンゴルフィンから上級王の位を継承した長男[[フィンゴン]]が[[ニアナイス・アルノイディアド]]で戦死した後は、その弟[[トゥアゴン>トゥアゴン(フィンゴルフィンの息子)]]が継承し、[[ゴンドリン]]陥落によるトゥアゴンの死後は[[フィンゴン]]の息子[[エレイニオン・ギル=ガラド>ギル=ガラド]]が[[ノルドール]]の[[中つ国]]における最後の[[上級王]]となった。
またフィンゴルフィンの血統は、彼の次男トゥアゴンの娘[[イドリル]]が、[[エダイン]]の[[ハドル家]]の出身である[[トゥオル]]と結婚し、[[ヌーメノール]]の王家の祖である[[エアレンディル>エアレンディル(トゥオルの息子)]]の母となったことで、[[人間]]([[ドゥーネダイン]])の王統へと伝えられた。

** 画像 [#o586554d]

&ref(モルゴス/johnhowe FinglofinsChallenge.jpg,,30%,ジョン・ハウ作画によるフィンゴルフィンとモルゴスの一騎打ち);

** コメント [#Comment]

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